PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2009-

NHK交響楽団 ハイドン《天地創造》

古典派作品のエキスパート、巨匠ハーガーの指揮のもと、世界の第一線で活躍中の豪華ソリスト、N響、そして東京オペラシンガーズが、壮大に描き出す、ハイドンの晩年の超大作。ハイドン・イヤー(没後200年)に聴き逃せない、名演がうまれるでしょう。

プログラム詳細

2009:03:29:16:00:00

Photo:大窪道治
■日時  2009/3/27(金) 19:00開演(18:00開場)
     2009/3/29(日) 16:00開演(15:00開場)

■会場  東京文化会館 大ホール

■出演  指揮:レオポルド・ハーガー
     天使ガブリエル、エヴァ(ソプラノ):タチアナ・リスニック 
     天使ウリエル(テノール):セミール・ピルギュ 
     天使ラファエル、アダム(バス):アイン・アンガー 
     管弦楽:NHK交響楽団 
     合唱:東京オペラシンガーズ(合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ)

■曲目  ハイドン:オラトリオ《天地創造》 Hob.XXI:2 

出演者

指揮:レオポルド・ハーガー Leopold Hager オーストリア・ザルツブルク生まれ。ザルツブルク・モーツァルテウム大学にて、指揮、オルガン、ピアノ、ハープシコード、作曲を学ぶ。マインツ、リンツ、ケルンを経て、フライブルク歌劇場の総監督に就任、その後ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者を務める。1996年までルクセンブルク放送交響楽団(現ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団)の首席指揮者の任に就く。2005年から2008年まで、ウィーン・フォルクスオーパーの音楽監督を務める。フォルクスオーパーでは、新演出の《ソフィーの選択》(ベルリン・ドイツ・オペラとの共同制作)や《魔笛》《トゥーランドット》《魔弾の射手》《椿姫》《ホフマン物語》《フィガロの結婚》《ニュルンベルクのマイスタージンガー》などを指揮。2008年には、ウィーン・フォルクスオーパーの日本公演に出演。2009年春には、スペイン・ツアーも予定されている。バイエルン国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場、メトロポリタン・オペラ、シカゴ・リリック・オペラ、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ブエノスアイレス・コロン劇場、国立パリ・オペラ座(バスティーユ)、ウィーン国立歌劇場など世界中の多くの主要な歌劇場に出演を重ねている。 主な出演は、ベルリン・ドイツ・オペラでの《ばらの騎士》(2007/2008シーズンのオープニング・プレミエ)と《エレクトラ》、そして演奏される機会の少ないヴィットリオ・ニェッキの《カサンドラ》、リヨン・オペラ座での《フィデリオ》、プラハ国立歌劇場での《ドン・ジョヴァンニ》などがある。エディンバラ音楽祭では、R.シュトラウスの《カプリッチョ》を、ソイレ・イソコスキ(ソプラノ)と、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ)とともに上演。また、コンサート形式にて、モーツァルト《イドメネオ》と、ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》(第2幕)を、ルクセンブルクで演奏し、好評を博す。ライプツィヒ歌劇場の2008/2009シーズン・オープニング・プレミエとして、新演出のワーグナー《さまよえるオランダ人》を指揮。 ドレスデン・シュターツカペレ、バンベルク交響楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、北ドイツ放送交響楽団、ライプツィヒ放送交響楽団、ミュンヘン・フィルハーモニック管弦楽団、ウィーン交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、デンマーク国立放送交響楽団、パリ管弦楽団、リール国立管弦楽団、ワシントン・ナショナル交響楽団等、欧米の主要なオーケストラのコンサートやツアーに多数出演している。 イギリス室内管弦楽団とは1988年にビュルツブルク・モーツァルト音楽祭で初めて共演して以来、密接な関係を保っており、モーツァルトやメンデルスゾーンなどの作品を録音している。また、モーツァルトの作品を、初期のオペラからコンサート作品まで、数多く録音している。

