東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-
《24の前奏曲》シリーズ vol.5アウエルバッハ― レーラ・アウエルバッハ(ピアノ)
トップアーティスト達を魅了し、音楽のみならず文学の世界においても世界的な評価を受ける「芸術の女神」の登場です。ノーベル文学賞の呼び声も高く、ジャンルレスに輝くロシアの鬼才アウエルバッハによる自作曲《24の前奏曲》をお聴き逃しなく。
プログラム詳細
2016:03:27:15:00:00
2016.3.27 [日] 15:00開演(14:30開場)
東京文化会館 小ホール
■出演
ピアノ:レーラ・アウエルバッハ
■曲目
アウエルバッハ:24の前奏曲 op.41

ムソルグスキー:組曲 《展覧会の絵》

[アンコール]
ラフマニノフ:練習曲集 《音の絵》 op.33 より 第2曲 ハ長調
アウエルバッハ:さくらの夢
トルストイ:ワルツ
ラフマニノフ:10の前奏曲 op 23 より 第5曲 ト短調
ラフマニノフ:練習曲集 《音の絵》 op.39 より 第2曲 イ短調
【試聴について】

~春祭ジャーナル~
チケットについて
■チケット料金(税込)
席種 | S席 | A席 | U-25※ |
---|---|---|---|
料金 | ¥4,100 | ¥3,100 | ¥1,500 |
残席状況 | 本公演は終了いたしました。 |
■一般発売日
2015年11月23日(月・祝)10:00
※ U-25チケットは、2016年2月12日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみで取扱)

アウエルバッハ:24の前奏曲
レーラ・アウエルバッハは、ロシアのコンポーザー=ピアニストの系譜に連なる音楽家である。2002年5月、カーネギー・ホールで《ヴァイオリンとピアノ、管弦楽のための組曲》の自演でデビューして以来、多くの楽団・演奏家・バレエ団などから作品を委嘱され、その多くが初演後も世界各地で上演されている。また作家・詩人・美術家としても類まれな才能を発揮し、様々な分野で際立った存在感を示している。
1999年に書かれたこの《24の前奏曲》では、女性ならではの強さとしなやかさを併せ持ったフレーズが数多く聴かれる。また、現代社会の不安を映し出すかのような不協和音の持続的な響きのなかに調性的なパッセージが散りばめられ、束の間メランコリックな感情に覆われることもある。1~2分ほどの短い曲が並ぶが、第24曲は演奏時間が長く、それまでの曲がコラージュ風に重なり合う。そして岩にぶつかり砕け散る波のごとく、瞬間的なきらめきを残して全曲を閉じる。簡潔な旋律と重層的な響きによって織りなされるこの作品は、聴く者を過去と現在の狭間へと誘い、さながら白昼夢を見ているような感覚を引き起こす。音と静寂によってひとつの世界を彫琢し、不透明な未来を照らし出そうとする作曲家の凛とした姿勢が感じられる。
ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》
「ロシア国民楽派」を主導し、主に1850年代後半から70年代にかけて活躍した「五人組」のなかでも、ムソルグスキーは「反西欧・反プロフェッショナリズム・反アカデミズム」という五人組の理念を、音楽的にもっともよく体現した作曲家といえる。粗野で荒々しいリズムが叩き付けられ、和声がぶつかり合い、そこから色彩豊かな響きが放射されたかと思うと、繊細な音色が紡いだ糸の間からこぼれるように煌めく―― そんな鮮やかな対比が当時としては斬新なものとして受けとめられた。
組曲《展覧会の絵》(1874年)は、1922年にラヴェルが編曲した管弦楽版によって広く世に知られるようになったが、原曲は、ムソルグスキーの親友で建築家・画家として活動し、39歳で急逝したヴィクトル・ハルトマンの回顧展における絵画の印象を、音で表現したピアノ独奏のための組曲である。しかし本作は、ムソルグスキーの存命中には一度も演奏されず、出版もされなかった。そして1886年に出版されたピアノ譜も、発見者のリムスキー=コルサコフの改訂が施されたものだった。ピアノ版が一般にも知られるようになったのはホロヴィッツが編曲・録音してからで、さらに原典版が再評価され始めたのは、リヒテルが1958年に録音して以降のことだった。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:ロシア連邦大使館
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。
(2016/03/27更新)