PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2010-

ミヒャエル・シャーデ(テノール)歌曲の夕べ
~詩人アイヒェンドルフに寄せて 

ー本公演は出演者の体調不良のため中止となりましたー

プログラム詳細

■日時
2010/4/7(水) 19:00(18:30開場)

■会場
東京文化会館 小ホール 

■出演
テノール:ミヒャエル・シャーデ
ピアノ:マルコム・マルティノー

■曲目
シューマン:《リーダークライス》op.39 speaker.gif[試聴]
         異郷で、間奏曲、森のささやき、静けさ、月の夜、
         美しい異郷、城にて、異郷で、悲哀、たそがれ、森で、春の夜
メンデルスゾーン:森の館
         小姓の歌 speaker.gif[試聴]
         夜の歌 op.71-6
         さすらいの歌 op.57-6 speaker.gif[試聴]
ブラームス:リート op.3-6、見知らぬ土地で op.3-5、月の夜、海辺から op.69-6
ヴォルフ:《アイヒェンドルフ歌曲集》より
         音楽師、学生、絶望した恋人、災難、船乗りの別れ
(字幕付)

【試聴について】
speaker.gif[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、
プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。
ただし試聴音源の演奏家は、「東京・春・音楽祭」の出演者とは異なります。


出演者

テノール:ミヒャエル・シャーデ Michael Schade ドイツ系カナダ人。世界でもトップクラスのモーツァルト・テノールのひとりとして絶賛されている。舞台上での魅惑的な物腰と優雅な叙情性で、世界の一流歌劇場に次々と出演する栄誉を手にしてきた。リサイタル、オペラ、コンサート、レコーディングと、様々な芸術的な場面で、幅広いレパートリーを誇っている。
今シーズンは3つの新演出作品で、それぞれ初めての役に挑戦する。メトロポリタン・オペラでのルネ・フレミング、トーマス・ハンプソンとの共演による《タイス》のニシアス(DVD用に収録)、トロントのカナディアン・オペラ・カンパニーでの《ルサルカ》の王子、ハンブルグ州立歌劇場でのブリテン《ヴェニスに死す》のアッシェンバッハである。
2008/09シーズンには、これまでに引き続きウィーン国立歌劇場に登場している。同劇場では《カプリッチョ》でルネ・フレミングと共演、ウィーン国立歌劇場創立140周年記念公演の《ドン・ジョヴァンニ》、ディアナ・ダムラウと共演する《無口な女》、リッカルド・ムーティ指揮による日本公演での《コジ・ファン・トゥッテ》に出演した。ウィーンでは数多くのベルカントのレパートリーに出演してきた。また、《イドメネオ》のタイトル・ロールを始めとしてモーツァルトの主な役は全て歌っている。《ダフネ》ロイキッポス、《アラベッラ》マッテオも歌い、クリスティアン・ティーレマンの指揮による《ニュルンベルクのマイスタージンガー》でのダーヴィト役はDVDにも収録されている。
2008年の夏にはザルツブルグ音楽祭への出演が連続15年を記録した。同音楽祭ではパーセル《アーサー王》、モーツァルト《魔笛》、モーツァルト《皇帝ティートの慈悲》からハイドン《アルミーダ》まで、数多くの新演出作品に出演している。昨シーズンには同音楽祭の芸術監督であるユルゲン・フリムからザルツブルグ・ヤング・シンガーズ・プロジェクトの芸術監督に任命された。2006年のモーツァルト・イヤー(生誕250周年記念)は特別な意味のある年となった。シャーデはモーツァルトの書簡から発想を得たスペシャル・プログラムと祝賀のためのコンサート・アリア数曲を考え出し披露した。「ザロモンへの旅」はザルツブルグ音楽祭で俳優のトビアス・モレッティを迎えて初演され、その後、「モーツァルトの手紙」として、トロント交響楽団とは英語で、モントリオール交響楽団とはフランス語で俳優のコルム・フィオール、ルーク・パスカルが出演して上演された。
オペラでの活躍に加えて、コンサートやリサイタルにも幅広く出演している。バッハ《受難曲》からマーラー《大地の歌》にまで及ぶ、膨大なコンサート・レパートリーを有しており、様々なオラトリオやソロとしての出演で、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、ニューヨーク・フィルハーモニック、モントリオール交響楽団、トロント交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、クリーヴランド管弦楽団などと共演してきた。共演した著名な指揮者には、クラウディオ・アバド、ピエール・ブーレーズ、チョン・ミョンフン、クリストフ・フォン・ドホナーニ、サー・ジョン・エリオット・ガーディナー、ヴァレリー・ゲルギエフ、ダニエル・ハーディング、ニコラウス・アーノンクール、マリス・ヤンソンス、サー・チャールズ・マッケラス、リッカルド・ムーティ、ケント・ナガノ、ピーター・ウンジャン、サー・サイモン・ラトル、ヘルムート・リリング、クリスティアン・ティーレマン、フランツ・ウェルザー=メスト、シモーネ・ヤングなどがいる。
