PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

コンスタンチン・リフシッツ (ピアノ・指揮)
~J.S.バッハ ピアノ協奏曲全曲演奏会 I

バッハ弾きの異名をとるリフシッツが、自身の弾き振りで挑むバッハの鍵盤協奏曲全曲演奏会。リフシッツのバッハ愛に溢れた至福の2日間を春の東京で。

プログラム詳細

2018:03:30:19:00:00

■日時・会場
2018.3.30 [金]19:00開演(18:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
ピアノ・指揮:コンスタンチン・リフシッツ
管弦楽:トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア(コンサート・マスター:水谷 晃)

■曲目
J.S.バッハ:
 ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1052 [試聴]
  I. Allegro
  II. Adagio
  III. Allegro
 ピアノ協奏曲 第2番 ホ長調 BWV1053 [試聴]
  I. [Allegro]
  II. Siciliano
  III. Allegro
 ピアノ協奏曲 第3番 ニ長調 BWV1054 [試聴]
  I. [Allegro]
  II. Adagio e piano sempre
  III. Allegro
 ピアノ協奏曲 第4番 イ長調 BWV1055 [試聴]
  I. Allegro
  II. Larghetto
  III. Allegro ma non tanto

[アンコール]
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ長調 BWV1054 より 第3楽章 Allegro

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


~春祭ジャーナル~


~J.S.バッハ ピアノ協奏曲全曲演奏会~

チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥7,700 ¥6,100 ¥1,500

 ■発売日
  先行発売:2017年11月12日(日)10:00  2017:11:12:10:00:00:2017:11:23:23:59:59
  (先行対象の席種:S席 A席)

  ※ 先行発売はお電話では11月22日(水)18:00まで、インターネットでは11月23日(木・祝)23:59までの受付となっております。


  一般発売:2017年11月26日(日)10:00
  ※ U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始
   (公式サイトのみでの取扱い)

チケット予約・購入 チケットれすQ お買い物カゴ トリオ・チケット 25


■曲目解説

J.S.バッハ:ピアノ協奏曲 第1番~第4番

バッハの協奏曲の中心を占めるのは、鍵盤楽器(チェンバロ/ピアノ)を独奏楽器に用いた作品で、1台用のものが7曲(BWV1052-1058)、2台用のものが3曲(BWV1060-1062)、3台用のものが2曲(BWV1063、1064)、4台用のものが1曲(BWV1065)の計13曲が残されている。これらのうちBWV1061だけが初めから鍵盤楽器用に作曲され、そのほかはバッハが別の楽器のために作曲した協奏曲からの編曲作品である(BWV1065はヴィヴァルディ《4つのヴァイオリンのための協奏曲》からの編曲)。

今回のシリーズでは、1台もののピアノ協奏曲のうち、断片しか残されていない第8番(BWV1059)を除く7作品が取りあげられる。これらはバッハがケーテン時代(1717-23)に作曲した作品を原曲とし、のちのライプツィヒ時代(1723-50)に鍵盤楽器用に編曲したものである。ケーテン時代、バッハが集中的に協奏曲や器楽作品を作曲した背景としては、カルヴァン派だった領主レオポルトが教会での大規模な音楽を好まなかった一方、領主自らが楽器を奏する音楽愛好家で、優秀な宮廷楽団を擁していたことが考えられる。礼拝用の音楽の作曲に忙殺されることのなくなったバッハは、楽団の名手たちのために自発的に作品を提供した。バッハはのちにこの時期を「最も幸福な時」と述懐している。

ただ、こうした協奏曲の多くはオリジナルのかたちでは残されていない(オリジナルが残されているのは《ブランデンブルク協奏曲》(全6曲)と、3曲の「ヴァイオリン協奏曲」のみ)。ライプツィヒ時代にバッハが旧作の編曲をさかんに行なったのは、トーマスカントル(宮廷楽長)としての仕事のほかに、1729年に大学生を中心としたオーケストラ、コレギウム・ムジクムの指揮者に迎えられ、彼らを指導するにあたって、再び協奏曲を作曲する必要が生じたためであった。

一連の協奏曲の作曲(編曲)年代は1730年代の終わり頃に集中しており、コレギウム・ムジクムの主な活動場所であった、ツィンマーマンの経営するコーヒーハウス(《コーヒー・カンタータ》縁の店として知られている)で演奏された。

「第1番 ニ短調(BWV1052)」は、演奏機会が多い人気曲。ヴァイオリンの奏法に類似した動きが独奏パートに多く見られることから、消失したヴァイオリン協奏曲を原曲としていると考えられている。3楽章とも短調という構成が特徴的で、オーケストラ部の主題の展開と技巧性を駆使した独奏パートの完成度が見事である。

「第2番 ホ長調(BWV1053)」も第1番に匹敵する規模を持つ作品だが、こちらは伸びやかな明るい楽想を特徴としている。(独奏楽器の特定ができないため)原曲は不明。

「第3番 ニ長調(BWV1054)」の原曲は「ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調(BWV1042)」で、原曲のヴァイオリンの旋律をバッハがどのように鍵盤楽器用に移したのかをうかがうことができ、興味深い。

「第4番 イ長調(BWV1055)」は、全曲にわたって明るく高雅な雰囲気を漂わせる作品。「新バッハ全集」では「オーボエ・ダモーレ協奏曲(BWV1055R)」として原曲が復元されている。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:ロシア連邦大使館


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/03/31更新)

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