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東京・春・音楽祭 2016

アーティスト

キム・カシュカシャン (ヴィオラ) グラミー賞受賞(2011)、Peabody Medal 授与(2014)、個性と実力が光る世界的ヴィオラ奏者。12年クルターク/リゲティのソロアルバムでグラミー賞(Best Classical Instrumental Solo Album)を受賞したキム・カシュカシャンのヴィオラの音色は格別だ。アルメニア人の両親のもとにミシガン州で生まれ、ピーボディ音楽院ではカレン・タトルと伝説のウォルター・トランプラーに師事。カシュカシャンは、ヴィオラの演奏技術の発展、認知度のアップ、レパートリーの拡大などに献身を続けている。▼続きを見るまた現代音楽を紹介する奏者として、クルターク、ペンデレツキ、シュニトケ、カンチェリ、ペルトなどの作曲家と協働し、新しい作品の創出に精力的に活動。さらに、ペーテル・エトヴェシュ、トーマス・ラルヒャー、レーラ・アウエルバッハ、そしてティグラン・マンスーリアンなどに作品を委嘱。室内楽は、師と仰ぐフェリックス・ガリミアに象徴されるマルボロ音楽祭からの影響を受け、カシュカシャンの音楽人生に欠かせないものであり、ヴェルビエ、ザルツブルク、ロッケンハウス、マルボロ、ラヴィニアなど夏の音楽祭に参加している。さらに、ピアニストのロバート・レヴィーン、打楽器奏者のロビン・スルコフスキーとはデュオを組み長年演奏活動を共にしている。かつてギドン・クレーメル、ダニエル・フィリップス、ヨーヨー・マと弦楽四重奏を演奏したこともある。独奏者としては、ベルリン、ロンドン、ウィーン、ミラノ、ニューヨーク、クリーヴランドなど世界一流のオーケストラと共演。そして、NYのメトロポリタン美術館、カウフマン・コンサートホール、ボストンのヨルダン・ホールをはじめ、フィラデルフィア、ピッツバーグ、クリーヴランド、フランクフルト、ベルリン、パリ、アテネ、東京など世界の都市でリサイタルを行なう。 録音については、ECMレーベルで1985年より多くのCDをリリースしている。ヒンデミットのヴィオラ・ソナタ集、ブラームス作品集、アルゼンチンの歌を特集したCD、シュニトケ、ペンデレツキ、クルターク協奏曲、キース・ジャレットと共演したバッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集など。つい先頃、作曲家・ピアニストのレーラ・アウエルバッハがカシュカシャンのために作曲した作品を自らのピアノ共演で録音した。後進の指導にも積極的であり、北米ではブルーミントン、インディアナ大学、ドイツではフライブルクとベルリンの音楽大学などで教鞭をとり、現在はボストンに在住し、ニューイングランド音楽院教授を務めている。「Music for Food」という組織の創設メンバーとして、居住する地域で食に窮する人々を救済するための音楽家による支援活動を行なっている。▲プロフィールを閉じる

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