PROGRAMプログラム

昼下がりのアルゼンチン・タンゴ~タンゴ史に輝く古今の名曲を集めて

昼下がりのアルゼンチン・タンゴ
~タンゴ史に輝く古今の名曲を集めて

30年にわたり日本のタンゴ界を牽引する小松真知子とタンゴクリスタル。若手メンバーも加わる情熱の舞台を、明治の趣あふれる日本最古の音楽ホールで。

プログラム詳細

2019:03:16:15:00:00

■日時・会場
2019/3/16 [土] 15:00開演(14:30 開場)
旧東京音楽学校奏楽堂

■出演
小松真知子&タンゴクリスタル
 ピアノ:小松真知子
 バンドネオン:北村 聡
 バイオリン:専光秀紀
 バイオリン:宮越建政
 ベース:田辺和弘
ボーカル:KaZZma
ボーカル:小島りち子*

■曲目
ベリンジェリ:コンパドリータ・ミア
コジャーソ:ママ、わたし恋人が欲しいの*
デ・カロ − ラウレンス:マラ・フンタ(悪い仲間)
デ・カロ:ブエン・アミーゴ(良い友)
ガルシーア−ゴメス:月の今宵
スタンポーニ:いつまでもここに*
ピアソラ:[試聴]
ラミレス:アルフォンシーナと海*[試聴]
ビジョルド:エル・チョクロ*[試聴]
トロイロ:破局
エレーロ:不平屋
ロビーラ:エバリスト・カリエゴに捧ぐ
ピアソラ:私はマリア*[試聴]
ピアソラ:ロコへのバラード[試聴]
ラミレス:巡礼
マトス・ロドリゲス:ラ・クンパルシータ[試聴]

[アンコール]
ヒロコ・エン・ブエノスアイレス
カナロ:ただ夢で
デメトリオ・オルティス作曲/マリア・テレサ・マルケス・作詞:君偲ぶ夜

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席指定
料金 ¥4,100
■発売日

チケット予約・購入 お買い物カゴ トリオ・チケット

一般発売:2019年1月27日 (日) 10:00

■旧東京音楽学校奏楽堂

■曲目解説 PDFダウンロード

飯塚久夫(日本タンゴ・アカデミー&日本アルゼンチンタンゴ連盟 会長)

ベリンジェリ:コンパドリータ・ミア

コンパードレとは「親友」。転じてコンパドリータは「つっぱり女」。従ってタイトルは「俺の悪い女仲間」。歌詞はないが、曲想から窺えるか?

コジャーソ:ママ、わたし恋人が欲しいの

かつて“タンゴの女王”と言われた藤沢嵐子が歌って日本でも有名になった。1928年の作品。タンゴとしては異色の歌を楽しもう。

デ・カロ − ラウレンス:マラ・フンタ(悪い仲間)

1927年に作られ、デ・カロのタンゴ改革路線を象徴する曲。この曲によってポリフォニーやバリエーションなどアレンジの高度化が進展した。

デ・カロ:ブエン・アミーゴ(良い友)

作者は高度な音楽性を有するバイオリン奏者。それだけに最初はとっつき難い曲が多いが、この曲はメロディも親しみやすい。

ガルシーア − ゴメス:月の今宵

1943年の作品。40~50年代の“タンゴ黄金時代”でも有数のヒット作。「流れる舟歌に月は隠れた。夜は君に愛を渡す。その愛を私は確かめる」とロマン溢れる歌詞。

スタンポーニ:いつまでもここに

1956年発表、当時ブエノスアイレスにいた藤沢嵐子が最初に歌った。作詞はオメロ・エスポシト。他に『Naranjo en flor』『Cafetín』などの名作がある。「私たちの人生は終わりのない詩。ここでおしまいにしよう」。

ピアソラ:リベルタンゴ

1974年作。97年にTV-CMで使われ、タンゴの音楽ブームが再燃する契機となった。ダンスは80年代からタンゴ・ショーがパリやブロードウェイを越えて世界に広まっていた。

ラミレス:アルフォンシーナと海

アルフォンシーナはアルゼンチンの女流詩人。1892年生まれ。苦しむ女性に向けた詩作や戯曲など未婚の母として名声を確立。しかし乳がんを患い、1938年、海に身を投げた。これは彼女が最後に残した詩。

ビジョルド:エル・チョクロ

今日有名なタンゴの中では最も古い1903年の作品。その後、欧米に伝わり、独自の歌詞で広まった。52年にはジョージア・ギブスの歌(キス・オブ・ファイヤー)が全米ヒット1位となった。

トロイロ:破局

1962年の作。トロイロはアルゼンチンで最も親しまれる奏者。そのバンドネオンは生誕100年を記念して修復され、多くの名手に弾かれ続けている。正直とか誠実と人生の現実は真逆というアイロニーをこめた歌。

エレーロ:不平屋

現代タンゴの真髄プグリエーセの下で第1バイオリンを長く担当したエレーロの傑作。プグリエーセ自身の名演も1959年に残されている。

ロビーラ:エバリスト・カリエゴに捧ぐ

作者は12音階などもマスターしたモダン・タンゴの旗手。これが彼の最高傑作。今日のダンス・ブームを牽引したフォーエバータンゴの中で印象深く使われて以来、コンサートの定番。

ピアソラ:私はマリア

結婚生活の破綻などでスランプに陥っていたピアソラは、1968年、詩人のフェレールと組んで《ブエノスアイレスのマリア》という小歌劇を発表。2部16場からなるが、これはその中の1曲。タンゴの喩え“マリア”の誕生、栄光、苦悩、そして復活が語られる。

ピアソラ:ロコへのバラード

『マリア』の翌年、フェレールの詩で発表。従来のタンゴと異なる曲想・歌詞だが、カフェや場末の音楽という“タンゴ”のエッセンスは保持しながら、普遍的な芸術との接点を築いた。

ラミレス:巡礼

ラミレスは有名なフォルクローレ奏者ユパンキの勧めで南米各地のリズムや、さらに国立高等音楽院で作曲法を学んだ有能な音楽家。ミサ曲にも優れた作品を残している。

マトス・ロドリゲス:ラ・クンパルシータ

この曲は1917年にウルグアイのモンテビデオで初演された記録はあるが、作曲は16年説、17年説などあり定かでない。コンサートで最後にこれが演奏されると、客は気持ちよく帰ることができる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会
後援:公益財団法人 台東区芸術文化財団、アルゼンチン共和国大使館



※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※チケット代金お支払い後における、お客様の都合による変更・キャンセルは承りません。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※営利目的のチケットの転売はいかなる場合でも固くお断りします。正規の方法以外でご購入いただいたチケットのトラブルに関して、当実行委員会はいかなる責任も負いません。

(2019/2/5更新)

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