PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2011-

~東北関東大震災 被災者支援チャリティー・コンサート~室内楽マラソン・コンサート~音の絆~

プログラム詳細

2011:04:09:12:00:00

Photo: Satoshi Aoyagi
■日時・会場
2011.4.9 [土] 12:00開演(11:30開場)[17:45終演予定]
東京文化会館 大ホール

■出演・曲目
《第Ⅰ部》
フルート:新村理々愛 ハープ:山崎祐介
 ドップラー&ザマラ:カジルダ幻想曲
 テレマン:無伴奏フルートのための12のファンタジーより第1番

ギター:鈴木大介、松尾俊介
 モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス
 ニーノ・ロータ:81/2

ソプラノ:天羽明惠 ギター:鈴木大介
 ヘンデル:オン・ブラ・マイ・フ、私を泣かせて下さい
 カッチーニ:アヴェ・マリア
 バッハ=グノー:アヴェ・マリア

ヴァイオリン:戸田弥生
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番よりシャコンヌ

東京メトロポリタン・シンフォニー・チェロ・アンサンブル
  (田中雅弘、古川展生、平田昌平、松岡陽平、江口心一、
   高橋純子、長谷部一郎、森山涼介、柳瀬順平)
 フンク:組曲 ニ長調よりアダージョ、フーガ
 ロジャース:サウンド・オブ・ミュージック(メドレー)
 アンダーソン:フィドル・ファドル

チェロ:工藤すみれ ピアノ:河村尚子
 ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ 第3番より第1楽章

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《第Ⅱ部》
メゾ・ソプラノ:波多野睦美 リュート:つのだたかし
 ジョン・ダウランド:甘い愛が呼んでいる
 ヘンリー・パーセル:美しい島
 カタルーニャ民謡:鳥の歌

チェロ:古川展生
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番より
        プレリュード、サラバンド、メヌエット

ヴィオラ:川本嘉子 ピアノ:野平一郎
 シューマン:3つのロマンス op.94
 ディズニー(リー・ハーライン):星に願いを

OZチェンバー
  (第1ヴァイオリン:依田真宣、須山暢大
   第2ヴァイオリン:塩田 脩、猶井悠樹
   ヴィオラ:大島 亮、瀧本麻衣子
   チェロ:奥泉貴圭、山田幹子
   コントラバス:髙橋洋太)
 ショスタコーヴィチ:弦楽のための交響曲op.110a(原曲:弦楽四重奏第8番)

フルート:工藤重典 ピアノ:野平一郎
 ドビュッシー:シリンクス
 プーランク:フルートとピアノのためのソナタ
 フォーレ:夢のあとに

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《第Ⅲ部》
メゾ・ソプラノ:林美智子 ピアノ:野平一郎
 武満徹:小さな空、三月のうた、翼

ピアノ:田崎悦子
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻より
        第8番 変ホ短調 BMW853前奏曲
 ガーシュウィン:3つのプレリュード

オーボエ:広田智之 ピアノ:野平一郎
 R.シュトラウス:《8つの歌》op.10より「献呈」「夜」「万霊節」

ヴァイオリン:加藤知子、漆原啓子、川田知子、井上静香
ヴィオラ:川本嘉子、大島 亮
チェロ:山崎伸子、工藤すみれ
 メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 op.20

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ナビゲーター:小宮正安

■曲目解説

《第Ⅰ部》
ドップラー&ザマラ:カジルダ幻想曲
 19世紀にヨーロッパで活躍したフルートの名手ドップラーと、同じくハープの名手ザマラの共作による1850年代後半の作品。歌劇《カジルダ》の主題をもとにした、全4楽章の超絶技巧に溢れた作品。

テレマン:《無伴奏フルートのための12のファンタジー》より第1番
 後期バロック音楽の巨匠テレマンは、木管楽器の名手でもあった。この作品は、彼が1732年から翌年にかけて書いたもので、J.S.バッハの《無伴奏フルートのためのソナタ(パルティータ)》と並ぶ18世紀フルート音楽の名作。

モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス
 モリコーネは現代イタリア映画音楽の巨匠で、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989)は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督による感動の名編。シンプルで美しいメロディは、映画への愛を持ち続けた主人公の心情をよく表している。

