PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2009-

ミュージアム・コンサート 東博でバッハ vol.1 神谷郁代(ピアノ)

いまや、円熟の地にいる真の演奏家の1人といえる、ピアニスト神谷郁代。その音色の美しさと、作品に対する確かな解釈で定評のある彼女が、長年にわたる演奏活動に裏打ちされた、心に深く沁み入るバッハ演奏をお届けします。

プログラム詳細

2009:03:15:14:00:00

Photo:大窪道治
■日時  2009/3/15(日) 14:00開演(13:15開場)

■会場  東京国立博物館 平成館ラウンジ

■出演  ピアノ:神谷郁代

■曲目  J.S.バッハ:
      イタリア風協奏曲 ヘ長調 BWV971
      インヴェンションより
        1. ハ長調 BWV772  2. ハ短調 BWV773
        3. 二長調 BWV774  4. 二短調 BWV775
        6. ホ長調 BWV777  7. ホ短調 BWV778
        8. ヘ長調 BWV779  9. ヘ短調 BWV780
      パルティータ第1番 変ロ長調 BWV825
      パルティータ第2番 ハ短調 BWV826
 
     アンコール]
     シューベルト:4つの即興曲 op. 90 D.899 より
           第3曲 変ト長調  第4曲 変イ長調

出演者

ピアノ:神谷郁代 Ikuyo Kamiya 井口愛子氏に師事。桐朋学園高校卒業の年に毎日音楽コンクール第一位受賞。エッセン音楽院卒業。クラウス・ヘルヴィッヒ、ステファン・アスケナーゼ氏らに師事。1972年、エリザベート王妃国際音楽コンクールに入賞。その後、ヨーロッパ各地で音楽祭、リサイタルなど活発な演奏活動を展開。ロンドンデビューに際しては、辛口批評家で知られる「ロンドンタイムズ」に「豊かな音楽性、冴えたテクニック、強い精神力、そして明晰な頭脳による力強い演奏」と絶賛された。小澤征爾、若杉弘、ホルストシュタインなどと共に、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団などの国内主要オーケストラを始め、サンクトペテルブルク交響楽団、パイヤール室内管弦楽団などと共演。日本フィルハーモニー創立30周年記念ヨーロッパ公演にソリストとして同行。室内楽においてもクリーヴランド弦楽四重奏団、ウィーン八重奏団などとの共演で好評を得る。 近年ではケニヤ・南アフリカなどのアフリカ各国、ウクライナ、メキシコなど活動範囲を広げている。 レパートリーはドイツ古典から、プロコフィエフ、ラヴェル、プーランクなど幅広く、さらに現代作品の紹介にも積極的に取り組んでいる。野田輝行氏の尾高賞受賞作「ピアノ・コンチェルト」をNHK交響楽団と初演。1988年には「モーツァルト:ピアノ協奏曲の夕べ」によって芸術祭賞を受賞。「モーツァルトという天才がのぞいた虚無と等質の虚無を抱いている神谷郁代だけがうたうことができる音楽」と評された。 レコーディング活動においては、RCAでモーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、スクリャービンなど20枚以上を録音。中でもベートーヴェン『熱情ソナタ』は、アメリカ国内で2万枚以上のセールスを記録した。最近ではフォンテックよりベートーヴェンのソナタ集、カメラータより別宮貞雄氏の協奏曲をリリース。fine N&Fよりベートーヴェンの第4番とグリーグの協奏曲(共演:モスクワ放送交響楽団)、J.S.バッハの作品をリリース。 2008年7月には、念願のシューベルトの作品を集めたCD『神谷郁代プレイズ・シューベルト』(fine N&F)をリリース。心に沁みる静寂と透明な響きで高評を博す。長年の体験を綴ったエッセイ集『魔法の指のひみつ』(㈱ショパン)を出版。 京都市立芸術大学教授。また日本で最高の権威と歴史を持つ日本音楽コンクールの審査員を80年代から務めている。

Photo:Masafumi Sakamoto

ピアノ:神谷郁代 Ikuyo Kamiya

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 共催:東京国立博物館

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