PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

ミュージアム・コンサート辻 彩奈 ヴァイオリン・リサイタル

2016年モントリオール国際音楽コンクールでベストリサイタル賞を含め5つの賞を獲得し優勝。以来世界のオーケストラとの共演で着実に成長を続ける若き大器が東京春祭に初登場。

プログラム詳細

2018:03:23:19:00:00

■日時・会場
2018.3.23 [金]19:00開演(18:30開場)
国立科学博物館 日本館講堂

■出演
ヴァイオリン:辻 彩奈
ピアノ:大須賀恵里

■曲目
グノー:アヴェ・マリア [試聴]
J.S.バッハ(ウィルヘルミ編):G線上のアリア [試聴]
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 op.24 《春》 [試聴]
 I. Allegro
 II. Adagio molto espressivo
 III. Scherzo. Allegro molto
 IV. Rondo. Allegro ma non troppo
パガニーニ:《24の奇想曲》 op.1 より
 第21番 イ長調 [試聴]
 第24番 イ短調 [試聴]
H.W.エルンスト:シューベルト 《魔王》 の主題による大奇想曲 op.26 [試聴]
クライスラー:
 愛の喜び [試聴]
 愛の悲しみ [試聴]
 中国の太鼓 [試聴]
 美しきロスマリン [試聴]
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ op.28 [試聴]

[アンコール]
ファリャ:スペイン舞曲
パラディス:シチリアーノ


【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席自由
料金 ¥3,600
  コンサート当日、常設展をご覧いただけます。

 ■発売日
  一般発売:2017年12月7日(木)10:00

チケット予約・購入 お買い物カゴ トリオ・チケット

■曲目解説

グノー:アヴェ・マリア

1859年にグノーが作曲した歌曲で、ヴァイオリン他の様々な楽器とピアノ伴奏のための編曲版も演奏機会が多い。J.S.バッハ《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》第1曲ハ長調の「前奏曲」が伴奏に用いられている。

J.S.バッハ(ウィルヘルミ編):G線上のアリア

原曲はJ.S.バッハ《管弦楽組曲 第3番》第2曲の「アリア」。1871年にウィルヘルミが、旋律にG線(一番低い弦)のみを使用するヴァイオリンとピアノ伴奏用に編曲し、一躍有名になった。ウィルヘルミは、リストに「未来のパガニーニ」と呼ばれた名ヴァイオリニストで、19世紀後半ドイツで活躍した。

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 《春》

このヴァイオリン・ソナタ第5番は、《春》という通称の由来ともなった第1楽章の初々しいテーマをはじめ、軽やかで美しいメロディが全編に散りばめられ、ベートーヴェンのメロディ・メーカーとしての才能が遺憾なく発揮されている。ヴァイオリン・ソナタ第4番と同時期に作曲が進められたが、楽章構成が3楽章制から4楽章制へと拡張され、洗練された展開部の書法とも相まって、見事な統一感を示している。《春》という副題は、他者によって付けられたものだが、この曲を聴く者なら誰しも感じるであろう、新緑の鮮やかさや頬を撫でる春風の心地良さを表現したネーミングと言えよう。

パガニーニ:《24の奇想曲》 より

イタリアの伝説的なヴィルトゥオーソであったパガニーニが、超絶技巧を盛り込んで作曲した《24の奇想曲》は、独奏曲としては唯一、彼の存命中に出版(1820年)された。「第21番 イ長調」は、6度重音の甘い旋律と、一転して急速なスタッカートによる2部形式。同曲集の掉尾を飾る「第24番 イ短調」は、主題と11の変奏からなる。

エルンスト:シューベルト 《魔王》 の主題による大奇想曲

技巧派のヴァイオリニストでもあったチェコ出身の作曲家エルンストは、パガニーニに惚れ込むあまり、その練習を覗こうとしたという逸話が残されている。1854年に作曲された本作は、シューベルトの歌曲《魔王》をヴァイオリン独奏用に編曲したもので、歌の旋律のみならず伴奏部分までヴァイオリン1本で弾いてしまうという、非常に演奏難度の高い作品となっている。

クライスラーの作品

フリッツ・クライスラーは20世紀前半に活躍したウィーン生まれの名ヴァイオリニスト。彼は演奏会用に数多くのヴァイオリン曲を自ら生み出した。溌剌とした喜びを謳歌する「愛の喜び」、それと対をなす「愛の悲しみ」は、過ぎた愛を思い返すかのように甘美で哀切なメロディが胸に迫る。「中国の太鼓」は、サンフランシスコのチャイナタウンで聴いた中国の音楽に想を得たとも言われる。「美しきロスマリン」は、軽やかで気品あふれる曲。ロスマリンという花は、貞節な愛の象徴とされている。

サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ

スペインの名ヴァイオリニスト、サラサーテのために管弦楽伴奏版が作曲され、1864年にサラサーテの独奏と作曲者自身の指揮で初演された。今回披露されるピアノ伴奏による編曲版も演奏機会が多い。穏やかな情熱を秘めた序奏に、スペインの香りが濃厚な舞曲調のロンド主部が続く。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:国立科学博物館 協力:タカギクラヴィア株式会社


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/03/24更新)

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