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東京・春・音楽祭 2018

アーティスト

中嶋彰子 (ソプラノ) 北海道生まれ。15 歳で渡豪し、シドニー大学・音楽院を卒業。1990 年、全豪オペラ・コンクールで優勝し、同年、シドニーとメルボルン、両オペラハウスでオペラ・デビューを果たす。92 年、イタリア・ナポリのサン・カルロ劇場にてオペラ《ラ・ボエーム》のムゼッタ役で欧州デビュー後、同年、オーストリアでインスブルック国際バロック音楽祭に出演。中嶋がタイトルロールを歌ったヘンデルのオペラ《アルチーナ》が、▼続きを見る欧州放送連合より92 年度最優秀賞を受賞する。以後活動拠点を欧州に移し、インスブルック・チロル歌劇場、ダルムシュタット歌劇場(ドイツ)と専属契約を結ぶ。その後、スイス、イタリア、オランダ、デンマーク、フランス、スウェーデン、オーストラリアの劇場に活躍の場を広げるが、中でも、映画監督バズ・ラーマン演出による96 年のシドニー・ オペラハウス公演《ラ・ボエーム》の魅惑的なムゼッタは高い評価を得、大きな注目を集める。99 年にはダルムシュタット歌劇場でのオペラ《ランメルモールのルチア》でセンセーショナルなルチア役を演じ、ドイツ有数のオペラ誌『オーパンヴェルト(Opernwelt)』の最優秀新人賞にノミネートされる。同年ウィーン・フォルクスオーパーの専属歌手となり、卓越した歌唱力と演技力、そして自由で華やかな存在感で圧倒的な人気を獲得する。2007 年ハンブルク州立歌劇場デビュー。同年末にはサンディエゴ交響楽団との共演でアメリカ・デビューも果たす。 オペラ以外では、ロリン・マゼール、ヘルベルト・ブロムシュテット、小澤征爾、チョン・ミョンフン、大野和士、ハインリッヒ・シフら名指揮者のもと各国のオーケストラと共演している他、ウィーン芸術週間、スポレート、ブレーゲンツ、ミュンヘン・ビエンナーレなど著名な国際音楽祭にも出演している。日本では、99年シャルル・デュトワ指揮 NHK 交響楽団との共演、フォーレ「レクイエム」で本格的な活動をスタート。2002 年の新国立劇場《ウェルテル》ソフィー役でオペラ・日本デビュー後は、新国立劇場《フィガロの結婚》、《コシ・ファン・トゥッテ》、《こうもり》、日生劇場《後宮からの誘拐》、《利口な女狐の物語》、びわ湖オペラ《ラ・ボエーム》、あいちトリエンナーレ 2010 プロデュースオペラ《ホフマン物語》、2014 年1・2 月公演の千住明作曲、新作オペラ《滝の白糸》などに出演している。2017 年には、東京、金沢、高崎、大阪の 4 都市で上演された全国共同制作 プロジェクトのオペラ《蝶々夫人》にタイトルロールでの出演し、大絶賛を浴びる。現在最も注目される国際的日本人ソプラノ歌手の一人。 ウィーン・プライザー・レコーズ社よりリリースされた歌曲集「ラ・パストレッラ」(PR90647)は、2005 年度ドイツ批評家大賞にノミネートされたほか、その他のソロCD アルバム、オペラ・アリア・デュエット集 「女の肖像」(PR90691)、世界初録音を豊富に取り入れたアリア集「愛の喜び」(CDS556)、ウィーン楽友協会録音のオペレッタ歌曲集「ウィーンわが夢の街」(GRML98908 ) も好評を博している。 2009 年以降は、国際的な福祉運動や地域文化活性化活動、教育プログラムにも積極的に携わり、 新たな取り組みもスタート。2012 年からは脚本、演出、企画プロデュースも手掛けるなど、さらに幅広い活動を展開し、2014 年には、よみうり大手町ホールで開催された「モーツァルトハウス・ウィーン in ジャパン 2014」で総合企画監督を務め、高い評価を得る。また 2016 年には、 中嶋彰子プロデュース&出演の舞台作品「夢幻能:5月に憑かれたピエロ」がスイスのシオン音楽 祭で初の海外公演を迎え、各方面から高い関心を集める。現在、海外の音楽祭での「夢幻能」再演に期待が寄せられている。 第14 回「出光音楽賞」受賞。モーツァルトハウス・ウィーン、アーティスティック・アドバイザー。群馬オペラアカデミー「農楽塾(のうらじゅく)」総監督。ぐんま観光特使。2017年9月よりウィーン私立音楽芸術大学(MUK)舞台芸術学部声楽・オペラ科独唱専攻の教授に就任。▲プロフィールを閉じる

出演公演

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