ARTISTアーティスト

東京・春・音楽祭 2019

アーティスト

ブリン・ターフェル (バス・バリトン) ウェールズ出身のバス・バリトン歌手サー・ブリン・ターフェルは、世界中の名のあるコンサートホールやオペラハウスで定期的に歌い、並外れたキャリアを築いてきた。1989年にBBCカーディフ・シンガー・オブ・ザ・ワールドで優勝後、90年ウェールズ・ナショナル・オペラに《コジ・ファン・トゥッテ》グリエルモでプロのオペラ歌手としてデビューした。91年ブリュッセルのモネ劇場に《魔笛》弁者で国際的なデビューを果たし、▼続きを見る同年サンタフェ・オペラでフィガロを演じて、アメリカにもデビューした。他に演じた役としては、《ファウスト》メフィストフェレス、《ドン・ジョヴァンニ》タイトルロールとレポレッロ、《サロメ》ヨカナーン、《トスカ》スカルピア、《ジャンニ・スキッキ》タイトルロール、《放蕩児の遍歴》ニック・シャドウ、《タンホイザー》ヴォルフラム、《ピーター・グライムズ》バルストロード、《ホフマン物語》4人の悪役、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》ハンス・ザックス等が挙げられる。50歳の誕生日と芸歴25年を記念してロイヤル・アルバート・ホールでは、ハリウッドスターのマイケル・シーン司会で一度限りのスペシャル・ガラ・コンサートを行なった。祝典はカーディフのウェールズ・ミレニアム・センターにおいても続き、《トスカ》の特別コンサートでウェールズ・ナショナル・オペラとともにスカルピアを歌った。 近年は、チューリヒ歌劇場で《さまよえるオランダ人》オランダ人、コヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラ・ハウスで《ファルスタッフ》に出演。また、ロバート・アルウィンとメレリド・ホップウッドによるオリジナルショー「Hwn Yw Fy Mrawd(ウェールズ語でThis is my brother)」のワールド・プレミアに出演。これは映画俳優・歌手のポール・ロブスンの生涯を記録したもので、ウェールズのナショナル・アイステズヴォッドの一環としてカーディフのウェールズ・ミレニアム・センターで行なわれた。今シーズンは、チューリヒ歌劇場で《スウィーニー・トッド》、ベルリン・ドイツ・オペラとロイヤル・オペラ・ハウスで《ボリス・ゴドゥノフ》、バイエルン国立歌劇場で《さまよえるオランダ人》オランダ人、ロイヤル・オペラ・ハウスで《トスカ》スカルピアを演じる。 オペラ歌手としては、ウェールズ・ナショナル・オペラのために制作されて高い評価を受けた《ニュルンベルクのマイスタージンガー》でハンス・ザックス役にデビュー、ロイヤル・オペラ・ハウスとメトロポリタン歌劇場で『リング・チクルス』のヴォータン、グランジ・パーク・オペラで《屋根の上のヴァイオリン弾き》テヴィエ、ロイヤル・オペラ・ハウスで《ボリス・ゴドゥノフ》タイトルロールのデビュー、イングリッシュ・ナショナル・オペラで《スウィーニー・トッド》、また、ロンドンのサウスバンク・センターのフェスティバル・オブ・ザ・ワールドの一環で、4日間にわたる「ブリンフェスト」のホスト役を務めた。コンサートでは、ウェールズ・ミレニアム・センターのオープニング・セレモニー、BBCのプロムス最終夜、ロイヤル・バラエティ・ショーから、アンドレア・ボチェッリと共演したセントラル・パークでのガラ・コンサート、9年にわたり自身が主催する北ウェールズのファイノル・フェスティバルに至るまで、幅広い活動をしている。 モーツァルトやワーグナー、シュトラウスのオペラ作品を含むディスクで、グラミー賞、クラシカル・ブリット賞、グラモフォン賞を受賞しており、また、歌曲、アメリカのミュージカル、ウェールズの民謡や聖歌を含む15枚以上のソロ・アルバムをリリースしている。オペラへの貢献に対して2003年に大英帝国勲章の第三位(CBE)、06年にクイーンズ・メダル・フォー・ミュージック、17年に音楽への貢献に対してナイトの爵位を授与されている。アルフレート・テプファー財団によるシェイクスピア賞の最後の受賞者であり、15年にはロンドン市の名誉市民の称号が与えられた。▲プロフィールを閉じる

出演公演

ページの先頭へ戻る