東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2009-
波多野睦美~にほんのうた「花のまち」
16-17世紀イギリス歌曲のスペシャリストであり、バロック、近現代曲までその活躍の幅を広げるメゾ・ソプラノ、波多野睦美。日本の自然の中から生まれた名作の数々が、旧奏楽堂に響きます。
プログラム詳細
2009:04:04:16:00:00
■会場 旧東京音楽学校奏楽堂
■出演 メゾ・ソプラノ:波多野睦美
ピアノ:山田武彦
■曲目 滝廉太郎:花
中田喜直:さくら横ちょう
團伊玖磨:花のまち
平井康三郎:びいでびいで
多 忠亮:宵待草
山田耕筰:からたちの花
山田耕筰:あわて床屋
成田為三:浜辺の歌
梁田 貞:城ヶ島の雨
福井文彦:かんぴょう
山田耕筰:中国地方の子守歌
弘田龍太郎:叱られて
中田喜直:たあんきぽーんき
別宮貞男:さくら横ちょう
間宮芳生:《日本民謡集》より
「さんさい踊り」「ちらん節」「米搗まだら」「こきりこ」
寺嶋陸也:ひえつき節
寺嶋陸也:刈干切唄
高橋悠治:鳥は空をもとめている
高橋悠治:ゆめのよる
高橋悠治:おやすみなさい
*出演者の希望により、当初発表の曲目より変更になりました。
[アンコール]
高橋悠治:むすびの歌
出演者
メゾ・ソプラノ:波多野睦美 Mutsumi Hatano
ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科を修了。1990年にリュート奏者つのだたかしとリュートソング・デュオとしての演奏活動を始め、日本、イギリス、ドイツで数多くのコンサート、ケンブリッジ、リンカーン音楽祭などに出演し、このジャンルの演奏家として高い国際的評価を得る。一方、日本・イギリス・フランスの近現代の歌曲を重要なレパートリーとして活動の場を広げ、アメリカでの中日韓米世界平和祈念コンサート、パンパシフィック音楽祭での間宮芳生作品の世界初演および再演。2007年サイトウ・キネン・フェスティバル武満徹メモリアルコンサート出演。歌う言葉への誠実な取組み、常に新鮮な音楽へのアプローチで、陰影に富む表情、心に残る人物像を描き出し、あたたかく潤いのある声で歌われるその歌は聴衆深く魅了する。また《ダイドーとエネアス》(ダイドー)《オルフェーオ》(使者)《イドメネオ》(イダマンテ)などのオペラ出演でもドラマティックな表現で注目される。2005年から自らの選曲でさまざまな時代・形の歌曲を紹介する「歌曲の変容」シリーズ(王子ホール)を続ける。『夜の歌』『涙の形』(2006年度レコードアカデミー賞受賞)、『優しい森よ/ダウランドのリュートソング』『ひとときの音楽/バロックの美しい歌』『サイレント・ヌーン』『美しい日本の歌』『アルフォンシーナと海』他多数のCD作品がある。
波多野睦美公式サイト http://www.linkclub.or.jp/~dowland/
Photo:Yuriko Takagi
ピアノ:山田武彦 Takehiko Yamada
東京藝術大学大学院にて作曲を学んだ後、1993年フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科に入学、同クラスの7種類の卒業公開試験を、審査員の満場一致により首席で一等賞(プルミエ・プリ)を得て卒業。数多くの演奏者と共演、的確でおおらかなアンサンブル、色彩豊かな音色などが好評を博し、コンサート、録音、放送等の際のソリストのパートナーとして厚い信頼を得ている。また、2004年より“イマジン七夕コンサート”音楽監督、 2007年より“下丸子クラシックカフェ”ホスト役を担当するなど、ユニークなコンサートの企画にも参加している。2007年より『山田武彦ピアノ伴奏塾』開講(洗足学園)。声楽、器楽などの伴奏・アンサンブルや、総譜による演奏、移調奏、古楽からバレエ、現代音楽などに至るまでの広範囲な領域の即興演奏法など、多角的な講座を展開している。
Photo:Wararu Sato
主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:財団法人台東区芸術文化財団