東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2018-
副島理沙 オーボエ・リサイタル
~第11回 国際オーボエコンクール・軽井沢 奨励賞受賞記念
シュトゥットガルト、パリで研鑽を積み、第11回(2015年) 国際オーボエコンクール・軽井沢 奨励賞を受賞、現在はチューリッヒ歌劇場のオーケストラ・アカデミーをはじめ欧州の音楽祭などで活躍する期待の新人による多彩なプログラム。
プログラム詳細
2018:04:01:15:00:00
2018.4.1 [日]15:00開演(14:30開場)
上野学園 石橋メモリアルホール
■出演
オーボエ:副島理沙
ヴァイオリン:三上 亮
ヴィオラ:鈴木康浩
チェロ:金子鈴太郎
ピアノ:江口雅子
チェンバロ:大塚直哉
■曲目
F.クープラン:《王宮のコンセール》より コンセール 第1番 ト長調 [試聴]
I. Prélude
II. Allemande
III. Sarabande
IV. Gavotte
V. Gigue
VI. Menuet en trio
シューマン:3つのロマンス op.94 [試聴]
I. Nicht schnell (速くならずに)
II. Einfach, innig (素朴に、心から)
III. Nicht schnell (速くならずに)
プーランク:オーボエ・ソナタ [試聴]
I. Elégie:Paisiblement, sans presser (悲歌:静かに、急がずに)
II. Scherzo:Très animé (スケルツォ:極めて生き生きと)
III. Déploration:Très calme (嘆き:極めて穏やかに)
A.クルークハルト:葦の歌 op.28 [試聴]
I. Langsam, träumerisch (ゆっくりと、夢見るように)
II. Leidenschaftlich erregt (情熱的に、激しく)
III. Zart, in ruhiger Bewegung (繊細に、静かな動きで)
IV. Feurig (燃えるように)
V. Sehr ruhig (非常に静かに)
モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370 [試聴]
I. Allegro
II. Adagio
III. Rondeau. Allegro
W.ルトスワフスキ:墓碑銘 [試聴]
A.ドラティ:協奏的二重奏曲 [試聴]
I. Libero, rubatissimo
II. Molto vivace
[アンコール]
メンデルスゾーン(David Walter編):Adagio op.102-2 (《無言歌集 第8巻》より)
【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。
~春祭ジャーナル~
チケットについて チケットについて
席種 | S席 | A席 | U-25※ |
---|---|---|---|
料金 | ¥3,600 | ¥2,100 | ¥1,500 |
■発売日
先行発売:2017年11月12日(日)10:00 2017:11:12:10:00:00:2017:11:23:23:59:59
(先行対象の席種:S席 A席)
※ 先行発売はお電話では11月22日(水)18:00まで、インターネットでは11月23日(木・祝)23:59までの受付となっております。
一般発売:2017年11月26日(日)10:00
※ U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみでの取扱い)
■上野学園 石橋メモリアルホール
F.クープラン:《王宮のコンセール》 より コンセール 第1番
フランス・バロック音楽の大家フランソワ・クープランは、1693年にヴェルサイユ宮礼拝堂のオルガニストとなり、「太陽王」と呼ばれたルイ14世に仕えた。過度の戦費によって国家財政が傾き、家庭でも子息を次々に亡くすなど、晩年のルイ14世は薄幸な日々を過ごしていた。そんな王の憂愁を慰めるため、1714~15年に書かれたのが《王宮のコンセール》(全4曲)で、日曜ごとに王の御前で披露された。「第1番」は6楽章からなり、典雅な舞曲が並ぶ。第1楽章の明朗なイタリア風プレリュードに始まり、最後は憂いを帯びたメヌエットで締めくくる。作曲家自身によって付けられた豊かな装飾音により、細部まで意図通りに演奏されることが求められている。
シューマン:3つのロマンス
シューマンのドレスデン時代の終わり、最も多産だった年と言われる1849年に、わずか5日で書かれたオーボエとピアノのための作品。幻想的な雰囲気に包まれたロマンスで、第1曲は、寂しさを感じさせる冒頭の美しい主題旋律が印象的。三部形式の第2曲は、穏やかな旋律に始まり、中間部では高揚した感情に突き動かされるが、やがてもとの平穏さに戻る。第3曲では、より情熱的な心情に沿ってテンポも揺れ動き、明へ暗へと自在に表情を変えていく。
プーランク:オーボエ・ソナタ
プーランクが最晩年の1962年に書き上げた作品で、亡き親友プロコフィエフの追憶に捧げられた。全曲を通して悲嘆に満ちており、「エレジー(悲歌)」と題された第1楽章、中間部にプロコフィエフ作品からの引用がある第2楽章「スケルツォ」、そして終楽章の「デプロラシオン(嘆き)」で曲を閉じる。
A.クルークハルト:葦の歌
ドイツのケーテンに生まれたアウグスト・クルークハルトは、19世紀後半に指揮者・作曲家として活動した。本曲は、オーボエ、ヴィオラ、ピアノのための幻想小曲集で、オーストリアの詩人ニコラウス・レーナウの同名詩集に想を得て1872年に書かれた。それぞれ詩文に対応した情景があり、第1曲はゆっくりと沈む夕陽を眺める心地。第2曲は急な暗雲が激しい雨を予感させ、第3曲は夕暮にひとり物思いに耽りながら森の小道を行く。第4曲は夏の嵐、そして第5曲は嵐が過ぎ去ったあと、静かな湖面に照り映える月を描いている。
モーツァルト:オーボエ四重奏曲
1781年、ミュンヘン滞在中に書かれたオーボエと弦楽トリオのための作品で、オーボエの名手フリードリヒ・ラムとの親交から生まれた。第1楽章は、終始晴れやかなモーツァルトらしい楽想にあふれ、続くアダージョ楽章では、哀切な旋律を存分に歌う。最後のロンド楽章は、中間部に特徴的なリズムが現れ、オーボエが華やかで技巧的な見せ場をつくって曲を締めくくる。
ルトスワフスキ:墓碑銘
ヴィトルト・ルトスワフスキは、20世紀に活躍したポーランドの作曲家。本曲は、1978年に没したスコットランドの作曲家兼ピアニストのアラン・リチャードソンのために、リチャードソンの妻で名オーボエ奏者だったジャネット・クラクストンの委嘱を受けて書かれた。79年の初演もクラクストンによって行なわれた。
ドラティ:協奏的二重奏曲
今日、指揮者として知られているアンタル・ドラティは、作曲家としても多くの作品を残した。本曲は、1983年に書かれたピアノとオーボエのための作品で、スイスの高名なオーボエ奏者ハインツ・ホリガーに捧げられている。第1楽章は民族色を感じさせる息の長い即興風の旋律を歌い、第2楽章は生き生きと音階を駆けめぐり、ピアノと丁々発止の呼応を繰り広げる。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会/公益財団法人ソニー音楽財団(Sony Music Foundation) 特別協力:上野学園 石橋メモリアルホール
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。
(2018/04/08更新)