Photo:Dimo Dimov

指揮:レオポルド・ハーガー Leopold Hager

天使ガブリエル、エヴァ(ソプラノ):タチアナ・リスニック Tatiana Lisnic ルーマニア・クルージュ音楽大学にて研鑚を積み、イタリアではアリーダ・フェラリーニに師事。卒業後、クルージュの歌劇場にて、ネッダ(《道化師》)、イリア(《イドメネオ》)役としてデビュー。その後、カラヤン奨学金を受ける。ウィーン国立歌劇場にはオルガ(《エフゲニー・オネーギン》)にてデビューを果たし、続いてアディーナ(《愛の妙薬》)、ムーティ指揮によりスザンナ(《フィガロの結婚》)、ラウレッタ(《ジャンニ・スキッキ》)、ナンネッタ(《ファルスタッフ》)等の役を演じ、活躍を続けている。世界中の数々の主要な歌劇場に出演を重ねており、2001年には、ムーティ指揮のミラノ・スカラ座に、《フィガロの結婚》スザンナ役でデビュー。ムーティとは、ラヴェンナ音楽祭やウィーン国立歌劇場等、様々なオペラやコンサートで共演している。 またヨーロッパの様々な歌劇場やコンサート・ホールにて活躍を続けており、ワロニー王立歌劇場での《ラ・ボエーム》ミミ、《愛の妙薬》アディーナ、ブリュッセルにてパッパーノと共演した《道化師》ネッダ、《ラ・ボエーム》ミミ、そして《ドン・ジョヴァンニ》ツェルリーナ、ストラスブールでの《椿姫》、《ランメルモールのルチア》、フランクフルト歌劇場での《ラ・ボエーム》、《ランメルモールのルチア》、《真珠とり》(2009年予定)、《椿姫》(2009/2010シーズン予定)、ヴァレンシアでの《フィガロの結婚》(2008年)、ハノーファーにて《ルチア》のガラ・コンサート、ディジョンにて、《ファウスト》、《トゥーランドット》、モンペリエにて《メデア》、ラヴェンナにて、ムーティと共演した《フィガロの結婚》スザンナ、ベルリンでの《フィガロの結婚》、リヴァプールでの《カルミナ・ブラーナ》、フィレンツェでの《ドン・パスクアーレ》ノリーナ、コヴェント・ガーデン王立歌劇場での《ドン・パスクアーレ》ノリーナ、ペレラーダでの《オルフェオとエウリディーチェ》、ベニスでの《魔笛》パミーナ(この役のデビューとなる)チューリッヒでの《椿姫》(2007/2008シーズン)、そして2009年には、レーゲンスブルクでの《アルルの女》等が予定されている。 NAXOSより、ラウレッタ役を演じた『ジャンニ・スキッキ』がリリースされている。 またコンサートでは、オーストリア、フランス、イタリア、スペイン、ドイツなどで、ジョルダン、ロペス=コボス、ムーティ、ヴィオッティ等、著名な指揮者との共演を重ねている。

タチアナ・リスニック公式サイト http://www.tatianalisnic.com/

天使ガブリエル、エヴァ(ソプラノ):タチアナ・リスニック Tatiana Lisnic

天使ウリエル(テノール):セミール・ピルギュ Saimir Pirgu 1981年生まれ。1988年より、出身地のエルバサン(アルバニア)で、ヴァイオリニストとして音楽を学び始める。その後、ティラナとボルツァーノの音楽学校で、ヴィト・ブルネッティのもとで声楽を学ぶ。イタリアに移ったあと、2001年のボローニャでのウンベルト・サッケッティ声楽コンクールと、2002年のミラノでのエンリコ・カルーソー国際コンクールにて最優秀新人賞を受賞。レッチェでのティト・スキッパ国際コンクールでも賞を得ている。ロッシーニ・オペラ・フェスティバル《ランスへの旅》と《アディーナ》にてデビュー。その後、ウィーン国立歌劇場に登場し、《愛の妙薬》での演技に対して、エーベルハルト・ヴェヒター賞を獲得した。 フェラーラでのアバド指揮、またザルツブルク音楽祭でのジョルダン指揮《コジ・ファン・トゥッテ》に出演。その後も幅広い活躍を続け、ハンブルク州立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ローマ聖チェチーリア音楽院、チューリッヒ歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、マドリード・レアル劇場、リスボンのサン・カルロ劇場、ヴァレンシア、ボローニャ歌劇場、アムステルダム・コンセルトヘボウなどに次々と出演。 アバド、マゼール、ガッティ、小澤征爾、ウェルザー=メスト、クーン、コンロン、パッパーノ、アーノンクールなどの著名な指揮者のもと、《ドン・ジョヴァンニ》(ドン・オッターヴィオ)、《愛の妙薬》(ネモリーノ)、《ジャンニ・スキッキ》(リヌッチオ)、《ファルスタッフ》(フェントン)、《椿姫》(ジェルモン)、《リゴレット》(マントヴァ侯爵)、《イドメネオ》などを演じている。またウッディ・アレン演出のロサンゼルス・オペラでの《ジャンニ・スキッキ》(リヌッチオ)でアメリカ・デビューを飾った。 今後は、《椿姫》にサンタフェ・オペラ、コヴェント・ガーデン王立劇場、ローザンヌ歌劇場、リエージュのワロニー王立劇場、フィレンツェ歌劇場で、《ランメルモールのルチア》にハンブルク州立歌劇場で、《ジャンニ・スキッキ》にメトロポリタン歌劇場で、アルファーノ《シラノ・ド・ベルジュラック》にパリ・シャトレ座で、《コジ・ファン・トゥッテ》にトゥールーズ・キャピトル劇場で、《リゴレット》にチューリッヒ歌劇場でそれぞれ出演する予定である。 コンサートでは、モーツァルト《レクイエム》をアバド指揮マーラー・チェンバー・オーケストラと、ベルリオーズ《レクイエム》をベルトラン・ドゥ・ビリー指揮ウィーン放送交響楽団と共演する予定である。