ニーノ・ロータ:81/2
 イタリア映画音楽史上最高の巨匠ニーノ・ロータ。『8 1/2』(1963)は、共同作業の多かったフェデリコ・フェリーニ監督の傑作。諧謔かつ猥雑な音楽は、虚構と現実を描いた映画にマッチしている。

ヘンデル:オンブラ・マイ・フ、私を泣かせて下さい
 歌劇にも多くの名作を残したバロック音楽の巨匠ヘンデル。「オンブラ・マイ・フ」は歌劇《クセルクセス(セルセ)》、「私を泣かせて下さい」は歌劇《リナルド》のアリア。叙情性に満ちた旋律は、大衆的な人気の高かったヘンデルの真骨頂。

バッハ=グノー:アヴェ・マリア
 J.S.バッハの《平均律クラヴィーア曲集第1巻》第1番「前奏曲」に、フランスの作曲家グノーがアレンジを加えたもの。原曲の美しさを活かした音楽は、シューベルトの《アヴェ・マリア》と並んで、今も広く親しまれている。

J.S.バッハ:《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ》第2番 BWV1004より「シャコンヌ」
 無伴奏ヴァイオリンの最重要レパートリーに位置づけられる本作。なかでもその第5楽章「シャコンヌ」は、多くのヴァイオリニストに霊感を与え続ける、名曲中の名曲として知られている。

フンク:組曲 ニ長調より「アダージョ」「フーガ」
 ボヘミアに生まれ、ドイツで活躍したバロック初期の作曲家ダーフィト・フンクによる4本のヴィオラ・ダ・ガンバのための楽曲。のちにチェロ・アンサンブル用にも編曲され、この編成の重要なレパートリーとなっている。

ロジャース:サウンド・オブ・ミュージック(メドレー)
 映画でもおなじみの、ブロードウェイ・ミュージカルを代表する《サウンド・オブ・ミュージック》。1959年の初演以来、世界中で愛され続けている珠玉の旋律を、今回はメドレーでお届けする。

アンダーソン:フィドル・ファドル
 “アメリカ軽音楽の巨匠”ルロイ・アンダーソンの1947年の作品。「フィドル」はヴァイオリンの一種で、「ファドル」は「ぶらぶら過ごす、下らない」などの意味。彼一流の、軽妙で屈託のない楽しさに満ちた小品。

ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ 第3番 op.69より第1楽章
 ベートーヴェンが残した5曲のチェロ・ソナタのなかでも演奏頻度の高い第3番。交響曲の《運命》《田園》やピアノ協奏曲第5番などと同時期に書かれた本作は、通称「中期 傑作の森」に属する一篇である。


《第Ⅱ部》
ジョン・ダウランド:甘い愛が呼んでいる
 《流れよわが涙》などで有名な、イギリス・ルネサンス期の作曲家ジョン・ダウランドのリュート歌曲。素朴なリュートの伴奏に導かれ、透明感のある歌が奏でられる。

ヘンリー・パーセル:美しい島
 イギリス・バロック音楽を代表する作曲家ヘンリー・パーセル。「美しい島」は、歌劇《アーサー王》のアリアで、単独で歌われる機会も多い。ヘンデルにも通じる、澄み切った叙情に溢れている。

鳥の歌(カタルーニャ民謡)
 スペイン・カタルーニャ地方出身で、20世紀を代表するチェリストのパブロ・カザルスが編曲・演奏したことでも知られる名曲。もともとはクリスマス・キャロルで、イエスの誕生を鳥たちが祝っている様子が歌われている。

J.S.バッハ:《無伴奏チェロ組曲》第1番 BWV1007より「プレリュード」「サラバンド」「メヌエット」
 「チェロの旧約聖書」とも呼ばれる、J.S.バッハの傑作。この第1番は、チェロにとって弾きやすいト長調を用いている。分散和音の扱いが特徴的な「プレリュード」は、今やすっかりおなじみのメロディ。

シューマン:3つのロマンス op.94
 もともとはピアノとオーボエのために書かれたが、オーボエのパートは他の楽器で演奏されることも多い。1849年のクリスマス、妻クララへのプレゼントとして作曲されたと伝えられている。

