東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2009-
ミュージアム・コンサート トリオ・プラス ~ ピアノ三重奏の夕べ
音楽祭のオープニングを飾るのは、ニューヨークを中心に活躍する気鋭の若手3人によるピアノ・トリオ。名門ジュリアード音楽院で共に学んだ3人が、メンデルスゾーンの生誕200年寄せた大作と、シューマンの美しいアンサンブルを聴かせます。
プログラム詳細
■会場 国立科学博物館 日本館講堂
■出演 ピアノ三重奏:トリオ・プラス
ヴァイオリン:川崎洋介
チェロ:ヴォルフラム・ケッセル
ピアノ:ヴァディム・セレブリャーニ
■曲目 シューマン:
幻想小曲集 op.73
ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 op.105
ピアノ三重奏曲第3番 ト短調 op.110
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 op.49
*出演者の希望により、当初発表の曲目より変更になりました。
[ アンコール ]
シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番 変ロ長調 op.99より第2楽章
出演者
ピアノ三重奏:トリオ・プラス Trio Plus トリオ・プラスは、クリエイティブなプログラムやユニークな雰囲気作りを大切にし、既存のピアノトリオの枠を超えるような活動を目指している。この10年間で世界各地で様々な演奏会を開催してきたが、2003年シドニー音楽祭でマーク・モリス ダンスグループとのコラボレーションでデビュー。その演奏は大絶賛された。2008年には大阪シンフォニーホール、東京サントリーホールで、大阪センチュリー交響楽団との共演でベートーヴェンの三重協奏曲を演奏した。 トリオ・プラスは音楽教育にも力を注いでおり、水戸芸術館で2005年と2008年絵画と詩と音楽のコラボレーションを企画・演奏。様々な方法で子供たちの想像力をかきたて、視野を広げるユニークな試みを展開している。
ヴァイオリン:川崎洋介 Yosuke Kawasaki
8歳からヴァイオリンをはじめ、10歳でジュリアード音楽院予科に入学を認められる。D.ディレイ、H.カン、F.ガリミア、J.スミルノフに師事し、 1998年に卒業。アスペン、キャラモア、ノーフォーク、タングルウッド音楽祭などにも出演した。1999〜2001年アラバマ州モンゴメリー交響楽団のコンサートマスターを務め、2006年4月より大阪センチュリー交響楽団ソロ・コンサートマスター。現在はニューヨークを本拠にソリスト、室内楽奏者として活躍し、アミーチ・クァルテット、メトロポリタン・ミュージアム・アーティスツのメンバーをつとめ、マーク・モリス・ダンス・グループにも参加している。日本では水戸室内管弦楽団やサイトウ・キネン・オーケストラの最も若いメンバーであり、その才能に注目が集まっている。キングレーベルより『バッハ:ブランデンブルク協奏曲』、『バッハ:二重協奏曲』をリリースしている。
Photo:Peter Schaaf
チェロ:ヴォルフラム・ケッセル Wolfram Koessel 1994年にカーネギーホールでのデビュー以来、ソリストや室内楽奏者として世界各地で演奏活動を行っている。ソリストとしてジュピター交響楽団や、自身が1994年に共同設立したニューヨーク・メタモルフォーゼ・オーケストラをはじめ、シュトゥットガルト、コルドバ、メンドーサ、コスタリカ、アイオワの各オーケストラと共演。室内楽奏者としては、マーク・モリス・ダンス・グループのツアーなど、様々なアンサンブルに参加している。現在はニューヨークを拠点に、オルフェウス室内管弦楽団をはじめ、多彩な能力を生かし、幅広く活躍している。
ピアノ:ヴァディム・セレブリャーニ Vadim Serebryany トロントの王立音楽院を優秀な成績で卒業後、ニューヨークのジュリアード音楽院でO.ウアブロンスカ、J.シュタイナーのもとで研鑽を積み、学士及び修士の学位を取得。その後イェール大学にてB.ベルマンに師事、博士課程を修了した。卒業後は、ヨーロッパから南米、オーストラリア、そして北米の広い範囲でソリストや室内楽奏者として活躍し、近年では日本においての連続演奏会や、ベートーヴェンのヴァイオリンとピアノのためのソナタ全曲演奏会を行うなど、創意に富んだ意欲的な演奏活動を展開している。