PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2013-

東京春祭チェンバー・オーケストラ ~トップ奏者たちによる《響宴》

東京春祭のためにN響ソロ・コンサートマスター堀正文を中心に結成されたレジデント・アンサンブル。日本の楽壇を支える実力ある奏者たちの顔ぶれが並びます。ソリストが入れ替わり演奏されるヴィヴァルディ《四季》もお聴き逃しなく。

プログラム詳細

2013:03:20:15:00:00

© 堀田力丸
■日時・会場
2013.3.20 [水・祝] 15:00開演(14:30開場)
東京文化会館 小ホール

■出演
東京春祭チェンバー・オーケストラ
  ヴァイオリン:堀 正文、伊藤亮太郎、内山優子、宇根京子、漆原啓子、
         景山誠治、川田知子、小林美恵、島田真千子
  ヴィオラ:佐々木 亮、篠﨑友美、柳瀬省太
  チェロ:藤森亮一、藤村俊介、辻本 玲
  コントラバス:吉田 秀
  フルート:高木綾子
  オーボエ:古部賢一、森枝繭子
  クラリネット:松本健司、加藤明久
  ファゴット:吉田 将、佐藤由起
  ホルン:猶井正幸、日橋辰朗
  トランペット:菊本和昭
  チェンバロ:菊池百合子

■曲目
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》speaker.gif[試聴]
ワーグナー:ジークフリート牧歌 speaker.gif[試聴]
モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550 speaker.gif[試聴]
[アンコール]
モーツァルト:ディヴェルティメント ニ短調 K.334 より 第3楽章 メヌエット

【試聴について】
speaker.gif[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、
プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。
ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


出演者

ヴァイオリン:堀 正文 Masafumi Hori 1974年よりダルムシュタット国立歌劇場管弦楽団の第1コンサートマスターに就任。79年NHK交響楽団にコンサートマスターとして入団。現在、ソロ・コンサートマスターとしての重責を果たすとともに、数多くのソロリサイタル、N響室内合奏団を始めとする室内楽に幅広く活躍している。またN響での功績に対して有馬賞を受賞している。演奏活動の傍ら、ジュネーヴ国際音楽コンクール等の審査員を務め、また桐朋学園大学等で後進の指導にもあたっている。

©Satoshi Aoyagi

ヴァイオリン:堀 正文 Masafumi Hori

ヴァイオリン:伊藤亮太郎 Ryotaro Ito 桐朋学園ソリスト・ディプロマコース修了。1989年、高校1年生にして日本音楽コンクール・ヴァイオリン部門第1位、あわせて黒柳賞、レウカディア賞を受賞。奨学金を得てアスペン国際音楽祭でドロシー・ディレイ女史に師事。 1992年、第1回フォーバルスカラシップ・ストラディヴァリウス・コンクール優勝。1993年マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽演奏コンクール第2位。▼続きを見る 1994年チャイコフスキー国際コンクールでディプロマ賞受賞。ロンドンに留学し、ロンドン、アムステルダム等でリサイタルを行う。日中文化交流コンサートのソリストとして中国にて公演。1997年ストリング・クァルテット「ARCO」を結成、第1ヴァイオリン奏者として室内楽の分野でも活躍。2000年秋には、ビクターエンタテインメントより『アンダンテ・カンタービレ』をリリース。2002年サントリーホールでリサイタルを開催し、国内外の高い評価を得る。 これまでにソリストとしてローザンヌ室内管弦楽団、東京交響楽団、札幌交響楽団と共演する他、JTアートホール室内楽シリーズ、宮崎国際音楽祭、北九州国際音楽祭、倉敷音楽祭、イシハラリリックアンサンブル、水戸室内管弦楽団等、多くの演奏会に出演し、多彩なアーティトと共演。1999年よりサイトウ・キネン・オーケストラに参加。ヴァイオリンを江藤俊哉、澤和樹、堀正文、ベラ・カトーナ、ジョルジュ・パウクの各氏に、室内楽をアイザック・スターン、東京クァルテット、山崎伸子、原田幸一郎、高関健の各氏に師事。 2005年6月、札幌交響楽団コンサートマスターに就任。これまでに札幌交響楽団演奏会で、メンデルスゾーン《ヴァイオリン協奏曲》、武満徹《ノスタルジア》のソリストも務め、2009年2月の定期演奏会ではプロコフィエフ《ヴァイオリン協奏曲第2番》を尾高忠明指揮で熱演。札幌交響楽団以外にも、ソロ、室内楽、ゲストコンサートマスター等、多方面で活躍を続けている。 ▲プロフィールを閉じる