リサイタル歌手としても、ミラノ・スカラ座、ウィーンの楽友協会とコンツェルトハウス、アムステルダム・コンサルトヘボウ、ニューヨークのアリス・タリー・ホールとカーネギー・ホール、ロイ・トムソン・ホール、シュヴァルツェンベルクのシューベルティアーデなどのコンサート・ホールに出演してきた。ヴァンクーヴァー市とケベック市のリサイタル・シリーズにも出演した。2010年には東京・春・音楽祭で、待望の日本でのリサイタル・デビューを飾ることになっている。また、トーマス・クヴァスホトフとはルクセンブルグとケルン、ラッセル・ブラウンとはカンザス・シティへのデュオ・リサイタルのツアーが予定されている。ゲニア・キューマイア、ベルナルダ・フィンク、トーマス・クヴァスホトフとのドイツ・グラモフォンのブラームス《愛のリート》ワルツ集のレコーディングを、バーデンバーデンで行うことになっている。シャーデはウィーン楽友協会から2009/10のシーズンの“アーティスト・イン・レジデンス”に選ばれるという大変な栄誉を手にした。
シャーデはニコラウス・アーノンクールとの親交が特に深く、彼の指揮の下でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、コンツェントゥス・ムジクスと共演している。そのコンサートの多くがSony/BMGからCDとなってリリースされている。2人は最近、ウィーン楽友協会でのモーツァルトとハイドンのソロ・オペラ・アリアの夕べで共演し、ブリュッセル、そしてベルンへのツアーを行った。この成功に加えて、ウィーン楽友協会とルツェルンでのバッハ《ヨハネ受難曲》の公演も絶賛を博した。今後、アーノンクールとは、フランツ・シュミット《7つの封印の書》とモーツァルト《シピオーネの夢》、ベルク《ルル》での共演が予定されている。
今シーズンの主な公演には、カーネギー・ホールでマリス・ヤンソンス指揮/バイエルン放送交響楽団とのベートーヴェン《第九》、ジェームズ・レヴァイン指揮/ボストン交響楽団とのモーツァルト《レクイエム》、ザルツブルグのモーツァルト週間でのヤニック・ネゼ=セガン指揮によるモーツァルト《レクイエム》、クリスティアン・ティーレマン指揮/シュターツカペレ・ドレスデンとのベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》、サイモン・ラトル指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのエルガー《ゲロンティアスの夢》などがある。ケント・ナガノ指揮によるベルリオーズ《レクイエム》ではモントリオール交響楽団と再び共演し、ピーター・ウンジャン指揮のブリテン《戦争レクイエム》ではトロント交響楽団への里帰りを果たす。ワレリー・ゲルギエフ指揮/ロンドン交響楽団とのベルリオーズ《ファウストの劫罰》にも出演する。オペラの主な出演作品にはザルツブルグ音楽祭でのニコラウス・アーノンクール指揮によるハイドン《アルミーダ》の再演、オタワでの《マノン》(演奏会形式)、ウィーン国立歌劇場での《アラベッラ》と《カプリッチョ》がある。
レコーディングにはニコラウス・アーノンクールとのバッハ《マタイ受難曲》(2002年最優秀合唱作品としてグラミー賞を受賞)などがある。ヘンデル《メサイア》、ヴェルディ《レクイエム》、ハイドン《騎士オルランド》、モーツァルト《ツァイーデ》、ニコラウス・アーノンクールと《皇帝ティートの慈悲》もレコーディングしている。ルネ・フレミングとは《ダフネ》(デッカ・レコード)のレコーディングをし、2005年のグラミー賞にノミネートされた。レコーディングはこの他にもピエール・ブーレーズ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのマーラーの《大地の歌》、クラウディオ・アバド指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのモーツァルトの《レクイエム》(ドイツ・グラモフォン)などがある。マルコム・マルティノーとの《美しき水車小屋の娘》のレコーディング(CBC Records)は2005年にジュノ賞にノミネートされ、『フランス歌曲の夕べ』と『モーツァルト:アリアと二重唱集』(2002年と2007年のジュノ賞受賞作品)はどちらもリチャード・ブラッドショウ指揮/カナディアン・オペラ・カンパニーとのレコーディング(CBC Records)だった。ドイツ・グラモフォンでの最近のレコーディングはダニエル・ハーディングが指揮したモーツァルト・ガラのライブDVDがあり、シャーデの他にアンナ・ネトレプコ、トーマス・ハンプソン、ルネ・パーペ、パトリシア・プティボンなどが出演している。
2007年1月、シャーデはオーストリア政府からカナダ人としては初めて「宮廷歌手」の称号を与えられた。ザルツブルグ音楽祭のヤング・シンガーズ・プロジェクトの芸術監督及び、ステラ・マリス国際声楽コンクールの芸術監督を務めている。

