東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2014-
ミュージアム・コンサート会田莉凡 ヴァイオリン・リサイタル
プログラム詳細
2014.3.16 [日] 14:00開演(13:30開場)※ この公演は終了いたしました。
国立科学博物館 日本館講堂
■出演
ヴァイオリン:会田莉凡
ピアノ:林 絵里
■曲目
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 変ホ長調 op.12-3

ショーソン:詩曲 op.25

エネスク:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ヘ短調 op.6

サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ op.28

[アンコール]
マスネ:タイスの瞑想曲
サラサーテ:序奏とタランテラ
【試聴について】

プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。
ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。
出演者
ヴァイオリン:会田莉凡 Ribon Aida 1990年生まれ。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース修了。2010年第6回ルーマニア国際音楽コンクール弦楽器部門第1位、併せて全部門グランプリ。2012年第1回秋吉台音楽コンクール弦楽器部門最高位、併せて山口県知事賞(グランプリ)。同年、第81回日本音楽コンクール第1位、併せて増沢賞、レウカディア賞、黒柳賞、鷲見賞。
ピアノ:林 絵里 Eri Hayashi 東京生まれ。4才よりピアノを始める。1977年第31回全日本学生音楽コンクール、奨励賞受賞。桐朋女子高校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部卒業。ピアノを樋口恵子、弘中孝、故中島和彦の各氏に師事。卒業後、同大学に於いて、2年間、弦楽科伴奏研究員を務める。1986年第8回チャイコフスキー国際音楽コンクールのチェロ部門で最優秀伴奏者賞を受賞。
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番
バッハの無伴奏ヴァイオリン作品の中でこのパルティータ第2番が最も知られているのは、ひとえに第5楽章「シャコンヌ」によるものだろう。「パルティータ」には、いくつかの舞曲が並べられた組曲といった意味合いがあり、第4楽章まではアレマンダ/コレンテ/サラバンダ/ジーガという伝統的な舞曲の定型で進むが、最終楽章にはひと際規模の大きな、スペイン由来とも言われる古い舞曲「シャコンヌ」が置かれている。
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第3番
1797~98年に書かれ、サリエリに献呈された3曲のヴァイオリン・ソナタ(作品12)には、若きベートーヴェンの情熱が感じられる。中でもこの第3番は最もスケールが大きい。ピアノが華やかに活躍するのも特徴で、ヴァイオリンがピアノに導かれるように第1楽章の幕が開く。第2楽章は穏やかなアダージョ。朗々と歌う旋律の裏には様々に形を変えた分散和音型のアクセントが付けられている。第3楽章は明るく快活なロンドで締めくくられる。
ショーソン:詩曲
ヴァイオリンと管弦楽(またはピアノ)のために、1896年に書かれた本品は、ショーソンの代表作の一つに数えられる名曲。ベルギーのヴァイオリン奏者ウジェーヌ・イザイに捧げられ、彼によって初演された。抒情に溢れた作品で、神秘的な前奏に始まり、甘美なひとときの夢を見ているような心持にさせられる。
エネスク:ヴァイオリン・ソナタ 第2番
ジョルジェ・エネスクはヴァイオリン奏者・指揮者・作曲家として活躍し、教育者としてもメニューインやグリュミオー等、多くの優れたヴァイオリニストを輩出したことで知られる。この第2番は1899年、エネスクが18歳の頃に書かれた作品で、全3楽章構成。第1楽章冒頭にユニゾンで奏される主題が全曲を通じて形を変えながら現れる。哀愁を湛えた中間楽章を経て、第3楽章ヴィフでは、流れるような伴奏に乗ってヴァイオリンが歌い、舞踏を想わせる音楽となる。
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
もともとヴァイオリンと管弦楽のための作品として作られ、初演はサラサーテの独奏とサン=サーンスの指揮で行なわれた。穏やかな情熱を秘めた序奏に続いて、スペインの香りが濃厚に感じられる舞曲調のロンド主部が展開する。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:国立科学博物館 協力:タカギクラヴィア株式会社