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東京・春・音楽祭 2017

アーティスト

エドゥアルド・クトロヴァッツ (ピアノ) 音楽家としての多才さが、つねに彼にとっては最も重要なことだった。ピアノをウィーン国立音楽大学でレナーテ・クラマー=プライゼンハマーに学んだだけでなく、リヒャルト・ホッホライナーやヴァルター・ヴァイグルに打楽器全般を学んだ。さらに、長年合唱にも注力している。フランツ・ルップ、カール・ウルリッヒ・シュナーベルのマスター・クラスを受けて彼の音楽教育は完了した。1987年からは、ウィーン国立音楽大学で教鞭を執っている。▼続きを見る 長年にわたって、兄ヨハネスと結成したピアノデュオで世界的な成功を収め、シュヴァルツェンベルクのシューベルティアーデ、ルール・ピアノ・フェスティバル、クレーメル主宰のロッケンハウス音楽祭、フィンランドのクフモ室内楽音楽祭、アイゼンシュタットのハイドン音楽祭、チェルヴォ国際室内楽音楽祭、ザルダ音楽祭、ウィーン芸術週間等、名の知られた国際音楽祭にゲストとして招かれている。近年は世界中を飛び回ってその多才ぶりを発揮しており、それは彼らの公演カレンダーや旅行日誌を見れば明らかである(ウィーンのコンツェルトハウス、ウィーン楽友協会、ウィーンのジャズクラブ「ジョー・ザビヌルズ・バードランド」、東京のサントリーホール、バイロイトのバイロイト辺境伯歌劇場、ロンドンのウィグモア・ホール、サウスバンク・センター、ミュンヘンのヘラスレスザール、トロントの芸術センター、シドニー等々)。 ソリストとしてのレパートリーは、ロマン派音楽とジャズへの愛を感じさせるものであり、特にシューベルトやリスト、それと並んでデイヴ・ブルーベックやオスカー・ピーターソンも重要な中心人物として取り上げている。 歌曲・合唱・室内楽等、彼が様々なかたちで活動することは、ピアニストとしてのキャリアを通じて常に重要なチャレンジであり、自分自身を芸術的に表現したいという思いを満たす上で、本質的な意味を持つものであり続けている。そのパートナーには、アンゲリカ・キルヒシュラーガー、エリーザベト・クールマン、イルディコ・ライモンディ、アニャ・シリヤ、アドリアン・エレート、ヘルベルト・リッペルトといった歌手陣のほか、ウィーン室内合唱団、ロシアのノヴォシビルスク室内合唱団、シネ・ノミネ合唱団等が挙げられる。 ソリストと同じく、指揮者としても、ウィーン・コンツェルト・フェライン(ウィーン交響楽団のメンバーによる室内オーケストラ)、ウィーン放送交響楽団、ロッケンハウスのクレメラータ・バルティカ、ハンガリーのジュール・フィルハーモニー管弦楽団、ニューソウル・フィルハーモニック・オーケストラ、ノヴォシビルスク室内合奏団、東京フィルハーモニー交響楽団等と共演している。 近年は、作曲家としての活動も本格化させている。兄ヨハネスとともに2001年に創設したシュライニング城の「春の響き」音楽祭の芸術監督を務め、09年からは、兄弟でライディングのリスト・フェスティバルの芸術監督を任されている。▲プロフィールを閉じる

出演公演

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