PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2010-

ミュージアム・コンサート「所蔵水彩・素描展ー松方コレクションとその後・常設展」
レクチャー & コンサート

所蔵品の中から、19-20世紀の松方コレクションを中心に、ふだんは目にすることの少ない水彩・素描作品の魅力を音楽とともにお楽しみいただけます。

プログラム詳細

2010:04:08:14:00:00

Photo: Satoshi Aoyagi
■日時
2010.
4/8(木) 11:00(10:30開場)
4/8(木) 14:00(13:30開場)[各回約40分]

■会場
国立西洋美術館 講堂

■出演
チェロ:上村文乃
ピアノ:佐藤勝重

■講演
国立西洋美術館研究員 陣岡めぐみ

■曲目
ケクラン:《20のブルターニュの歌》op.115より
ドビュッシー:チェロ・ソナタより第1楽章
ワーグナー:
 楽劇《トリスタンとイゾルデ》より「おぉ、降り来よ、愛の夜」(第2幕第2場)
曲目解説はこちら

参加方法について

【料金】無料(ただし「常設展」または「フランク・ブラングィン展」の当日ご利用の観覧券が必要です)
【参加方法】
定員:各回先着130名/当日開演90分前より館内インフォメーションにて、各回のチケットを配布します

出演者

チェロ:上村文乃 Ayano Kamimura 第5回東京音楽コンクール第2位、ルーマニア国際音楽コンクール弦楽器部門第1位・ルーマニア大使館賞等、多数のコンクールで上位に入賞。米アスペン音楽祭に奨学生として参加。宮崎国際音楽祭優秀賞、霧島国際音楽祭賞、IMA音楽賞。ヤマハ音楽奨学支援対象者に選出。「題名のない音楽会」、プロジェクト Q、軽井沢八月祭等に出演。飯守泰次郎指揮東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と共演。桐朋学園ソリストディプロマに在学。

チェロ:上村文乃 Ayano Kamimura

ピアノ:佐藤勝重 Katsushige Sato 桐朋女子高等学校音楽科(共学)を首席で卒業後渡仏。その後パリ国立高等音楽院を1等賞、パリ・エコール・ノルマル音楽院の高等演奏家課程を賞賛つき満場一致で卒業。 これまでに福岡幸子、江戸弘子、ジェラルド・フレミー、故ジェルメーヌ・ムニエの各氏に師事。この間、国内外のコンクールに優勝する傍ら数多くのコンサートに出演。2004年、12年の在仏を経て帰国。 その後ソロを初め数々のコンサートに出演。近年は室内楽にも活動の場を広げており、弦、管楽器の多くのアーティストから信頼を得ている。 これらの演奏以外にも音楽雑誌への執筆やセミナーでの講義、コンクールの審査員なども行い、桐朋学園音楽大学非常勤講師、昭和音楽大学にて後進の指導にも力を入れている。

ピアノ:佐藤勝重 Katsushige Sato

■曲目解説

ケクラン:《20のブルターニュの歌》op.115より第1集(6曲)、第2集(6曲)
シャルル・ケクラン(1867-1950)の《20のブルターニュの歌》は、(未出版の第3集も含めると)20曲から成るチェロとピアノのための音楽。1曲あたりの演奏時間は、長いものでも3分程度(1分に満たない小品もある)。標題音楽的な性格を備えており、ブルターニュ地方の古い民話、十字軍、そしてアーサー王や古代ケルトのドルイド(ケルト社会の祭司のこと。同地にはかつてケルト人が居住し、今でもその文化・風習が残存している)などに関する叙事的な素材が下敷きになっている。

ドビュッシー:《チェロ・ソナタ》より第1楽章
作曲が1915年というから、クロード・ドビュッシー(1862-1918)晩年の作である。大曲ではないが(第1楽章の演奏時間は5分前後)、技巧的にも比較的高度で、ゆったりとした流れのなかにドビュッシーならではの深い響きを聴くことができる。

ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》第2幕第2場より「おお、降り来よ、愛の夜」
リヒャルト・ワーグナー(1813-83)の楽劇《トリスタンとイゾルデ》におけるクライマックスの一つである、第2幕のトリスタンとイゾルデによる長大な“愛の二重唱”の冒頭部分。光を避けて闇に逃れた二人は夜の到来を賛美するが、「夜」を神聖な時間と捉える思想はドイツ・ロマン派特有のものである。



主催:東京・春・音楽祭実行委員会 協力:国立西洋美術館

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