東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2009-
ミュージアム・コンサート N響メンバーによる弦楽四重奏
前回の音楽祭でも、その見事なアンサンブルで魅了した、N響の名手たちが再び登場。モーツァルトが弦楽四重奏の父ともいわれたハイドンに捧げた「ハイドン・セット」から、名曲「春」や、ベートーヴェンのラズモフスキーなど正統派の一夜を。
プログラム詳細
2009:04:08:19:00:00
■会場 国立科学博物館 日本館講堂
■出演 N響メンバーによる弦楽四重奏
ヴァイオリン:山口裕之、宇根京子
ヴィオラ:飛澤浩人
チェロ:藤村俊介
■曲目 ヴォルフ:イタリア風セレナード ト長調
モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番 ト長調 K.387《春》
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第9番 ハ長調 op.59-3《ラズモフスキー第3番》
[アンコール]
チェイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
出演者
ヴァイオリン:山口裕之 Hiroyuki Yamaguchi
1953年東京都生まれ。故・鷲見三郎氏に師事。桐朋学園大学卒業。桐朋女子高等学校(共学)在学中の1969年に全国学生音楽コンクール高等学校の部全国第1位。75年第44回日本音楽コンクール第2位、77年民音コンクール室内楽部門第2位(1位なし)。1975年6月在学中に東京フィルハーモニー交響楽団に入団、翌年卒業と同時にコンサートマスターに就任し1979年まで在籍。1979年5月NHK交響楽団に入団、第2ヴァイオリン首席奏者を務め、 1984年6月コンサートマスター就任。ゼルフィス弦楽四重奏団を結成、「カザルスホール・レジデント・クァルテット」として活躍。現在、NHK交響楽団第1 コンサートマスター、東京藝術大学、桐朋学園大学講師。
Photo:松嶋 惇
ヴァイオリン:宇根京子 Kyoko Une
三歳よりヴァイオリンを始める。
桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学を卒業。NTTドコモより奨学金を授与される。同大学研究科を終了後、スイス政府給費留学生として2002年国立チューリヒヴィンタートゥーア音楽大学ソリストディプロマコースに入学。2004年、最高位でディプロマを取得し卒業。皇居桃華楽堂での御前演奏を始め、サントリーホール「レインボウ21」、カザルスホール「ヴィオラスペース」プレコンサート、富士ゼロックスサロンコンサート等に出演。またスイス、オランダ、フランスでコンサートに出演。桐朋学園オーケストラ、市立ヴィンタートゥーアオーケストラと共演。宮崎国際室内楽音楽祭、倉敷音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト、キャラバンコンサート等に参加するほか、札幌交響楽団客演首席奏者としても出演。2005 年、東京文化会館にて日本演奏連盟の主催によるソロコンサートを開く。2006年4月にNHK交響楽団に入団。
1988年神奈川県学生音楽コンクール最優秀賞、1998年神戸国際学生音楽コンクール県知事賞、同年東京室内楽コンクール第1位、2002年パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第6位、2003年キワニスミュージックプライス第2位受賞。
ザハール・ブロン、イゴール・オイストラフ、イツァーク・パールマン、オーギュスタン・デュメイ、東京クァルテット、ジュリアード弦楽四重奏団等の公開マスタークラスを受講。天野克子、中村静香、小林健次、ジョルジュ・パウク各氏にヴァイオリンを、店村眞積、毛利伯郎、原田幸一郎、原田禎夫の各氏、カルミナクァルテット等に室内楽を師事。
Photo:松嶋 惇
ヴィオラ:飛澤浩人 Hiroto Tobisawa 1968年神奈川県生まれ。5歳よりピアノ、6歳よりヴァイオリンを始める。桐朋学園女子高校音楽科(共学)を経て同大学音楽学部卒業。卒業後ヴィオラ奏者の店村眞積氏の薦めによりヴィオラに転向。1990年、第101回神奈川県立音楽堂推薦演奏会に於て第3回新人賞受賞。同年よりサイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとして公演に参加。1992年、フランスの第4回モーリス・ヴュー国際ヴィオラコンクール第2位(1位なし)。1995年年、文化庁在外研修員としてパリに留学。1997年、パリ・エコール・ノルマルに於てコンサート・ディプロムを満場一致で取得。L'Orchestre National des Pays de la Loire にヴィオラ第2ソリストとして入団、在仏日本人演奏家達と「アンサンブル・カイ」を結成し、ストラスブールのフェスティヴァル・MUSICAに参加。 1998年、レコードレーベル・BISより武満徹室内楽作品集のCDを録音、全世界発売される。2001年:フランス国内ヴィオラコンクールの審査員を務める。2005年、帰国し、NHK交響楽団の契約団員となる。2006年、NHK交響楽団に入団。これまでにヴァイオリンを故久保田良作、景山誠治、江藤俊哉各氏に師事ヴィオラを店村眞積、Gérard CAUSSE 両氏に師事。
チェロ:藤村俊介 Shunsuke Fujimura
1963年東京生まれ。1986年、桐朋学園大学音楽学部卒業。この間、チェロを安田兼一郎氏に師事。日本演奏連盟賞受賞。第21回東京国際室内楽コンクール入選。第58回 日本音楽コンクール チェロ部門第2位。桐朋学園オーケストラ、九州交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団等と共演。1989年 NHK交響楽団に入団。1990年、東京文化会館にて初リサイタルを行う。1993年、アフィニス文化財団の研修員としてドイツに留学し、メロス・カルテットのペーター・ブック氏に師事。現在、NHK交響楽団フォア・シュピーラー、フェリス女学院大学講師。ソロや室内楽等でも活躍中。チェロ四重奏「ラ・クァルティーナ」メンバー。
Photo:松嶋 惇
主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:国立科学博物館