PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2012-

語りと音楽~《大人のための》千一夜物語 

プログラム詳細

Photo:ヒダキトモコ
■日時・会場
2012.
3.23 [金] 14:00開演(13:30開場)
3.23 [金] 19:00開演(18:30開場)
※ この公演は終了いたしました。
東京文化会館 小ホール

■出演
語り:山根基世、松平定知、広瀬修子、宮本隆治、好本 惠
ヴァイオリン:加藤えりな
ハープ:平野花子
ウード:常味裕司
ダンス:小室由美子、望月秀美

■朗読作品
『千夜一夜物語』より

■演奏曲目
リムスキー=コルサコフ:《シェヘラザード》op.35より
 [加藤えりな(Vn)、平野花子(Hp)]
ドッビュシー:《2つのアラベスク》speaker.gif[試聴]
 [平野花子(Hp)]
/他


【試聴について】
speaker.gif[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、
プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。
ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


出演者

語り:山根基世 Reading:Motoyo Yamane 1948年、山口県生まれ。1971年、早稲田大学文学部卒。同年、NHK入局。主婦や働く女性を対象とした番組、美術番組、旅番組、ニュース、「ラジオ深夜便」、NHKスペシャル「人体」「映像の世紀」等、大型シリーズのナレーション多数を担当。2005年、女性として初のアナウンス室長。2007年、NHK退職。LLP「ことばの杜」代表。2000年、放送文化基金賞、2009年、徳川夢声市民賞受賞。東京大学客員准教授、女子美術大学講師等歴任。『ことばで「私」を育てる』他、著書多数。

語り:山根基世 Reading:Motoyo Yamane

語り:松平定知 Reading: Sadatomo Matsudaira 1944年、東京都生まれ。1969年、早稲田大学卒。同年、NHK入局。「連想ゲーム」や「日本語再発見」を経て、ニュース畑を15年。「その時歴史が動いた」を9年。NHKスペシャルは100本以上を務める等、身体頑健・精神柔軟。2007年、NHK退職後も「ラジオ深夜便」での藤沢周平作品の朗読をライフワークとしている。2010年、第36回放送文化基金賞を受賞。現在、京都造形芸術大学教授、早稲田大学大学院客員教授を務める。

語り:松平定知 Reading: Sadatomo Matsudaira

語り:広瀬修子 Reading:Shuko Hirose 1944年、東京都生まれ。1968年、東京大学文学部心理学科卒。同年、NHK入局。教養、報道、ニュースの他、NHKスペシャル、司会、朗読等に幅広く活躍。分かりやすく、聞きやすく、そして穏やかに沁みこむその語りは、番組ナレーションにひとつのスタイルを確立した。2005年、NHK退職。現在、跡見学園女子大学文学部コミュニケーション文化学科教授として後進を指導している。

語り:広瀬修子 Reading:Shuko Hirose

語り:宮本隆治 Reading:Lyuji Miyamoto 1950年、福岡県生まれ。1973年、慶應義塾大学卒。同年、NHK入局。「NHK紅白歌合戦」の総合司会を1995~2000年にかけて担当する等、主に音楽・芸能番組の司会で活躍。その軽妙洒脱な語りが、視聴者と出演者の心を融合させる。2007年、NHK退職。声帯模写を得意とする等、気さくな人柄が朗読に新しい世界を拓く。現在、テレビ東京「名曲!にっぽんの歌」、テレビ朝日「名曲歌謡祭」、TBSラジオ「旅ノチカラ」の司会等、多方面に出演している。

語り:宮本隆治 Reading:Lyuji Miyamoto

語り:好本 惠 Reading:Megumi Yoshimoto 1954年、東京都出身。1976年、東京女子大学卒。同年、NHK入局。1981年からフリーアナウンサー。「きょうの料理」「すくすく赤ちゃん」「NHK俳壇」「ペット相談」等で司会者として活躍。現在、医療、健康、暮らし等をテーマにシンポジウムのコーディネーターも務める。十文字学園女子大学客員教授。立正大学、NHK文化センタ-の講師。2010年9月、「ことばの杜」に7人目のメンバーとして参画。

