PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭2019

ミュージアム・コンサート東博でバッハ vol.42 豊嶋泰嗣(ヴァイオリン)& 中野振一郎(チェンバロ)
~ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 全曲演奏会

ソリスト、コンサートマスター、室内楽奏者として尊敬を集める奏者の豊嶋泰嗣。愛器ストラディヴァリウスが作られて300年を迎える春、バッハに向き合う真摯な姿勢は必聴の一夜。

プログラム詳細

2019:03:20:19:00:00

■日時・会場
2019/3/20 [水] 19:00開演(18:30 開場)
東京国立博物館 平成館ラウンジ

■出演
ヴァイオリン:豊嶋泰嗣
チェンバロ:中野振一郎

■曲目
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ
 第1番 ロ短調 BWV1014
  I. Adagio
  II. Allegro
  III. Andante
  IV. Allegro
 第2番 イ長調 BWV1015
  I. [No tempo marking]
  II. Allegro
  III. Andante un poco
  IV. Presto
 第3番 ホ長調 BWV1016
  I. Adagio
  II. Allegro
  III. Adagio ma non tanto
  IV. Allegro
 第4番 ハ短調 BWV1017
  I. Largo
  II. Allegro
  III. Adagio
  IV. Allegro
 第5番 ヘ短調 BWV1018
  I. [No tempo marking]
  II. Allegro
  III. Adagio
  IV. Vivace
 第6番 ト長調 BWV1019
  I. Allegro
  II. Largo
  III. Allegro
  IV. Adagio
  V. Allegro

[アンコール]
バッハ:カンタービレ ト長調 BWV.1019a

チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席自由
料金 ¥3,600
■発売日

チケット予約・購入 お買い物カゴ トリオ・チケット

一般発売:2019年1月27日 (日) 10:00

■曲目解説 PDFダウンロード

J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ

 J.S.バッハの「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」(全6曲)は、1717年から23年にかけてのいわゆる「ケーテン時代」の作品とされている。バロック時代の「トリオ・ソナタ」の様式である「ヴァイオリンが1声、チェンバロの右手が1声、そして左手で即興的に通奏低音を受け持つ」というスタイルを排し、チェンバロ・パートが右手・左手とも緻密に書き込まれている。また、時には重音を用いた和音で伴奏を付けるなど、バロック以降のスタイルを予感させる書法も目立つ。チェンバロに重要な役割を与えたことに関しては、同時期に作曲されたブランデンブルク協奏曲第5番との関係性も指摘されている。全6曲のうち5曲までが「教会ソナタ形式」(緩・急・緩・急)の4楽章によって構成されており、「バロック音楽の総括者」と称されるバッハらしい多彩な作品集になっている。

第1番 ロ短調 BWV1014

 ヴァイオリンが荘重なメロディを奏でるこの作品は、幼くして亡くなった息子アウグストとの関連を指摘する向きもある。声楽のアリアのようにヴァイオリンが扱われる第1楽章は、5つの声部から構成され、すでにトリオ・ソナタの域を脱している。重苦しい熱狂すら感じさせる第2楽章アレグロはソナタ形式を予感させ、伸びやかな第3楽章では幸福感と苦悩の表情が交錯する。第4楽章アレグロも重さと軽さが錯綜する二部構成のフーガ。

第2番 イ長調 BWV1015

 第1楽章は穏やかな雰囲気を湛えた典型的なトリオ。対位法の扱いにバッハの技巧の粋がうかがえる。なお、この楽章にはテンポの指定がない。それとは対照的な第2楽章は、華麗なコンチェルト・グロッソを想わせるアレグロで、演奏者のヴィルトゥオージティが発揮される。アンダンテの第3楽章は、たおやかな悲しみを歌い上げるヴァイオリンとチェンバロの二重奏。フーガの味付けがなされた終楽章は、快活なプレスト。

第3番 ホ長調 BWV1016

  壮麗な音楽を聴かせる第1楽章アダージョ。伴奏であるにもかかわらず、5声部で書かれたチェンバロこそ主役かも知れない。協奏曲的なスケール感は、オーケストラをもイメージさせる。フーガの厳しさよりも、雅やかな遊戯を想わせる第2楽章アレグロ。長大な変奏が行なわれるシャコンヌの第3楽章では、チェンバロが旋律を奏でるとき、ヴァイオリンが重音で伴奏にまわる。そして3つの声部が協奏的に駆けめぐる華麗な終楽章が続く。

第4番 ハ短調 BWV1017

 チェンバロが奏でる分散和音にのって、ヴァイオリンがシチリア舞曲風のメロディを歌う第1楽章。その旋律は《マタイ受難曲》のアリア「憐れみたまえ」にも似て、悲壮さが際立つ。バッハの音楽が凝縮されたかのような第2楽章は、全6作品中もっとも規模の大きな半音階的フーガ。第3楽章のアダージョは穏やかな哀愁が魅力的。終楽章は二部構成のフーガ。全曲を通して、ひとつの旋律を変奏曲のように扱っているという指摘もある。

第5番 ヘ短調 BWV1018

 ヴァイオリン奏者には難曲とされるヘ短調。第4番と同様、全体が深い憂愁に包まれている。その理由に、最初の妻マリア・バルバラの死を挙げる見方もある。リトルネッロ形式を用いた第1楽章には、テンポの指定がない。第2楽章は力強い3声のフーガ。アダージョの第3楽章は、ゆったりと繰り広げられるヴァイオリンの重音奏法が苦悩の色を醸し出す。第4楽章は舞曲を想わせる快活な3声のフーガ。シンコペーションのリズムが印象的だ。

第6番 ト長調 BWV1019

 この第6番のみ5楽章制が採られ、冒頭に急速なアレグロ楽章が置かれている。イタリア的な色彩が濃く、ヴァイオリンのソロとチェンバロのトゥッティが協奏曲的で、華やかな楽想を聴かせる。第2楽章以降は、通常の教会ソナタ形式。情感あふれるラルゴの第2楽章。第3楽章はブランデンブルク協奏曲第5番を想わせるチェンバロのみの音楽。シンコペーションが憂愁を増す第4楽章アダージョ。フーガの第5楽章で明るく快活に曲を閉じる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会
共催:東京国立博物館
協力:日本音響エンジニアリング株式会社



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(2018/10/29更新)

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