東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2009-
ミュージアム・コンサート 鈴木大介(ギター) & 田中雅弘(チェロ)
縦横無尽の活躍をみせるクラシックギタリストの鈴木大介と東京都交響楽団のチェロ首席奏者田中雅弘による、春を祝うプログラム。うららかな春の午後をお楽しみください。
プログラム詳細
2009:03:22:14:00:00
■会場 国立科学博物館 日本館講堂
■出演 ギター:鈴木大介
チェロ:田中雅弘
■曲目 メンデルスゾーン:春の歌
ボッケリーニ:
チェロ・ソナタ第6番 イ長調 G.4より「アダージョとアレグロ」
バリオス:春のワルツ[ギター・ソロ]
横尾幸弘:さくら変奏曲[ギター・ソロ]
ピアソラ:ブエノス・アイレスの春[ギター・ソロ]
ファリャ:スペイン民謡集
サン=サーンス:白鳥
フォーレ:夢のあとに
カザルス:鳥の歌
ファリャ:歌劇《はかなき人生》より「スペイン舞曲」第1番
[アンコール]
グラナドス:スペイン舞曲第2番 「オリエンタル」
中田 章(武満 徹編曲):早春賦[ギター・ソロ]
ヘンデル:オン・ブラ・マイ・フ
出演者
ギター:鈴木大介 Daisuke Suzuki
作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評されて以後、新しい世代の音楽家として常に注目され続けている。
マリア・カナルス国際コンクール第3位、アレッサンドリア市国際ギター・コンクール優勝など数々のコンクールで受賞。2004年6月〜2006年2月まで 8回にわたり、20世紀に生まれたギター音楽を毎回異なる視点でアプローチする演奏会「ギター・エラボレーション」を白寿ホールで開催。2005年には、ベルリン・パリ・東京にて、武満徹の舞台「マイ・ウェイ・オブ・ライフ」でケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団と共演。同年タイ国際ギター・フェスティバルにも出演し、2006年、同フェスティバルに再び招かれた。2006年7月、コペンハーゲン・ジャズ・フェスティバルにキャスパー・トランバーグ・タケミツ・プロジェクトのギタリストとして出演。2008年2月には、ワシントンのケネディセンターにて開催されたジャパン・フェスティバルでの「A Tribute to Toru Takemits」に渡辺香津美、coba、八尋トモヒロと共に出演、大好評を博した。内外の演奏家からの信頼も厚く、これまでに、クロード・ボリング、マーティン・テイラー、渡辺香津美、荘村清志、ブランドン・ロス、古部賢一、須川展也、天羽明惠らと共演を重ねている。また、小澤征爾が中心となって行われるサイトウ・キネン・フェスティバル松本には、ゲスト・プレイヤーおよびオーケストラ・メンバーとして、1997年以降頻繁に招かれている。
現代音楽の初演や、アンサンブルとコンチェルトの膨大なレパートリーでの、明晰な解釈力と洗練された技術は、多方面からの評価を確立し、難度の高いプロジェクトにおけるファースト・コール・ギタリストの位置を維持している。
また、斬新なレパートリーと新鮮な解釈によるアルバム制作はいずれも高い評価を受け、『カタロニア讃歌〜鳥の歌/禁じられた遊び〜』は2005年度芸術祭優秀賞(レコード部門)を受賞。2006年には武満徹の没後10年を記念し、映画音楽集『夢の引用』を、2007年4月には『カタロニア讃歌〜』に続くスペイン作品集第2弾『セレナータ・エスパニョーラ』をリリースし、レコード芸術誌特選盤に選ばれた。8月には、『キネマ楽園』をリリース、ギター・ソロによる映画音楽のカバーで大ヒットとなった。2008年7月には、これに続いて『キネマ楽園Ⅱ/夜の太陽』をリリースした。
これまでにNHK-FM「クラシック・リクエスト」(1999〜2001年)、「気ままにクラシック」(2002〜2008年3月)のパーソナリティーもつとめた。
2000年出光音楽賞受賞。2005年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。洗足学園音楽大学客員教授。横浜生まれ。ギターを市村員章、福田進一、尾尻雅弘の各氏に、作曲を川上哲夫、中島良史の両氏に師事。ほかに、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院においてエリオット・フィスク、ホアキン・クレルチの両氏に師事。
鈴木大介のブログ http://daisukesuzuki.at.webry.info/
Photo:篠原栄治
チェロ:田中雅弘 Masahiro Tanaka 東京藝術大学付属高校を経て、1978年同大学入学。1980年、第1回霧島国際音楽祭に東京ブラームス・クァルテットのメンバーとして参加。ダニール・シャフランに師事する。霧島国際音楽祭賞受賞。1981年、安宅賞受賞。1988年、第52回日本音楽コンクール・チェロ部門第2位。同年、読売新人演奏会出演。1986年、第9回ガスパル・カサド国際チェロ・コンクール第3位。ユーゴスラビアにて、恩師ダニール・シャフラン氏の代理でリサイタルを行い、その模様は国営放送テレビにも放送され好評を博す。1989年、ピアニストのヤン・パネンカと共演し好評を博す。第18回若い芽のコンサートに出演。 NHK交響楽団とチャイコフスキーの「ロココ風主題による変奏曲」を共演。1990年5月、カザルスホールにてリサイタルを開催。NHK-FMリサイタル出演。第9回チャイコフスキー国際コンクール・チェロ部門ファイナリスト・ディプロマ賞受賞。10月、東京都交響楽団(指揮:オッコ・カム)と共演、絶賛を博す。1991年、NHK-FMリサイタルに出演。同年、東京都交響楽団(指揮・大野和士)とドヴォルザーク「チェロ協奏曲」を共演。平成15年山口県芸術文化振興奨励賞受賞。現在、霧島国際音楽祭企画委員、防府音楽祭音楽監督、東京都交響楽団ソロ首席奏者。
主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:国立科学博物館