セミール・ピルギュ公式サイト http://www.saimirpirgu.com/

Photo:Kanjo Take

天使ウリエル(テノール):セミール・ピルギュ Saimir Pirgu

天使ラファエル、アダム(バス):アイン・アンガー Ain Anger エストニア出身。タリンの音楽学校にて声楽を学ぶ。その後、エストニア国立歌劇場にデビュー、リガでの活動を経て、2001年よりドイツに移り、2004年までライプツィヒ歌劇場の専属歌手として活動する。2002年に、ニューヨーク・フィルとともに、シチェドリンの《魔法をかけられた放浪者》のタイトル・ロールとしてアメリカ・デビューを果たした。2004年より、ウィーン国立歌劇場にて活躍を続けている。 その他、パリ・オペラ座(バスティーユ)、ベルリン・ドイツ。オペラ、モンペリエ、ヘルシンキ音楽祭、サヴォリンナ音楽祭、ベルゲン・フェスティバル、ルツェルン音楽祭などのヨーロッパの主要歌劇場や音楽祭に多数招かれている。2009年には、バイエンルン国立歌劇場、バイロイト音楽祭への出演が予定されている。 これまで、マゼール、ティーレマン、小澤征爾、メータ、ムーティ、サロネン、ウェルザー=メストなどの指揮のもと、クリーヴランド管弦楽団やセントルイス交響楽団、ストックホルム交響楽団などのオーケストラと共演を重ねてきた。2008/2009シーズン、ウィーン国立歌劇場にて、ファフナー(《ジークフリート》)、ハインリッヒ王(《ローエングリン》)、ザッカリア(《ナブッコ》)、グァルディアーノ神父(《運命の力》)、グレーミン公爵(《エフゲニー・オネーギン》)などに出演。また、ザラストロ(《魔笛》)、ダラント船長(《さまよえるオランダ人》)、ポーグナー(《ニュルンベルクのマイスタージンガー》)、ピーメン(《ボリス・ゴドゥノフ》)、バルタザール(《ファヴォリータ》)、フィリッポ(《ドン・カルロ》)、バンコー(《マクベス》)、ラムフィス(《アイーダ》)、領主へルマン(《タンホイザー》)、オレスト(《エレクトラ》)、スパラフチーレ(《リゴレット》)など、主要キャストを演じている。