語り:好本 惠 Reading:Megumi Yoshimoto

ヴァイオリン:加藤えりな Violin:Erina Kato 東京藝術大学附属音楽高等学校卒業。同大学入学後、渡仏。パリ国立高等音楽院をプルミエ・プリを得て卒業。ヴィエニャフスキ(ジュニア)、シュポア、リピッツァ等の国際コンクールで入賞・特別賞。欧州での公演に多数出演。日本では、ラ・フォル・ジュルネ、軽井沢八月祭、NHK-FM「名曲リサイタル」等に出演。ソロ、室内楽、オーケストラ等で活躍中。東京藝術大学非常勤講師。

ヴァイオリン:加藤えりな Violin:Erina Kato

ハープ:平野花子 Harp:Hanako Hirano 2007年7月、第7回USA国際ハープコンクールで日本人初の銀メダル・特別賞、並びに現代音楽の最優秀演奏賞。以来、大型ソリストとして注目され、演奏活動を開始。入賞・受賞歴多数。R.エリシュカ、山下一史、NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等と共演。小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅦや草加国際ハープフェスティバル等にも参加。現在、木村茉莉に師事。

ハープ:平野花子 Harp:Hanako Hirano

ウード:常味裕司 Oud:Yuji Tsunemi 民族音楽センター在籍中、アラブ音楽に出会う。スーダンのウード奏者、ハムザ・エル=ディンのもとで学び、1989年よりチュニジアへ渡りアラブの世界的ウード奏者、アリ・スリティに師事。エジプト、チュニジア、レバノン、クウェートでの演奏に加え、日本でもソロ活動、並びにアラブ音楽アンサンブルFarha(ファルハ)、Arabindia(アラビンディア)等を主宰し、幅広く活躍する。

ウード:常味裕司 Oud:Yuji Tsunemi

ダンス:小室由美子 Yumiko Komuro 4歳よりモダンバレエを始める。様々なジャンルを学び、ダンサーとして活動。日本ハムファイターズガール、テーマパークダンサーを経て、NHK歌謡コンサートやフジテレビ「SMAP×SMAP」他、アーティストのプロモーションビデオやライブに出演。現在、JAZZ、HIPHOP、テーマパークのダンスインストラクター、テレビでのダンス指導やアーティストの振付等、活動の場を広げている。

ダンス:小室由美子 Yumiko Komuro

ダンス:望月秀美 Hidemi Mochizuki 3歳よりバレエを始める。中学校を卒業後、海外にバレエ留学し、数々の作品に出演する。帰国後、2000年に劇団四季に入所し、『アイーダ』『ライオンキング』他の作品に出演。05年に退団後、映画『舞妓Haaaan!!』、舞台『Tommy』『Annie』等、舞台をメインに活躍を続ける。現在は、バレエ、ジャズ、ワークショップの講師に加え、ミュージカルの振付師としても活動中。

ダンス:望月秀美 Hidemi Mochizuki

■演奏曲目の解説

ムソルグスキーやボロディンと並ぶロシア五人組の一人、リムスキー=コルサコフは、1888年の夏、交響組曲《シェヘラザード》を完成させた。「シェヘラザード」とは『千一夜物語』を語る王妃の名であり、この曲も彼女の紡ぐ物語がテーマとなっている。独奏ヴァイオリンによるシェヘラザードの主題が全曲を通じて所々に現れ、エキゾチックな雰囲気を醸し出している。ロシア五人組の影響はフランスにも及び、ドビュッシーもリムスキー=コルサコフに対しては後に好意的な批評を寄せている。
交響組曲《シェヘラザード》と同じ年の1888年に作曲(1891年に改訂)された《2つのアラベスク》は、クロード・ドビュッシーの初期ピアノ作品。その第1番では、軽やかな分散和音のなかに紡ぎ出される美しいメロディが、幾何学的なアラビア模様を眺めるかのような心地にさせる。また、バレエの技法の一つである「アラベスク」は片方の脚を上げるポーズを指すが、その名の通り本曲でも、右手と左手が異なる拍を打つポリリズムが登場する。第2番は非常にリズミカルな曲で、平行五度和音の使用などにより古典的な和声法からの脱却が試みられている。
なお、本公演で活躍する「ウード」という楽器は、中東及び北アフリカで演奏されている撥弦楽器。楽器を見れば分かるとおりリュートや琵琶と近縁にあり、アラブでは今でもこの楽器が子供の音楽教育に用いられているという。



主催:東京・春・音楽祭実行委員会/有限責任事業組合 ことばの杜

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