PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2010-

語りと音楽~春宵一刻値・・?

東京・春・音楽祭の人気シリーズ「語りと音楽」、春に因む日本古典の名作に挑戦します。美しく整った古典の韻律と音楽のコラボレーションをお楽しみください。

プログラム詳細

2010:03:25:19:00:00

Photo: Michiharu Okubo
■日時
2010.
3/25(木) 14:00(13:30開場)
3/25(木) 19:00(18:30開場)

■会場
東京文化会館 小ホール 

■出演
語り:山根基世、松平定知、広瀬修子、宮本隆治 
チェロ:吉岡知広 

■作品
清少納言:『枕草子』より
吉田兼好:『徒然草』より 
作者不詳:『平家物語』より
鴨長明:『方丈記』より

■演奏
J.S.バッハ:
《無伴奏チェロ組曲》より
   組曲第1番 ト長調 BWV1007  1. プレリュード
   組曲第4番 変ホ長調 BWV1010  2. アルマンド
   組曲第3番 ハ長調 BWV1009  6. ジーグ
   組曲第1番 ト長調 BWV1007  4. サラバンド
   組曲第2番 ニ短調 BWV1008  5. メヌエット
   組曲第5番 ハ短調 BWV1011  5. ガボット
曲目解説はこちら

出演者

語り:山根基世 Motoyo Yamane 1948年 山口県生まれ。
1971年 早稲田大学文学部卒。
同年、NHK入局。
主婦や働く女性を対象とした番組、美術番組・旅番組・ニュース・「ラジオ深夜便」など幅広く担当。NHKスペシャルなどの大型番組でも、原稿を隅々まで耕し、手を入れつくした山根流の語りは、見るものに深い感慨を発酵させる。2005年女性として初代アナウンス室長。
2007年NHK退職。LLP「ことばの杜」代表。

語り:山根基世 Motoyo Yamane

語り:松平定知 Sadatomo Matsudaira 1944年 東京都生まれ。
1969年 早稲田大学卒。
同年、NHK入局。
芸能、ドラマ、教養、NHKスペシャルなど担当分野は「なんでも来たれ」。ニュース番組を朝・夜あわせて12年間担当するなど身体頑健・精神柔軟。
2007年NHK退職。藤沢周平作品の朗読(「ラジオ深夜便」で放送中)はライフワーク。2000年からスタートし9年間続いた長寿番組「その時歴史が動いた」のメインキャスターを務めた。
現在、早稲田大学・立教大学大学院 客員教授。

語り:松平定知 Sadatomo Matsudaira

語り:広瀬修子 Shuko Hirose 1944年 東京都生まれ。
1968年 東京大学文学部心理学科卒。
同年、NHK入局。
教養、報道、ニュースのほか、NHKスペシャルなど幅広く、司会や朗読に活躍。
その分かりやすく、聞きやすく、そして穏やかに沁みこむ語りは、番組ナレーションにひとつのスタイルを確立した。
2005年NHK退職。現在、跡見学園女子大学文学部(コミュニケーション文化学)教授として後進を指導中。

語り:広瀬修子 Shuko Hirose

語り:宮本隆治 Lyuji Miyamoto 1973年、慶應義塾大学卒。
同年、NHK入局。
「NHK紅白歌合戦」の総合司会を1995~2000年担当するなど、主に音楽芸能番組の司会で活躍。その軽妙洒脱な語りが視聴者と出演者の心を融合させる。
2007年NHK退職。声帯模写を得意とするなど気さくな人柄が朗読に新しい世界を開く。現在、日本テレビ系「おもいッきりDON!」に出演。

語り:宮本隆治 Lyuji Miyamoto

チェロ:吉岡知広 Tomohiro Yoshioka 桐朋女子高等学校音楽科(共学)卒業。同校成績優秀者による卒業演奏会に出演。第4回バッハホール音楽コンクール入賞。ヘッペンハイム国際夏期アカデミーにおいて、ハイデルベルグ市での修了コンサートに首席で出演。第9回リスト音楽院セミナー・マスタークラスにてミクローシュ・ペレーニに師事し、優秀受講生に選ばれる。チェロと室内楽を金木博幸、青木十良、毛利伯郎の各氏に師事。

チェロ:吉岡知広 Tomohiro Yoshioka

■曲目解説

J.S.バッハ(1685-1750)の《無伴奏チェロ組曲》は、1717〜23年の通称「ケーテン時代」に作曲された。大バッハには13曲の無伴奏独奏作品があるが、その内訳は、ヴァイオリン用とチェロ用が各6曲、フルート用が1曲となっている。《無伴奏チェロ組曲》の基本的な楽章構成は全曲同じで、冒頭に前奏曲(プレリュード)を配し、以下アルマンド、クーラント、サラバンドと続き、一対の舞曲(メヌエット、ブーレ、ガボット)を挟んで、終曲のジーグで締められる。

J.S.バッハ:《無伴奏チェロ組曲》より

組曲第1番 ト長調 BWV1007 1. プレリュード
《無伴奏チェロ組曲》のなかで最も有名な曲。16分音符の細かな動きとともに音楽がゆっくり豊かに膨らんでいく。4分の4拍子。

組曲第4番 変ホ長調 BWV1010 2. アルマンド
4分の4拍子、2部形式のアルマンド。流麗かつ明るい曲調に対し、8分音符の大きな跳躍が小気味よいアクセントを加えている。

組曲第3番 ハ長調 BWV1009 6. ジーグ
8分の3拍子のジーグ。ジーグは、組曲一般の終曲に多用される。重厚かつ速度感のあるテーマが重音をともなって展開される。

組曲第1番 ト長調 BWV1007 4. サラバンド
サラバンドは17、8世紀のヨーロッパで流行した舞曲。本曲は、ゆったりとした3拍子の第2拍にアクセントがくる典型的なサラバンド。

組曲第2番 ニ短調 BWV1008 5. メヌエット
高貴で優雅なメヌエット。3部形式をとっており、主調をなす短調の第1メヌエットが、柔らかな長調の第2メヌエットの前後に置かれている。

組曲第5番 ハ短調 BWV1011 5.ガボット
リズミカルな第1ガボットが、流れるような3連音の続く第2ガボットを挟み込む3部形式。ガボットは両方とも短調。



主催:東京・春・音楽祭実行委員会/有限責任事業組合「ことばの杜」

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