天使ラファエル、アダム(バス):アイン・アンガー Ain Anger

管弦楽:NHK交響楽団 NHK Symphony Orchestra,Tokyo NHK交響楽団の歴史は、1926年10月5日にプロ・オーケストラとして結成された新交響楽団に遡る。その後、日本交響楽団の名称を経て、1951年に日本放送協会(NHK)の支援を受けることとなり、NHK交響楽団と改称した。この間、ドイツからジョセフ・ローゼンストックを専任指揮者として迎え、日本を代表するオーケストラとしての基礎を築く。演奏活動の根幹となる定期公演は1927年2月20日の第1回予約演奏会に始まり、第2次大戦中も中断することなく続けられた。以来、今日に至るまで、エルネスト・アンセルメ、ヨーゼフ・カイルベルト、ロヴロ・フォン・マタチッチなど世界一流の指揮者を次々と招聘、また、話題のソリストたちと共演し、歴史的名演を残している。 近年N響は、年間54回の定期公演(NHKホール、サントリーホール)をはじめ、全国各地で約120回の演奏活動を行っている。その演奏は、NHKのテレビジョン、FM放送で全国に放送されるとともに、国際放送を通じて欧米やアジアにも紹介されている。また、1960年以来の定期的な外国公演、セミ・ステージ・オペラなどの企画、委嘱作品の充実、メジャー・レーベルへのCD録音など、その活動ぶりと演奏は国際的にも高い評価を得ている。 現在、N響が擁する指揮者陣は、名誉音楽監督シャルル・デュトワ、桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージ、桂冠名誉指揮者ウォルフガング・サヴァリッシュ、名誉指揮者オットマール・スウィトナー、ホルスト・シュタイン、ヘルベルト・ブロムシュテット、正指揮者外山雄三、若杉弘。また、ネルロ・サンティ、準・メルクル、アラン・ギルバートら、多彩な実力派たちが定期的に客演している。

NHK交響楽団公式サイト http://www.nhkso.or.jp/

合唱:東京オペラシンガーズ Tokyo Opera Singers 1992年、小澤征爾指揮、蜷川幸雄演出で話題を呼んだ《さまよえるオランダ人》の公演に際して、世界的水準のコーラスをという小澤氏の要望により、東京を中心に活躍する中堅、若手の声楽家によって組織された。当公演の合唱は圧倒的な成果を上げ、各方面から絶賛を受けた。その評価により、同年第1回サイトウ・キネン・フェスティバル松本《エディプス王》、バイエルン国立歌劇場日本公演(W.サヴァリッシュ指揮)《さまよえるオランダ人》に招かれ、再び高い評価を得た。翌1993年から活動は本格化し、「サイトウ・キネン・フェスティバル松本(本年まで連続出演)」、「東京フィル主催コンサート」、「神奈川県民ホール主催オペラ公演」等を活動の中心に置くほか、ベルリン・コーミシェ・オーパー、キーロフ・フィル(V.ゲルギエフ指揮)、サンクトペテルブルク・フィル(Y.テミルカーノフ指揮)、イタリア国立放送交響楽団等の来日公演に出演、音楽界の活性化に大きく貢献することとなった。1998年には長野冬季オリンピック開会式において、世界6カ国を結ぶ第九合唱で、中心となる日本側の演奏を担当した。1999年にはヨーロッパの代表的音楽祭の一つであるエディンバラ音楽祭に出演(東急文化村制作《トゥーランドット》)最大級の賞賛を得た。2000、2001年とウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共演(小澤征爾、S.ラトル指揮)、当団からも高い評価を得た。東京のオペラの森には、東京のオペラの森合唱団として第1回から連続出演。2006、2007年に共演したR.ムーティ(ヴェルディ:レクイエム他)からも高い評価を得ている。 1992年、小澤征爾氏の要望により組織。その年の第1回サイトウ・キネン・フェスティバル松本で圧倒的な成果を上げる(本年まで連続出演)。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、指揮者ではR.ムーティ、S.ラトル、チョン・ミョンフン、大野和士らと共演。

合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ Roberto Gabbiani イタリアのプラート生まれ。フィレンツェのルイジ・ケルビー二音楽院にてピアノと作曲を学ぶ。若くしてフィレンツェ歌劇場の招聘を受け、助手を数年務めた後、同歌劇場の合唱指揮者となる。フィレンツェ在任中はムーティ、シッパーズ、プレートル、メータ、ジュリーニ、マゼール、クライバーなどの著名指揮者と共に活動。歌劇場の合唱指揮者としての活動と各地のオーケストラや合唱団への客演指揮を交互に行いながら、そのいずれにおいても大きな成功を収めた。レパートリーは古典から現在に至るまで幅広い。1991年より、ムーティに招聘されてミラノ・スカラ座合唱団を指揮。ここでは、同劇場の全プログラム作成に携わる他、スカラ座管弦楽団やヴェルディ管弦楽団を指揮して、様々な大規模声楽曲のコンサートを行った。また合唱レパートリーを、ルネサンス、バロック、現代音楽の分野にまで拡張し、彼独自のバラエティ豊かなレパートリーを作り上げた。スカラ座合唱団の首席指揮者として数々のツアーも行い、ラヴェンナ音楽祭に関連して、サラエボ、ベイルート、モスクワでコンサートを開催。

主催:東京・春・音楽祭実行委員会

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