Photo:Johannes Ifkovits

テノール:ミヒャエル・シャーデ Michael Schade

ピアノ:マルコム・マルティノー Malcolm Martineau スコットランドのエディンバラ生まれ。セント・キャサリンズ・カレッジ、ケンブリッジ大学、そして英国王立音楽大学にて音楽を学ぶ。
現代におけるトップ・レベルの伴奏者として認められ、サー・トーマス・アレン、デイム・ジャネット・ベイカー、オラフ・べーア、バーバラ・ボニー、イアン・ボストリッジ、アンジェラ・ゲオルギュー、スーザン・グラハム、トーマス・ハンプソン、デッラ・ジョーンズ、サイモン・キーンリサイド、アンゲリカ・キルヒシュラーガー、マグダレナ・コジェナー、ソルヴェイグ・クリンゲルボーン、ジョナサン・レマル、デイム・フェリシティ・ロット、クリストファー・マルトマン、カリタ・マッティラ、リサ・ミルネ、アン・マレー、アンナ・ネトレプコ、アンネ・ソフィー・フォン・オッター、ジョーン・ロジャーズ、アマンダ・ルークロフト、ミヒャエル・シャーデ、フレデリカ・フォン・シュターデ、ブリン・ターフェル、サラ・ウォーカーなど、著名な歌手たちと共演している。
セント・ジョンズ・スミス・スクエア(ドビュッシーとプーランクの全歌曲)、ウィグモア・ホール(ブリテンとプーランクのシリーズ、BBCによる放送)、エディンバラ国際音楽祭(ヴォルフの全歌曲)で、自身によるシリーズを発表し、その他ヨーロッパ(ウィグモア・ホール、バービカン・ホール、クィーン・エリザベス・ホール、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・シャトレ座、バルセロナ・リセウ歌劇場、ベルリン・フィルハーモニー、ベルリン・コンツェルトハウス、コンセルトへボウ、ウィーン・コンツェルトハウス、ウィーン楽友協会)、北米(アリス・タリー・ホール、カーネギー・ホール)、オーストラリア(シドニー・オペラ・ハウス)などでの出演に加え、エクサン・プロヴァンス、ウィーン、エディンバラ、シューベルティアーデ、ミュンヘン、ザルツブルクなどの音楽祭にも参加している。
レコーディングには、ブリン・ターフェルと共演のシューマンとイギリス歌曲集のリサイタル(ドイツ・グラモフォン)やサイモン・キーンリサイドとのシューベルトとR.シュトラウスのリサイタル(EMI)、サラ・ウォーカー、トム・クラウセとのフォーレの全歌曲、その他イギリス民謡全集(ハイペリオン・レコーズ)、ベートーヴェンの民謡編曲集(ドイツ・グラモフォン)などがある。またアンジェラ・ゲオルギュー、バーバラ・ボニー(デッカ・レコード)、マグダレナ・コジェナー(ドイツ・グラモフォン)、デッラ・ジョーンズ(シャンドス)、スーザン・ブロック(Crear Classics)、ソルヴェイグ・クリンゲルボーン(NMA)、アマンダ・ルークロフト(オニクス)などとの共演による録音もリリースされている。
今シーズンは、サー・トーマス・アレン、スーザン・グラハム、サイモン・キーンリサイド、アンゲリカ・キルヒシュラーガー、マグダレナ・コジェナー、デイム・フェリシティ・ロット、クリストファー・マルトマン、ケイト・ロイヤル、ミヒャエル・シャーデ、ブリン・ターフェルとの共演が予定されている。
2004年には英国王立スコットランド音楽院から名誉博士号を贈られ、2009年には、伴奏の国際フェローに任命された。

マルコム・マルティノー公式サイト http://martineau.info/

Photo:Ahlburg

ピアノ:マルコム・マルティノー Malcolm Martineau

主催:東京・春・音楽祭実行委員会

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