東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2015-
チェリスト 大友 肇 ソロと室内楽の夕べ
〜齋藤秀雄メモリアル基金賞 受賞者支援コンサート
弦楽四重奏というジャンルに魅せられ、人生を賭けて挑む大友 肇。その功績が認められ、第13回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。カルテットを支えるチェリストとして、そしてソリストとして、大友 肇の新しい時代の扉が開く。
プログラム詳細
2015:04:01:19:00:00
2015.4.1 [水] 19:00開演(18:30開場)
上野学園 石橋メモリアルホール
■出演
チェロ:大友 肇
クアルテット・エクセルシオ
ヴァイオリン:西野ゆか、山田百子
ヴィオラ:吉田有紀子
チェロ:大友 肇
ピアノ:野本哲雄
■曲目
ベートーヴェン:
ヘンデル《ユダ・マカベウス》の「見よ勇者は帰る」の主題による12の変奏曲
ト長調 WoO.45
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 op.19 より 第1楽章
シューベルト:弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調 D.810 《死と乙女》
[アンコール]
ボロディン:弦楽四重奏 第2番 より 第3楽章 ノクターン

出演者
チェロ:大友肇 Cello:Hajime Otomo
1994年に桐朋学園大学在学中に結成された、日本では数少ない常設の弦楽四重奏団「クァルテット・エクセルシオ」のメンバー。
1996年第1回東京室内楽コンクール第1位。同年第2回大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門第2位。'97年青山音楽賞奨励賞(現バロックザール賞)、1997、1998年リゾナーレ音楽祭にてマイカル賞、2000年緑の風音楽賞受賞。
ヴァイオリン:西野ゆか Violin:Yuka Nishino 桐朋学園大学音楽学部を経て同大研究料修了。第45回全日本学生音楽コンクール・高校の部第2位。'96年読売新聞社主催第66回新人演奏会に出演。同年桐朋学園の推薦により奨学金を得てタングルウッド音楽祭に参加。'96よりサイトウキネンオーケストラに参加。'97年NHK・FMリサイタルに出演。これまでに梅津南美子、鷲見健彰の各氏に師事。
ヴァイオリン:山田百子 Violin:Momoko Yamada 桐朋学園大学卒業。'96年ドイツ・ケルン国立音楽大学大学院副首席で卒業、芸術家称号取得。'92、'96年八ヶ岳音楽祭(故武満徹氏音楽監督)に出演。'95、'96年全額奨学金を得てドイツ・シュレスヴィッヒホルシュタイン音楽祭に弦楽四重奏(スワヴィス・クアルテット)にてアルバン・ベルク弦楽四重奏団の講習に参加。これまでにヴァイオリンを小林陽子、篠崎功子、
ヴィオラ:吉田有紀子 Viola:Yukiko Yoshida 桐朋学園大学音楽学部を経て同大研究科修了。'91年霧島国際音楽祭奨励賞受賞。第1回淡路島しづかホールヴィオラコンクール第3位。'98年サイトウキネンオーケストラに参加。これまでにヴァイオリンを天満敦子、鷲見健彰、ヴィオラを岡田伸夫の各氏に師事。
ピアノ:野本 哲雄 Tetsuo Nomoto
桐朋学園大学音楽学部(ピアノ専攻)卒業。
千葉を中心にソロ、室内楽、合唱団のピアニストとして幅広く活動を繰り広げている。
特に室内楽の分野では繊細にしてダイナミックな演奏で共演者に絶大な信頼を得ている。
近年の活動としては演出家の泊 正則氏のもと、
ベートーヴェン:ヘンデル《ユダス・マカベウス》の「見よ勇者は帰る」の主題による 12 の変奏曲
1796 年に書かれた本作品では、ヘンデルのオラトリオ《ユダス・マカベウス》の第 3 部でユダヤの英雄ユ ダス・マカベウスの帰還を讃える旋律が、主題として用いられている。ベートーヴェンにとってヘンデルは 作曲家のなかでも特に敬愛していた人物。冒頭にピアノで奏されるのが主題旋律で、それをもとに 12 の 変奏が展開していく。
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第 1 番
《無伴奏チェロ組曲》(全 6 曲)の成立年代は定かではないが、ケーテンの宮廷楽長時代、J.S.バッハ30 代の 1720 年頃と推定されている。その第 1 番は、ト長調というチェロの運指に合った調性により、伸びやかで豊潤な響きが創り出されていく。第 1 曲プレリュードは、本組曲を代表する有名曲。休みなく流れる16 分音符がその背後で進む和声を浮き彫りにする。第 2 曲は大らかで寛いだ雰囲気のアルマンド、第 3曲はイタリア型の速いテンポの 3 拍子によるクーラント、第 4 曲は優雅で荘重なサラバンド、第 5 曲には明暗対照的な 2 つのメヌエットが用いられ、第 6 曲の短い軽快なジーグで曲を閉じる。
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ より 第 1 楽章
交響曲第 1 番の初演失敗により深刻なスランプに陥ったラフマニノフだったが、ピアノ協奏曲第 2 番によって劇的な復活を遂げる。このチェロ・ソナタは復活直後の 1901 年に生まれた作品。今回演奏される第1 楽章は、不安げな眼差しをそっと開けるようなレントの序奏に始まり、アレグロ・モデラートの主部では“ラ フマニノフ節”とでもいうべき愁いを含んだ、夢見るような旋律があふれ出す。
シューベルト:弦楽四重奏曲 第 14 番 《死と乙女》
1824 年に書かれた本作品は、シューベルトのペシミスティックな情感が色濃く反映され、4 楽章全てが短調で書かれている。第 1 楽章の冒頭で奏される峻烈な主題が本作の性格を物語っており、続くロマン的な美しさを持つ第 2 主題もどこか不安な緊張感に満ちている。第 2 楽章には、シューベルトが 20 歳の 頃に書いた歌曲《死と乙女》(死を恐怖する乙女と彼女を甘いささやきで誘う死神との対話からなる)が変 奏の主題として用いられている。第 3 楽章は、激しい感情をほとばしらせるスケルツォだが、そのなかにも シューベルトらしい抒情的な旋律が立ち現れる。第 4 楽章は、4 つの楽器のユニゾンで奏される冒頭主題 と、流れるような旋律の第 2 主題とが絡み合いながら怒涛のコーダへと流れ込み、全曲を締めくくる。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会 主催:Sony Music Foundation(公益財団法人ソニー音楽財団)
特別協力:上野学園 石橋メモリアルホール
※掲載の曲目は当日の演奏順とは異なる可能性がございます。
※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
※やむを得ぬ事情により内容に変更が生じる可能性がございますが、出演者・曲目変更による払い戻しは致しませんので、あらかじめご了承願います。
※チケット金額はすべて消費税込みの価格を表示しています。
※ネットオークションなどによるチケットの転売はお断りいたします。