PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2017-

ミュージアム・コンサートパーチョ・フローレス トランペット・リサイタル

音楽による青少年育成を目的に南米ベネズエラで始まった音楽教育プログラム「エル・システマ」出身。数々の名だたるコンクールを制し、今もっとも輝く天才トランペッターによる十器十色の音色が、煌びやかに登場。

プログラム詳細

2017:03:24:19:00:00

■日時・会場
2017.3.24 [金] 19:00開演(18:30開場)
国立科学博物館 日本館講堂

■出演
トランペット:パーチョ・フローレス
ピアノ:大室晃子

■曲目
T.シャルリエ:コンクールのための独奏曲 [試聴]
サラサーテ(フローレス編):ツィゴイネルワイゼン op.20 [試聴]
J.B.G.ネルーダ:コルノ・ダ・カッチャ協奏曲 変ホ長調 より 第2楽章 [試聴]
A.ゲディケ:演奏会用練習曲 ト短調 op.49 [試聴]
リスト:

《3つの演奏会用練習曲》 S144 より 第3番 ため息 (ピアノ・ソロ) [試聴]

フローレス:モロコータ
A.サンチェス・ペドロ:1969
S.バエズ:《アンダルシアの小品》 より 第1楽章 グアダルキビール川のブレリア
P.デリヴェラ:ダンソン
リスト:《愛の夢》 S541 より 第3番 変イ長調(ピアノ・ソロ) [試聴]
E.クレスポ:ムラータの情熱
A.バエズ(フローレス編):私のお兄さん
E.オッシャー:孤独 [試聴]

[アンコール]
デリヴェラ:カイエンの花

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席自由
料金 ¥3,600
  コンサート当日、常設展をご覧いただけます。

 ■発売日
  一般発売:2016年12月8日(木)10:00

■曲目解説

T.シャルリエ:コンクールのための独奏曲

テオ・シャルリエはベルギー出身の名トランペット奏者。曲は3つの部分からなり、冒頭部分は情熱的な曲想、中間部のレントでは郷愁に満ちた穏やかな音色が鳴りわたり、最後は絶妙なピアノとの掛け合いで盛り上がって終わる。

サラサーテ(フローレス編):ツィゴイネルワイゼン

サラサーテは技巧的なヴァイオリン曲を数多く生み出したが、本作が最も有名。曲名の意味は「ジプシー(ロマ)の歌」で、ヴァイオリンの名人芸と、哀愁に満ちたジプシーの旋律がほどよくブレンドされている。

J.B.G.ネルーダ:コルノ・ダ・カッチャ協奏曲 変ホ長調 より 第2楽章

ヨハン・バプティスト・ゲオルク・ネルーダは、古典派時代にボヘミアを中心に活躍した作曲家。「コルノ・ダ・カッチャ」は狩猟ホルンのことで、現在はトランペット協奏曲として演奏される。全3楽章のうち、今回演奏される第2楽章のラルゴでは2つのカデンツァが聴ける。

A.ゲディケ:演奏会用練習曲

アレクサンドル・ゲディケは、モスクワのドイツ人音楽家の家庭に生まれ、アレンスキーに作曲を師事したこともある。母校のモスクワ音楽院で教鞭を執るかたわら、幅広いジャンルに作品を残した。本曲は1948年、母校の学生のために書いた曲で、短いながらも、細かい技巧を網羅した難曲である。

リスト:ため息

《3つの演奏会用練習曲》は1849年に完成・出版された。なかでも第3番「ため息」はよく知られ、速い伴奏型のうえで、ため息をつくように美しい旋律がこぼれていく。

フローレス:モロコータ

「モロコータ」とは、歴史的価値のあるベネズエラの古い貨幣。その名称をタイトルに用いた本曲では、物質的なものを情愛に満ちたものへと、あたかも錬金術師のように変えてみせ、情愛の源泉としての作曲者のルーツ、すなわち「母なるもの」へ敬意が捧げられる。

A.サンチェス・ペドロ:1969

アントニオ・サンチェス・ペドロは、スペインのトランペット奏者で作曲家。烈しい情熱と穏やかな追憶が交錯するこの作品は、ベテランのトランペット奏者ルイス・ゴンサレスに捧げられ、2009年スペインのパイポルタでゴンサレスにより初演された。

S.バエズ:《アンダルシアの小品》 より 第1楽章 グアダルキビール川のブレリア

スペインのコルドバ出身のサンティアゴ・バエズは、ピアニストとしても活動する若手作曲家。「グアダルキビール川」はアンダルシアを流れる長大な川で、「ブレリア」はフラメンコのリズムの一種。《アンダルシアの小品》は2007年、アンダルシアの作曲コンクールで第1位を獲得した。

P.デリヴェラ:ダンソン

パキート・デリヴェラは、キューバ生まれのサックス、クラリネット奏者。伝説的なラテン・ファンク・バンド「イラケレ」で活動したが、1980年にアメリカへ亡命。本曲では抒情的な旋律と、独特のセンスが光るリズムの移り変わりが感じられる。

リスト:愛の夢 第3番

《愛の夢》は1850年、自作の歌曲をピアノ用に編曲した作品(全3曲)。その第3番は、リストのなかでも最も知られた作品のひとつで、耽美な旋律と伴奏部の流麗な分散和音が極上の美しさを放っている。

E.クレスポ:ムラータの情熱

エンリケ・クレスポはウルグアイのモンテビデオ出身のトロンボーン奏者。この曲はトロンボーンとピアノのために書かれた作品で、サンバのリズムに乗せて、メロウでノスタルジックな旋律が奏される。「ムラータ」とは、南米では混血の女性のことを指す。

A.バエズ(フローレス編):私のお兄さん

ベネズエラの首都カラカス出身のギタリスト・作曲家のアキレス・バエズにより2011年に書かれた作品。美しいコード感覚と馴染みやすいメロディが、爽やかな聴き心地を与えてくれる。今回はフローレスによる編曲でお届けする。

E.オッシャー:孤独

エフレイン・オッシャーはウルグアイ出身だが、フローレスと同じくベネズエラ育ちのフルート奏者。フローレスのために書かれた本作は、現代作曲家がバロックのスタイルを用いた「コンテンポラリー・バロック」のコンセプトを持つ。現代風の通奏低音に乗せて、トランペットがもの悲しい旋律を奏でる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:国立科学博物館 協力:タカギクラヴィア株式会社


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2017/03/26更新)

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