PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-

ミュージアム・コンサート「ボッティチェリ展」 記念コンサート vol.2
長澤真澄(ハープ)

古楽の本場であるオランダを拠点に活躍するハーピスト長澤真澄が3台の異なるハープ(グランド、アイリッシュ、サウルハープ)を使い, ボッテイチェリにインスピレーションを得た新しい観点からのプログラムに挑みます。

プログラム詳細

2016:03:27:14:00:00

■日時・会場
2016.3.27 [日] 14:00開演(13:30開場)[約60分]
東京都美術館 講堂

■出演
ハープ:長澤真澄
    使用楽器:サウルハープ、ノンペダルハープ、ペダルハープ(青山ハープ)

■曲目
V.ガリレイ:サルタレーロ [試聴]
G.ピエルネ:即興的奇想曲 op.9 [試聴]
M.スーラジュ :コラール
長澤真澄:流タイム
M.トゥルニエ:森の中の泉へ [試聴]
V.ガリレイ:カリオペ [試聴]
S.ナトラ:祈り [試聴]
V.ガリレイ:ユーテルペ [試聴]
C.セバスティー二:輝ける君が窓 [試聴]
C.ネグリ:白い花 [試聴]
A.アッセルマン:泉 [試聴]

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


~「ボッティチェリ展」 記念コンサート~

チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席自由
料金 ¥2,100
残席状況 本公演は終了いたしました。

 ■一般発売日
 2015年12月10日(木)10:00

■曲目解説

長澤真澄(ハープ)

ガブリエル・ピエルネ:即興的奇想曲

フランス生まれの作曲家。この曲は1900年頃にパリ音楽院のコンクールのために作られた。ハープの魅力を生かした華やかな曲で、ピエルネの特徴であるロマン派的で優美な作風がよく表れている。

マルセル・スーラジュ:コラール

フランス生まれの女流ピアニスト、作曲家。「コラール」は彼女の2曲からなる小品の中の1つで、教会に響き渡る荘厳な讃歌を思い起こさせる。独特な和声の中にどの声部にも丁寧に音が置かれ、豊かな響きを醸し出している。スーラジュはソルフェージュの教則本を書いたことでも知られている。

長澤真澄:流タイム

時の流れに身を任せ、静謐な中に吸い込まれるように。宙に遊ぶシャボン玉のように、少女の夢の目に燃える液体のように。流タイム。

マルセル・トゥルニエ:森の中の泉へ

フランス生まれのハーピストで作曲家。若くしてパリのオペラとオペラコミックのハープ奏者になる。パリ音楽院ではA.アッセルマンにハープを学び、その傍ら作曲も学んだ。音楽院では和声と対位法の教師となった後に、師のアッセルマンを継いで教鞭をとる。彼の曲にはドビュッシーやとラヴェルからの影響が見られ、ハープの特徴をよく生かした曲を数々残した。

セルジウ・ナトラ:祈り

ルーマニア生まれの作曲家。1961年からイスラエルに渡り、作曲活動を続けている。1970年に書かれたこの作品は、祈りの儀式の様子、深い瞑想や嘆きの声が、曲の隅々から聞こえてくるようである。

チェーザレ・セバスティアーニ:輝ける君が窓

この歌曲のもともとのテキストは16世紀にシシリアで書かれたものであるが、1854年にナポリの言葉に改訳され、それ以来ナポリ民謡として歌われている。日本では「輝ける君の窓ははや暗し」というタイトルで、イタリアカンツォーネとして慕われている。この美しいメロディの作曲家は、イタリアオペラの作曲家であるベッリーニとされているが確かではない。1880年頃、ハープのために編曲され、ローマで出版されている。ハーピストであり作曲家であったセバスティアーニの経歴については、残念ながらほとんど知られていない。

アルフォンス・アッセルマン:泉

パリ音楽院でフランスのハープ教育の基盤を築き上げたと言えるベルギー生まれのハーピスト。彼は多くの優秀なハーピストを世に送り出した。50曲以上ある彼の作品の中で、「泉」は最もよく演奏される曲である。水が湧き出るイメージをハープの和音で見事に表現している。

【中世の舞曲】

ヴィンチェンツォ・ガリレイ:サルタレーロ、カリオペ、エウーテルペ

天文学者として知られるガリレオ・ガリレイの父であるヴィンチェンツォ・ガリレイは、イタリアのフィレンツェ近郊で生まれたリュート奏者、作曲家及び音楽理論家である。彼の教則本は16世紀イタリアのリュート奏法を知る上で重要なものとされている。

「サルタレーロ」と呼ばれるスタイルは、跳ぶような小さいステップで踊る速いテンポの3拍子の曲で、14世紀終わり頃に現れた。「カリオペ」と「エウーテルペ」は、ギリシャ神話に登場するミューズたちの名前である。カリオペは「声の美しい女性」、エウーテルペは「大いに喜ばせる女性」という意味を持つ。ガリレイは1584年に出版された教則本の中に9人のミューズのための曲を収めている。それぞれガリアルダという形式で書かれており、ルネッサンス時代にイタリアで普及した、飛び跳ねる軽快なダンス曲である。

チェーザレ・ネグリ:白い花

ネグリは舞踏家であり、彼がまとめた舞踏理論は貴重な資料とされている。1602年に書かれた自叙伝「愛のグラチエ」は1604年に「バッロの新発明」として再出版され、その中にこの曲が含まれている。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)

後援: イタリア大使館朝日新聞社 協力:日本音響エンジニアリング株式会社


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2016/03/27更新)

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