春祭ジャーナル 2013/01/25
「バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテット 」に寄せて
~バイロイト音楽祭 総監督・バイロイト市長よりメッセージ

リヒャルト・ワーグナー生誕200周年に当たる年に、バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテットの2度目となる日本公演がスタートします。
編成もプログラム的にも一風変わっているこのアンサンブルは、リヒャルト・ワーグナーの作品に関連した現代作品と、1つの初演作品をコンサートで取り上げるでしょう。バイロイト祝祭管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者4人が、最初に集ったのは2005年の夏でした。それ以来、数え切れぬほどのコンサートで、素晴らしいバイロイトの文化的生命をも補うことに成功してきたのです。
どうぞ音楽愛好家の皆様には素晴らしいコンサート体験を、そして我々の演奏家には大成功を期待しています。
バイロイトより
2013年
バイロイト音楽祭 総監督
エファ・ワーグナー=パスキエ
カタリ―ナ・ワーグナー
2013年
バイロイト音楽祭 総監督
エファ・ワーグナー=パスキエ
カタリ―ナ・ワーグナー

親愛なるバイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテットのメンバーの方々
バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテットが日本へ招かれるのは、すでに2度目となります。この新たなご招待につきましては、メンバーとともに私も非常に嬉しく思っております。きっと4人の音楽家は2009年のように熱狂的なコンサートを再び催してくれることでしょう。
リヒャルト・ワーグナーの作品を世に知らしめることは、ワーグナー・イヤーの2013という年においては、まったく特別なことになります。このような挑戦に適任なのは、名声あるバイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテットをおいて他に誰がいるでしょうか?彼らによって、アジアのワーグナー・ファンもまた、バイロイトにいる我々と同じく、この偉大な作曲家の生誕200周年に寄せる第一級のコンサートに参加できるのです。
人のヴァイオリニスト(ミヒャエル・フレンツェル、ベルンハルト・ハルトーク、ウルフ・クラウゼニッツァー、眞峯紀一郎)は、バイロイト祝祭管弦楽団の団員として、バイロイトにおいてその素晴らしい実力をすでに幾度も証明してきました。2005年、彼らはバイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテットを結成し、それによって数年来、バイロイト音楽祭に来ることのできない人々にもワーグナーの音楽を身近なものとしてきました。室内楽経験にも通じたこの4人の音楽家は、魅力的な作品からいつも未発見のものを引き出すことができ、古参のワグネリアンにも新しい経験をもたらしてくれます。このことは、同クァルテットが「東京・春・音楽祭」において、またその後のコンサートにおいても証明するでしょう。
バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテットの方々には、多くの新しい経験と成功に満ちたコンサートとともに、印象深い日本への旅を願っております。彼らがワーグナーの作品をバイロイトから世界に広めてくれましたことを心より感謝しております!
敬具
バイロイト市長
ブリギッテ・メルク=エルベ
バイロイト市長
ブリギッテ・メルク=エルベ
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