PROGRAMプログラム

ミュージアム・コンサート 東博でバッハ vol.44 伊東 裕(チェロ)

ミュージアム・コンサート東博でバッハ vol.44 伊東 裕(チェロ)

難関として名高いミュンヘン国際音楽コンクール ピアノトリオ部門で第1位を獲得し注目を集める葵トリオ。その若きチェリストによる無伴奏プログラム。

プログラム詳細

2019:03:26:19:00:00

■日時・会場
2019/3/26 [火] 19:00開演(18:30 開場)
東京国立博物館 法隆寺宝物館エントランスホール

■出演
チェロ:伊東 裕

■曲目
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
 I. Prélude
 II. Allemande
 III. Courante
 IV. Sarabande
 V. Menuet I/II
 VI. Gigue
カサド:無伴奏チェロ組曲
 I. Preludio - Fantasia
 II. Sardana Danza
 III. Intermezzo e Danza Finale
J.S.バッハ:
 無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008
  I. Prélude
  II. Allemande
  III. Courante
  IV. Sarabande
  V. Menuet I/II
  VI. Gigue
 無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012
  I. Prélude
  II. Allemande
  III. Courante
  IV. Sarabande
  V. Gavotte I/II
  VI. Gigue

Bach_44.pdf

チケットについて チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 全席自由
料金 ¥3,600
■発売日

チケット予約・購入 お買い物カゴ トリオ・チケット

一般発売:2019年1月27日 (日) 10:00

■曲目解説 PDFダウンロード

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番

J.S.バッハの《無伴奏チェロ組曲》(全6曲)が書かれた年代については、ケーテンの宮廷楽長時代(1717~23)の前期と推定されている。各組曲は、定型である「アルマンド/クーラント/サラバンド/ジーグ」の4つの舞曲を基本としながら、第1曲に「プレリュード(前奏曲)」を、最後のジーグの前の第5曲に「メヌエット/ガヴォット/ブーレ」のなかからいずれかの流行舞曲を置く構成になっている。  第1番は、ト長調というチェロの運指に合った調性が、伸びやかな響きを生み出す。第1曲プレリュードは本組曲中もっとも有名な楽章で、間断なく続く16分音符の流れがその背後で進む和声を浮き彫りにする。第2曲は安らぎに満ちたアルマンド、第3曲はイタリア型の急速な3拍子によるクーラント、第4曲は優雅なサラバンド、第5曲には2つのメヌエットが用いられている。そして第6曲の軽快な短いジーグで曲を閉じる。

カサド:無伴奏チェロ組曲

カタルーニャの州都バルセロナに生まれたガスパール・カサドは、同郷のパブロ・カザルスに見出されたチェロ奏者・作曲家。本作は1926年に作曲され、師カザルスに献呈された。  3つの楽章からなり、第1楽章冒頭から、カタルーニャの濃い情緒を感じさせる。頭上に広がる青空、灼けつく陽ざし、そこに去来する憂愁と孤独の心象が、余すところなく表現されている。第2楽章の「サルダーナ」とは、カタルーニャ地方の伝統的な舞踊で、ギリシャに端を発しているという。第3楽章は、ギターを爪弾くようなインテルメッツォに続いて、抑えきれない情熱があふれ出すかのように、ダンツァ・フィナーレを迎え、最高潮となって曲を締めくくる。その静と動のコントラストが見事である。

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番、第6番

第2番のニ短調という調性は、音楽を内省的な方向へと導く。第1曲プレリュードは、和声よりも旋律そのものに重点が置かれている。第2曲は高度な技巧が要求されるアルマンド、第3曲のシンプルなイタリア型クーラントを経て、第4曲は引き伸ばされた旋律に和音が重なる典雅なサラバンド。第5曲の2つのメヌエットでは、主調の第1メヌエットがニ短調、第2メヌエットがニ長調となり、古風な響きを醸す。終曲のフランス風ジーグは、規則正しい8小節の楽節構成。  第6番は、本来5弦チェロ(高音側にE線が追加された)のために書かれており、通常のチェロでは演奏が困難とされるが、技巧的にも内容的にもスケールが大きく、充実した作品である。第1曲は、2本の弦にまたがって同音高を弾くなど、弦楽器ならではの可能性が試された難度の高いプレリュード。第2曲は、美しい陽光が射し込むような抒情的なアルマンド。第3曲は、軽やかさが心地よいイタリア型クーラント。第4曲のサラバンドでは、重音の合間を縫うように紡ぎ出aされる旋律が美しい。第5曲は、素朴な舞曲的雰囲気を持つガヴォット。第6曲ジーグは、様々な音型が見事に組み合わされており、これをもって本組曲のフィナーレとなる。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会
共催:東京国立博物館
協力:日本音響エンジニアリング株式会社



※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
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(2018/10/29更新)

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