PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-

にほんのうたVIII~東京オペラシンガーズ
~合唱で聴く美しい日本の歌

美しい情景、美しい言葉を歌い継ぐシリーズ8回目の公演。思わず口ずさみたくなる懐かしい名曲から世界の名曲まで、極上の声楽アンサンブルで綴る至福の時間。

プログラム詳細

2018:04:10:14:00:00

■日時・会場
2018.4.10 [火]14:00開演(13:30開場)[約60分]
東京文化会館 小ホール

■出演
合唱:東京オペラシンガーズ
 ソプラノ:黒田なるみ、駒井ゆり子、谷原めぐみ、馬原裕子
 アルト:相田麻純、菅原章代、橋本恵子
 テノール:織部玲児、渡邉公威、渡辺 大
 バス:寺本知生、成田 眞、藪内俊弥
指揮:宮松重紀
ピアノ:寺嶋陸也

■曲目
【外国からやってきた歌】
アニー・ローリー:山上路夫・訳詞/W.ダグラス ・作詞/J.D.スコット・作曲 (若林千春・編曲) [試聴]
故郷の廃家:犬童球渓・作詞/W.S.ヘイス・作曲 (若林千春・編曲) [試聴]
モスクワ郊外の夕べ:大胡敏夫・ 訳詞/M.マトゥソフスキー・作詞/Ⅴ.ソロヴィヨフ=セドイ・作曲 (寺嶋陸也・編曲) [試聴]
トロイカ:楽団カチューシャ・訳詞/ロシア民謡 (若林千春・編曲)
流浪の民:石倉小三郎・訳詞/E.ガイベル ・作詞/シューマン・作曲 [試聴]

【讃美歌】
いつくしみ深き:訳詞不詳/J.スクライヴェン・作詞/C.コンヴァース・作曲 [試聴]
主よみ手もて:訳詞不詳/H.ボナー・作詞/ウェーバー・作曲 (寺嶋陸也・編曲)
やすかれわが心よ:訳詞不詳/K.v.シュレーゲル・作詞/シベリウス・作曲(寺嶋陸也・編曲)
荒野の果てに(フランス・キャロル):訳詞不詳/作詞不詳/作曲不詳 [試聴]

【中田喜直の作品】
さくら横ちょう:加藤周一・作詞/中田喜直・作曲
君よ八月に熱くなれ:阿久 悠・作詞/中田喜直・作曲 (寺嶋陸也・編曲)
ちいさい秋みつけた:サトウハチロー・作詞/中田喜直・作曲 [試聴]
雪のふるまちを:内村直也・作詞/中田喜直・作曲
夏の思い出:江間章子・作詞/中田喜直・作曲 [試聴]

※ 当初発表の曲目より、一部変更となりました。

[アンコール]
早春賦:吉丸一昌・作詞/中田 章・作曲
夏の思い出:江間章子・作詞/中田喜直・作曲

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席指定
料金 ¥3,600

 ■発売日
  先行発売:2017年11月12日(日)10:00  2017:11:12:10:00:00:2017:11:23:23:59:59

  ※ 先行発売はお電話では11月22日(水)18:00まで、インターネットでは11月23日(木・祝)23:59までの受付となっております。


  一般発売:2017年11月26日(日)10:00

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■曲目解説

【外国からやってきた歌】

「アニー・ローリー」は、スコットランドの女性作曲家ジョン・ダグラス・スコット夫人の作曲だが、今では代表的なスコットランド民謡の一つとなっている。アニー・ローリーは実在の人物で、美貌を謳われた気高い女性だったという。「故郷の廃家」は、ケンタッキー州出身の作曲家ウィリアム・シェイクスピア・ヘイスによって1871年に作曲され、詩人・作詞家の犬童球渓による日本語歌詞が付けられて1907年に唱歌として発表された。「モスクワ郊外の夕べ」は、ヴァシリー・パヴロヴィチ・ソロヴィヨフ=セドイが1955年に作曲したロシアの国民的歌曲。日本では倍賞千恵子やフランク永井(「モスクワの夜は更けて」)の歌としても馴染みがある。「トロイカ」は有名なロシア民謡だが、原曲の恋人を奪われた若者の痛切な歌詞は、楽団カチューシャによる日本語歌詞によって明るい内容へと変わっている。「流浪の民」は、シューマンによって1840年に作曲された。流浪の民とはロマ(ジプシー)のことで、原曲タイトルを直訳すると「ロマの生活」となる。石倉小三郎の訳詞は、19世紀のドイツ詩人ガイベルの原詩を越える名訳と言われている。

【讃美歌】

「いつくしみ深き」の歌詞は、カナダで教師をしていたアイルランド出身のジョセフ・スクライヴェンによる。結婚直前にフィアンセを失った悲しみが、彼を信仰へと導いた。「主よ御手もて」の原曲は、ドイツ・ロマン派の作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバーが作曲した歌劇《魔弾の射手》の序曲冒頭部分から採られている。歌詞をつけたのはスコットランドの牧師ホレイシャス・ボナーで、彼はイギリスの著名な讃美歌作家の一人である。「やすかれわが心よ」は、18世紀ドイツの修道女カタリーナ・フォン・シュレーゲルによって書かれた歌詞に、フィンランドの作曲家ジャン・シベリウスの交響詩《フィンランディア》の旋律が付けられた。「荒野の果てに」は、16世紀フランスの伝統的なキャロルがもとになっている。ラテン語斉唱部分の「グロリア・イン・エクチェルシス・デオ」は「天のいと高きところに神に栄光あれ」という意味。

【中田喜直の作品】

中田喜直は、「早春賦」等で知られる高名な作曲家・中田章を父に持ち、ショパンに傾倒するピアニスト志望の青年だった。「さくら横ちょう」は評論家としても著名な加藤周一の詩による。春宵の桜に感じるひんやりとした美しさ、その美しさは追憶と一体になっている。「君よ八月に熱くなれ」は、1977年放送のスポーツ番組「あゝ甲子園」のテーマソングとして作られ、その後「熱闘甲子園」のテーマにも使われた。「ちいさい秋みつけた」は、1955年にNHKの特別番組のために作られた歌で、歌詞は詩人サトウハチローの住む文京区の自邸に植えられたハゼノキが紅葉する様を見て書かれたという。「雪のふるまちを」は、1952年に「君の名は」にバトンタッチされるまで2年半NHKで放送されたラジオドラマ「えり子とともに」(脚本・内村直也)の挿入歌として作曲された。ショパンの幻想曲ヘ短調と似ていることでも知られている。「夏の思い出」は、1949年にNHKのラジオ番組で発表された。この曲によって尾瀬は一躍有名な観光地となった。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2018/04/11更新)

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