PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

ミュージアム・コンサート東博でバッハ vol.39 上野耕平(サクソフォン)

飛ぶ鳥を落とす勢いでサックスの可能性を限りなく拡げ続けるサクソフォニスト上野耕平が満を持しての登場です。東博でバッハ・シリーズ初のサクソフォンによる、拡がる宇宙にご期待ください。

プログラム詳細

2018:03:29:19:00:00

■日時・会場
2018.3.29 [木]19:00開演(18:30開場)
東京国立博物館 法隆寺宝物館エントランスホール

■出演
サクソフォン:上野耕平

■曲目
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009 [試聴]
 I. Prélude
 II. Allemande
 III. Courante
 IV. Sarabande
 V. Bourrée I/II
 VI. Gigue
C.ロバ:ハード [試聴]
J.S.バッハ:
 無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008 [試聴]
  I. Prélude
  II. Allemande
  III. Courante
  IV. Sarabande
  V. Menuet I/II
  VI. Gigue
 無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013 [試聴]
  I. Allemande
  II. Corrente
  III. Sarabande
  IV. Bourrée angloise
坂東祐大:エアリアル・ダンス

※ 当初発表の曲目より、一部変更となりました。

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席自由
料金 ¥3,600

 ■発売日
  一般発売:2017年12月7日(木)10:00

チケット予約・購入 お買い物カゴ トリオ・チケット

■曲目解説

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番

バッハの無伴奏チェロ組曲全6曲が書かれた年代については、ケーテンの宮廷楽長時代(1717~23年)の前期と推定されている。組曲の構造はバッハのクラヴィーア曲(例えば《イギリス組曲》など)と同様に、定型である「アルマンド/クーラント/サラバンド/ジーグ」の4つの舞曲を基本としながら、第1曲に「前奏曲」を置き、終曲(第6曲)ジーグの前の第5曲に「メヌエット/ガボット/ブーレ」いずれかの流行舞曲を加えた形に統一されている。

「第3番」の第1曲プレリュードは、16分音符が淀みなく流れるスケールの大きな音楽。第2曲は、軽やかな愛らしさを感じさせるアルマンド。第3曲は、音階的な分散和音とスラーで奏されるイタリア型クーラント。第4曲は、典型的なサラバンドのリズムに旋律が勝っていく瞬間が美しい。第5曲ブーレは、演奏会用の小品として奏される機会も多い。第6曲は、終曲にふさわしい堂々としたジーグとなっている。

C.ロバ:ハード

クリスチャン・ロバは、サクソフォン作品も多く書いているフランス現代音楽の作曲家。本曲は、1988年にフランスのサクソフォン奏者ジャン=ミシェル・グリーのために書かれたテナー・サクソフォンのための無伴奏作品で、非常に高度な技巧を要する曲である。ジャズのインプロビゼーションにも似て、多様なリズムやフレーズが特殊奏法を駆使して次々に現れる。

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番

ニ短調という調性は、音楽を内省的な方向へと誘う。第1曲プレリュードは、和声よりも旋律そのものに重点が置かれている。第2曲は高度な技巧が要求されるアルマンド、第3曲のシンプルなイタリア型クーラントを経て、第4曲は引き伸ばされた旋律に和音が重なる典雅なサラバンド。第5曲の2つのメヌエットでは、主調の第1メヌエットがニ短調、第2メヌエットがニ長調となり、古風な響きを醸す。終曲のフランス風ジーグは、規則正しい8小節の楽節構成。

J.S.バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ

作曲時期は確かではないが、ケーテン時代の1720年代初頭と推定されている。バッハ唯一の木管楽器による無伴奏作品で、ほぼ定型どおりに4つの舞曲が並ぶが、最終楽章にはジーグの代わりに「ブレー・アングレーズ(イギリスのブレー)」が置かれている。全楽章を通してほとんど休符はなく、高い技術が必要とされる。

坂東祐大:エアリアル・ダンス

坂東祐大は、「Ensemble FOVE」を主宰する等、現代音楽のフィールドで活躍する大阪府出身の作曲家。この作品は2015年、上野耕平のために書かれたアルト・サクソフォンのための無伴奏作品で、昨年7月には改訂版が初演された。本曲に関して、演奏者は次のようにコメントしている:「一人で演奏しているとは思えないほど技術的にも、音楽的にも充実していて世界一難しい楽曲。きっと、今までになかった空間を体験し、危険な魅力にとりつかれるはずです」

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:東京国立博物館 協力:日本音響エンジニアリング株式会社


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/03/23更新)

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