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東京・春・音楽祭 2017

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シャーロット・ド・ロスチャイルド (ソプラノ) シャーロット・ド・ロスチャイルドは世界中を飛び回って歌ってきた。色々な時代、国、ジャンルの歌曲に関する広い知識を持つ彼女は、テーマのある素晴らしいプログラムを数多く組んできたが、その中でも良く知られているのが「一族の繋がり(Family Connections)」というプログラムである。このプログラムは、彼女の先祖であり、作曲や音楽の才能に長けていた19世紀と20世紀のロスチャイルド家の人々、そしてその師匠、友人などが残した作品や▼続きを見る逸話などを取り上げたもので、シャーロットはこのプログラムをスイス、日本、シンガポール、台湾、そしてイギリスで上演してきた。 主要なコンサート・ホールやフェスティバルなどで取り上げられたその他のテーマとしては、シャーロットが2012年の春に日本とインドで上演し、その後また2014年の7月に日本で再上演した、季節によって編纂された《歌の花束(A Bouquet of Flower Songs)》や、イギリスの歌曲を集めた《魔法のような夜(A Magical Evening)》などがある。後者はハープの伴奏によって歌われ、ニンバス・レーベルより、《妖精の歌(Fairy Songs)》というタイトルでリリースされた。ボストン、イェール、そしてロンドンでは、王室考古協会(the Royal Society of Antiquaries)の美術展、「歴史を作る(Making History)」に合わせて演奏会を行い、18、19、20世紀のイギリスのアンティークの世界を表現するようなプログラムを組んだ。このアメリカツアーの際、シャーロットはワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー・オブ・アートで行われたジョアン・ミロの美術展においてもリサイタルを行っている。昨年にもアメリカで、ステンドグラス作家のジョン・ラファージの人生を描いたプログラムでリサイタルを行い、日本ツアーでも一緒に演奏したピアニスト、エイドリアン・ファーマーが伴奏を務めた。 ニンバスの所属アーティストとしてシャーロットは数々のCDをリリースしている。「マティルド・ド・ロスチャイルドの歌(The Songs of Mathilde de Rothschild)」というダブル・アルバムは、シャーロットの祖先で、ショパンの愛弟子であり、19世紀に多くの素晴らしいフランス語やドイツ語の歌を出版したマティルドの作品集である。他にも、シューマンの歌曲集「インティメートリサイタル(An Intimate Recital)」と「ファースト・グリーン(First Green)」、フォーレの歌曲集「ミラージュ(Mirages)」、そしてロジャー・クイルター作曲の歌曲集もリリースしている。シャーロットが初めて日本の歌曲を録音したCDは「日本の旅路(A Japanese Journey)」とタイトルが付けられているが、これはシャーロットが、日本語の歌曲を録音した数少ない外国人歌手の一人であったため、様々な新たな発見の旅であったことから名付けられた。 彼女はこれらの美しいメロディを世界中で紹介してきているが、この度、全く新しい試みとして、マイケル・コリンズの指揮のもと、シティー・オブ・ロンドン・シンフォニアというオーケストラの演奏をバックに、CD「花は咲く(Flowers will bloom)」をリリースした事を大変嬉しく思っている。その中で彼女は、良く知られている歌曲から、今まであまり歌われていなかったものまで、幅広く、心を籠めて歌い上げ、これらの歌の美しさに、新たな光を投げかけている。▲プロフィールを閉じる

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