PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-

前橋汀子の軌跡 I
~ヴァイオリン小品集

ヴァイオリニスト前橋汀子の代名詞ともいえる、珠玉の小品を集めた春の午後。シゲティ、ハイフェッツ等往年の巨匠と並び、気品溢れる豊かな表現力で聴かせる名曲選。

プログラム詳細

2016:04:09:14:00:00

■日時・会場
2016.4.9 [土] 14:00開演(13:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
ヴァイオリン:前橋汀子
ピアノ:ヴァハン・マルディロシアン

■曲目
ドビュッシー(ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女 [試聴]
クライスラー:
 ウィーン奇想曲 op.2 [試聴]
 中国の太鼓 op.3 [試聴]
ベートーヴェン:ロマンス 第2番 ヘ長調 op.50 [試聴]
ショーソン:詩曲 op.25 [試聴]
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ op.28 [試聴]
ヴィエニャフスキ:モスクワの思い出 op.6 [試聴]
ドヴォルザーク(クライスラー編)
 わが母の教え給いし歌 [試聴]
 スラヴ舞曲 ホ短調 op.72-2 [試聴]
マスネ : タイスの瞑想曲 [試聴]
パガニーニ(クライスラー編):ラ・カンパネラ [試聴]
ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲 第1番 [試聴]
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン op.20 [試聴]

[アンコール]
エルガー :愛の挨拶 op.12
ブラームス:
 ハンガリー舞曲集 WoO.1 第5番 嬰ヘ短調
 ハンガリー舞曲集 WoO.1 第1番 ト短調

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


~前橋汀子の軌跡~

チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥4,100 ¥3,100 ¥1,500
残席状況 本公演は終了いたしました。

 ■一般発売日
 2015年11月23日(月・祝)10:00
 ※ U-25チケットは、2016年2月12日(金)12:00発売開始
  (公式サイトのみで取扱)

■曲目解説

ドビュッシー(ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女

「亜麻色の髪の乙女」は、ドビュッシーのピアノ曲集《前奏曲集 第1巻》の第8曲で、ルコント・ド・リールの詩をもとに作曲された。ヴァイオリン編曲は、ドビュッシーと親交のあったハンガリー系アメリカ人ヴァイオリニストのアーサー・ハルトマンによるもので、透明感のある旋律が浮き彫りにされている。

クライスラーの小品

フリッツ・クライスラーは20世紀前半に活躍したウィーン生まれのヴァイオリニスト。彼は演奏会用に数多くのヴァイオリン曲を生み出した。「ウィーン奇想曲」は、ウィーンへの濃厚なノスタルジーが感じられる甘美な小品。「中国の太鼓」は、サンフランシスコのチャイナタウンで聴いた中国の音楽に想を得たとも言われている。ピアノ伴奏が刻むエキゾチックな太鼓のリズムにのせて、ヴァイオリンが東洋的な旋律を軽快に奏でる。

ベートーヴェン:ロマンス第2番

もともとは1798年、ヴァイオリンとオーケストラのために書かれた。ロマンスという名の通り、穏やかな優しさに満ちており、多くの人に愛されてきた。ベートーヴェンはこの種のロマンスを2曲書いているが、より甘美な第2番のほうが演奏頻度も高い。

ショーソン:詩曲

1896年に書かれたヴァイオリンとオーケストラのための作品で、ベルギーのヴァイオリニスト、ウジェーヌ・イザイに捧げられた。ほの暗い情熱が時に激しくほとばしり、時に神秘的な瞑想に浸る、ショーソンならではの名作である。

サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ

本作もヴァイオリンとオーケストラのための作品として書かれ、初演はヴァイオリニストで作曲家のサラサーテの独奏と作曲者自身の指揮で行なわれた。穏やかな情熱を秘めた序奏に、スペインの香りが濃厚な舞曲調のロンド主部が続く。

ヴィエニャフスキ:モスクワの思い出

ポーランドのヴァイオリニストで作曲家のヴィエニャフスキは、華麗な技巧を誇るヴァイオリン作品を30曲近く残した。本作は18歳のヴィエニャフスキが1853年に書いた小品で、同じく音楽家だった弟とロシア各地を旅行した際の印象を綴るように、ロシアの歌曲・民謡が引用されている。

ドヴォルザーク(クライスラー編)の小品

「わが母の教え給いし歌」は、1880年作曲の歌曲集「ジプシーの歌」(全7曲)の第4曲で、郷愁を誘う旋律が美しいため、器楽曲として演奏される機会も多い。ドヴォルザークは「スラヴ舞曲」を「第1集/第2集」合わせて16曲残している。なかでも、この「スラヴ舞曲 ホ短調」(第2集 第2番)は、クライスラーの編曲によりヴァイオリンの演奏でも親しまれている。

マスネ:タイスの瞑想曲

19世紀フランスの作曲家ジュール・マスネの代表作、歌劇《タイス》第2幕の間奏曲で、アレクサンドリアの遊女タイスが修道士アタナエルによって改悛の情に目覚めるシーンで奏される。旋律が非常に甘美なため、しばしば独立して取り上げられる。

パガニーニ(クライスラー編):ラ・カンパネラ

超絶技巧を誇り、一世を風靡したイタリアのヴァイオリニスト、パガニーニ。彼が作曲したヴァイオリン協奏曲第2番の第3楽章は、「鐘のロンド」として知られている。「カンパネラ」とはイタリア語で「鐘」を意味し、鐘の音を模したモチーフが軽やかに響く。

ファリャ(クライスラー編):スペイン舞曲 第1番

スペインの作曲家マヌエル・デ・ファリャの出世作となった歌劇《はかない人生》は、古都グラナダを舞台にした悲恋の物語。同作には2つの「スペイン舞曲」があるが、洗練された筆致が美しい第1番は、クライスラーの編曲によって広く親しまれている。

サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン

サラサーテは自らの演奏会で奏するために技巧的なヴァイオリン曲を数多く生み出した。なかでも「ツィゴイネルワイゼン」はもっとも有名な作品。曲名の意味は「ジプシー(ロマ)の歌」で、ヴァイオリンの名人芸と、哀愁に満ちたジプシーの旋律がほどよくブレンドされている。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2016/04/09更新)

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