PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2017-

HORNISTS 8 《ワーグナー×ホルン》
~N響メンバーと仲間たちによるホルン・アンサンブル

ハルサイ[リング]を支えるホルニストたちが勢揃い、ホルン愛好者には垂涎の企画が実現しました。日本を代表する8人のホルニストによる、多彩なテクニックとパフォーマンスにご期待ください。

プログラム詳細

2017:03:22:19:00:00

■日時・会場
2017.3.22 [水] 19:00開演(18:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
ホルン:今井仁志福川伸陽石山直城勝俣 泰木川博史野見山和子
    山本 真久永重明

■曲目
ウェーバー(ヴァレンドルフ編)

《魔弾の射手》 より 序奏、狩人と村人の合唱 [試聴]

ワーグナー(シュティーグラー編):《ローエングリン》 幻想曲 [試聴]
ワーグナー(クリアー編):《ラインの黄金》 幻想曲 [試聴]
ベートーヴェン(テルツァー編):《フィデリオ》 序曲 [試聴]
フンパーディンク(キルシェン編)

《ヘンゼルとグレーテル》 より 前奏曲とコラール

ワーグナー(ユーリセン編):《トリスタンとイゾルデ》 幻想曲 [試聴]
ワーグナー(シュティーグラー編):《ジークフリート》 幻想曲 [試聴]

[アンコール]
ウェーバー(ヴァレンドルフ編):《魔弾の射手》より 狩人の合唱
ワーグナー:《ワルキューレ》より ワルキューレの騎行

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 S席 A席 U-25
料金 ¥4,600 ¥3,100 ¥1,500

 ■発売日
  一般発売:2016年11月27日(日)10:00

  ※ U-25チケットは、2017年2月10日(金)12:00発売開始
   (公式サイトのみでの取扱い)


■曲目解説

ウェーバー(ヴァレンドルフ編):《魔弾の射手》 より 序奏、狩人と村人の合唱

1821年初演の《魔弾の射手》は、ドイツ・ロマン派オペラの発端ともなった名作。ボヘミアの森を舞台に、恋人を得るため悪魔に魂を売って百発百中の魔弾を手に入れた青年の物語である。ヴァレンドルフによる編曲は、深い森の情景から狩人と村人による陽気な合唱までを絶妙なアンサンブルでまとめている。

ワーグナー(シュティーグラー編):《ローエングリン》幻想曲

1850年初演の《ローエングリン》は、「楽劇」への橋渡しとして重要な作品。聖杯騎士ローエングリンとブラバント公国の公女エルザの物語である。この幻想曲は、主要曲を見事につなぎ合わせたもので、第1幕の前奏曲(聖杯の動機)によって厳かに始まり、「結婚行進曲」等を経て、最後は第1幕の終曲で華々しく幕を閉じる。

ワーグナー(クリアー編):《ラインの黄金》幻想曲

20年近くの歳月をかけて完成されたワーグナーの舞台祝祭劇『ニーベルングの指環』の序夜にあたる《ラインの黄金》が初演を迎えたのは1869年。権力と欲望の象徴としての「指環」を巡る、神々と人間との壮大な物語がここに始まる。この幻想曲は、美しくきらめくラインの流れを表わす前奏曲に始まり、走馬燈のように各場面を経巡って、最後には完成したヴァルハラ城へと、神々が虹の橋を渡っていく荘厳な場面を迎える。

ベートーヴェン(テルツァー編):《フィデリオ》序曲

ベートーヴェン唯一の歌劇《フィデリオ》は、まず1805年に《レオノーレ》として初演されたのち、大幅な改訂を経て、1814年に《フィデリオ》と改題されて、今日聴かれるかたちとなった。こうしたベートーヴェンの苦難の副産物として、《フィデリオ》序曲に加え、3つの《レオノーレ》序曲が残された。本曲は、ホルン奏者アルミン・テルツァーが2010年に編曲したもの。

フンパーディンク(キルシェン編):《ヘンゼルとグレーテル》 より 前奏曲とコラール

19世紀末ヨーロッパの音楽界を席巻したワーグナー・オペラへの反動として、民話や童話などに材を採った「メルヘン・オペラ」というジャンルが生まれる。1893年に初演された《ヘンゼルとグレーテル》はその代表格で、ワーグナーとも深い親交のあったフンパーディンク最初のオペラである。その「前奏曲」では、様々な主題を用いて全曲を通じた雰囲気が奏され、オペラへの導入となる。コラールは、全曲中最も有名かつ美しい、祈りの主題である。

ワーグナー(ユーリセン編):《トリスタンとイゾルデ》幻想曲

1865年に初演された楽劇《トリスタンとイゾルデ》は、トリスタン伝説にもとづく悲恋の物語。「トリスタン和音」と呼ばれる半音階的進行が、現代音楽への扉を開いたとも評される。この幻想曲は、厳かな前奏曲に始まり、愛の恍惚と表裏一体となった暗い結末を予感させるように一足一足と進むなか、抗し難い運命を告げる第2幕冒頭の狩りの角笛が鳴り響き、最後は瀕死のトリスタンに故郷と在りし日の姿を思い起こさせる場面の音楽で締めくくる。

ワーグナー(シュティーグラー編):《ジークフリート》幻想曲

『ニーベルングの指環』の後半、《ジークフリート》と《神々の黄昏》に登場するジークフリートは、怖れを知らぬ不死身の英雄。ウィーン・フィルの名ホルン奏者でもあったシュティーグラーによる幻想曲は、その強烈なキャラクターを再構築して巧みに描き出す。冒頭からジークフリートの角笛が高らかに鳴りわたり、きらめくようなラインの流れに乗せて、《神々の黄昏》第3幕の主題を中心に英雄のクライマックスが語られる。やがて神々の世界は終焉を迎え、後には穏やかなラインの流れがたゆたうばかりとなるのである。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:日本ワーグナー協会


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2017/03/24更新)

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