PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-

東京春祭 for Kids音楽物語 《ぞうのババール》 ~こどものころのおはなし

フランスの作曲家プーランクが、友人で絵本作家のジャン・ド・ブリュノフの本に夢中になる家族の姿を見て、その物語に音楽を付けたピアノとおはなしによる作品です。小さいお子様とともに楽しんでください。

プログラム詳細

2016:03:19:11:00:00

■日時・会場
2016.3.19 [土] 11:00開演(10:30開場)[約60分]
東京文化会館 小ホール

■出演
語り:石黒 賢
ピアノ:三浦友理枝

■曲目
エルガー:愛のあいさつ [試聴]
ショパン:ノクターン 第2番 変ホ長調 op.9-2 [試聴]
ショパン:ワルツ 第6番 変ニ長調 op.64−1 《子犬のワルツ》 [試聴]
グリーグ:《抒情小曲集》
 アリエッタ op.12-1 [試聴]
 蝶々 op.43-1 [試聴]
 家路 op.62-6 [試聴]
プーランク:音楽物語《ぞうのババール》 [試聴]

【試聴について】
[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


チケットについて

■チケット料金(税込)

席種 こども(3歳以上高校生以下) 大人(保護者)
料金 ¥1,500 ¥2,600
残席状況 本公演は終了いたしました。

※ 大人の方のみでのご入場はご遠慮いただいております。


 ■一般発売日
 2016年1月31日(日)10:00

■曲目解説

エルガー:愛のあいさつ

1888年、恋人キャロライン・アリス・ロバーツへの婚約の贈り物として書かれた作品。アリスは作家・詩人であり、エルガーのピアノの弟子でもあった。2人は宗教の違いや家族の反対を押し切って、その翌年に結婚した。甘く優しい愛情に溢れたメロディは、アリスに対するエルガーの想いそのものである。

ショパンのピアノ作品

「ノクターン 第2番」は、1831年に書かれた作品で、生涯を通じて作曲されたショパンの全21曲のノクターンのなかでも特に有名なものである。ノクターンは「夜想曲」とも訳され、夜の瞑想、夢想などを感じさせるロマンティックな楽曲である。この作品でも優美な旋律が繰り返され、いつまで聴いていても飽きない情緒が味わえる。

1846年から48年にかけて書かれた「ワルツ 第6番《子犬》」は、ショパンの恋人ジョルジュ・サンドの足元でじゃれる子犬に想を得たと言われている。クルクルと自分の尻尾を追い回す子犬の様子が、目に浮かぶような可愛らしいワルツである。

グリーグ:《抒情小曲集》より

《抒情小曲集》は全部で66曲あり、6~8曲ずつ計10集にまとめられた。第1集が1867年、最後の第10集が出版されたのが1901年。ピアノが「歌」となって奏されるロマン派の音楽である。「アリエッタ」は、第1集の冒頭を飾る曲。可憐で素朴なメロディが味わい深い。この年、グリーグは従妹でソプラノ歌手だったニーナ・ハーゲルップと結婚している。「蝶々」は、1886年出版の第3集第1曲で、軽やかに舞う蝶を描いている。「家路」は、1895年出版の第7集第6曲にあたる。我が家へ向かう待ちきれない気持ち、でも中間部ではちょっと昔のことを思い出してセンチメンタルになったりもする。楽しい曲である。

プーランク:音楽物語《ぞうのババール》

《ぞうのババール》は、1940年夏から1945年にかけてフランスの作曲家フランシス・プーランクによって作られた、朗読とピアノのための作品である。テクストは、プーランクとも親交のあったフランスの絵本作家ジャン・ド・ブリュノフが1931年に発表した同名の絵本。

お母さんを悪い狩人に殺された子象のババールは、森を逃げ出して街に出る。そこで優しいおばあさんに出会い、大切に可愛がられて都会の生活を楽しむが、やがて故郷の森が恋しくなり、いとこたちが迎えに来たのをきっかけに森へ帰る決心をする。そして象たちの王様として迎えられる、というお話である。

プーランクの音楽は、ババールの気持ちや動きに寄り添うように、朗読の合間や、または朗読の背景で奏される。まるで挿絵を見るように、場面が生き生きと眼前に浮かび上がってくる。単なる子ども用の伴奏音楽ではなく、原作の作品世界をさらに深く掘り下げてくれるような音楽になっており、プーランクのピアノ作品としても優れた楽曲のひとつと言えるだろう。

1940年の夏、プーランクはいとこの子どもたちにせがまれて、ババールの絵本に音楽をつけようとスケッチを始めた。しかし、戦争のために作曲は中断され、5年後の1945年、プーランクは少し大きくなった子どもたちに、あのババールの音楽はどうなったの? と聞かれる。そこでこの作品を完成させることにしたのだった。ラジオでの放送初演は1946年にプーランク自身のピアノと、フランスのバリトン歌手ピエール・ベルナックの朗読により行なわれた。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会


※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※2歳以下のお子様のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。

(2016/03/17更新)

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