ディズニー(リー・ハーライン作曲):星に願いを
 原曲は、ディズニー映画『ピノキオ』(1940)でコオロギのジミニー・クリケットが奏でる挿入歌。同年のアカデミー賞を受賞し、今日に至るまで多くの聴衆に愛聴されている。

ショスタコーヴィチ:室内交響曲op.110a(原曲:弦楽四重奏曲 第8番)
 ショスタコーヴィチの《弦楽四重奏曲第8番》(1960)を、指揮者のルドルフ・バルシャイが弦楽合奏用に編曲したものとして知られている。原曲は「ファシズムと戦争の犠牲者に捧ぐ」と銘打たれた、重く激しい作品。

ドビュッシー:シリンクス
 1913年に作曲された無伴奏フルートのための作品で、20世紀フルート音楽の最重要レパートリーの一つ。なお「シリンクス」とは、ギリシャ神話に登場するシュリンクス(水の妖精)のこと。

プーランク:フルートとピアノのためのソナタ
 「フランス6人組」の一人、プーランクの1956年の作品で、20世紀フルート・ソナタの傑作に数えられている。「アレグロ・マリンコリーコ」「カンティレーナ」「プレスト・ジョコーソ」の3楽章から成る。

フォーレ:夢のあとに
 原曲は、フォーレ初期の名作《3つの歌曲》op.7の第1曲。夢のなかで出会った美しい女性への想いが、目覚めによって断ち切られる悲しさを描いている。


《第Ⅲ部》
武満 徹:小さな空、三月のうた、翼
 ポップ・ソングにもその才能を発揮した武満徹。これらの作品は、石川セリのアルバム『翼~武満徹ポップ・ソングス』に収録され、このジャンルとしては異例のヒットとなった。

J.S.バッハ:《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》より第8番 BMW853「前奏曲」
 J.S.バッハのなかでも《音楽の捧げ物》《フーガの技法》と並んでフーガ作品の最高傑作とされる楽曲。この「前奏曲」では、和音伴奏に乗った息の長い旋律が、粛々と流れていく。

ガーシュウィン:3つのプレリュード
1926年に作曲された、ガーシュウィンのピアノ曲集。代表作である《ラプソディ・イン・ブルー》などと同様に、ジャズやブルースの技法が効果的に取り入れられている。

R.シュトラウス:《8つの歌》op.10より「献呈」「夜」「万霊節」
 《8つの歌》は、若きR.シュトラウスの歌曲集。「献呈」では恋人への感謝の想いが、「夜」では夜の持つ力に対する不安が、そして「万霊節」では亡き恋人の墓前で物思いにふける男の様子が、それぞれ描かれている。

メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 op.20
 弱冠16歳で書かれた作品でありながら、メンデルスゾーンの早熟ぶりを示す秀作として知られている。「アレグロ・モデラート・コン・フォーコ」「アンダンテ」「スケルツォ」「プレスト」の4楽章から成る。



主催:東京・春・音楽祭実行委員会/《東京春祭》震災チャリティー・コンサート実行委員会
共催:東京文化会館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協賛: (株)IIJグローバルソリューションズ / ITホールディングス(株) / 伊藤忠テクノソリューションズ(株) / (株)インターネットイニシアティブ / NECビッグローブ(株) / NTTコミュニケーションズ(株) / (株)NTTデータ / 鹿島建設(株) / カルビー(株) / サイボウズ(株) / シスコシステムズ(同) / 清水建設(株) / 全日本空輸(株) / 第一生命保険(株) / 大成建設(株) / 大和証券キャピタル・マーケッツ(株) / トレンドマイクロ(株) / 日興コーディアル証券(株) / 日商エレクトロニクス(株) / (株)日本レジストリサービス / 野村證券(株) / 東日本電信電話(株) / (株)ベネフィット・ワン / みずほ証券(株) / 三井住友カード(株) / (株)三井住友銀行 / 三井不動産(株) / 三菱地所(株) / 安田不動産(株) / (株)ユニヘアー 他
後援:東京都/台東区  協力:上野観光連盟/上野の山文化ゾーン連絡協議会

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