ヴァイオリン:伊藤亮太郎 Ryotaro Ito

ヴァイオリン:内山優子 Yuko Uchiyama 山口県生まれ。3歳よりヴァイオリンを始める。桐朋学園女子高等学校音楽科卒業後、渡英。ロンドン、ギルドホール音楽院卒業。2000年度ギルドホール音楽院コンサート・リサイタル・ディプロマ受賞。01年より渡米し、スカラシップを得て、クリーヴランド音楽院修士課程修了後、文化庁在外研修生としてボストン・ニューイングランド音楽院にてさらに研鑽を積む。蓼科高原音楽祭賞、▼続きを見る イギリスにて、マイラ・ヘス、エミリー・イングリッシュ、英国笹川財団賞を受賞。1997年ドイツにて、第6回イフラ・ニーマン国際ヴァイオリン・コンクール第2位、国際芸術連盟主催JILA音楽コンクール第1位。2000年、ロンドン近郊にて、ハットフィールド音楽祭で総合優勝、01年、東京文化会館小ホールにて、日本演奏連盟主催デビューリサイタル。03年ワシントン国際弦楽器コンクール第2位入賞。アメリカにて、イエローバーン、ラヴィニア音楽祭に参加。これまでに、ニュー・ワールド・シンフォニー、デ・ハビランド・フィルハーモニック、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、アーリントン・フィルハーモニック管弦楽団、ピッツバーグ交響楽団、広島交響楽団、井上道義、円光寺雅彦等と共演。04年、東神奈川・かなっくホール、06年6月、大田区民ホール・アプリコ、浜松「フレッシュアーティストシリーズ」、08年、浜離宮朝日ホールにてリサイタル開催。ヴァイオリンを十川真弓、石井志都子、イフラ・ニーマン、堀 正文、ドナルド・ワイラースタインの各氏に、室内楽をピーター・サラフ、ゴードン・バック、ボロメーオ・カルテット、ヴィヴィアン・ワイラースタインの各氏に師事。05年より、アメリカ・ピッツバーグ交響楽団ヴァイオリニスト。

©篠原栄治 ▲プロフィールを閉じる

ヴァイオリン:内山優子 Yuko Uchiyama

ヴァイオリン:宇根京子 Kyoko Une   桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学卒業。同大学研究科を修了後、スイス政府給費留学生として2002年、国立チューリヒ・ヴィンタートゥーア音楽大学ソリストディプロマコースに入学。2004年、最高位でディプロマを取得し卒業。サイトウ・キネン・フェスティバル松本等の音楽祭や、小澤征爾音楽塾、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ等に参加。▼続きを見る 1998年、神戸国際学生音楽コンクール県知事賞、東京室内楽コンクール第1位。2002年、パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第6位。2005年、東京文化会館にて日本演奏連盟主催によるリサイタルを開く。2006年4月、NHK交響楽団入団。中村静香、小林健次、ジョルジュ・パウクの各氏に師事。 ▲プロフィールを閉じる

ヴァイオリン:宇根京子 Kyoko Une  

ヴァイオリン:漆原啓子 Keiko Urushihara 1981年、東京藝術大学附属高校在学中に、第8回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールにおいて最年少18歳、日本人初の優勝と6つの副賞を受賞した。その翌年、東京藝術大学入学と同時に本格的演奏活動を開始。1986年ハレー・ストリング・クァルテットとして民音コンクール室内楽部門で優勝並びに齋藤秀雄賞を受賞。これまで、国内外での演奏旅行、TV出演、海外主要音楽祭、 ▼続きを見る マスタークラス等に多数出演。国内では特に木曽音楽祭、宮崎国際音楽祭等に毎年出演している。また、ウラディーミル・スピヴァコフ、エルヴィン・ルカーチ、イルジー・ビエロフラーヴェク、フェルディナント・ライトナー、ハインリヒ・シフ等の指揮者や、ハンガリー国立交響楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン放送交響楽団等のオーケストラと共演し、賛辞を浴びた。日本国内の主要オーケストラとの共演の他、リサイタル、室内楽でも高い評価を得ている。2011年にデビュー30周年を迎え、自身初となるJ.S.バッハの無伴奏録音を日本アコースティックレコーズよりリリース。「レコード芸術」特選盤に選ばれた。各地で30周年を記念したリサイタルや室内楽の公演に出演し、10月に行われた浜離宮朝日ホールでのリサイタル(共演:小林道夫/オール・バッハ・プログラム)は特に高く評価された。12年「東京・春・音楽祭」では、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタを一日で全曲演奏。各方面より注目を浴びた。なお、新譜CDは、10月に『チャイコフスキー&アレンスキー:ピアノ三重奏曲』をリリースの予定。期待が高まっている。常に第一線で活躍を続け、安定した高水準の演奏は音楽ファンのみならず、指揮者、オーケストラ・メンバー等の音楽家の間でも非常に高い信頼を得ている。東京藝術大学を経て、現在は国立音楽大学客員教授として後進の指導にも力を注いでいる。

公式サイト http://www.keiko-uru.com/

©篠原栄治 ▲プロフィールを閉じる

ヴァイオリン:漆原啓子 Keiko Urushihara

ヴァイオリン:景山誠治 Seiji Kageyama 東京藝術大学首席卒業。全日本学生音楽コンクール小学校の部、中学校の部で、全国第1位。高校在学中に日本音楽コンクール入賞、松下賞受賞。1980年、霧島国際音楽祭賞受賞、民音コンクール室内楽部門第2位、斉藤秀雄賞受賞。 1981年ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール入賞。1984年ロン=ティボー国際コンクール最高位受賞とともに3つの特別賞を獲得し、▼続きを見る 以来ヨーロッパ各地で活躍。 1989年シャウシュピールハウス(ベルリン)でのリサイタルは絶賛され、ワイマール、アイゼナハ等、8都市のオーケストラと共演。1992年ベルリン・コーミッシェ・オーパー管弦楽団にソリストとして招聘され、ミュンヘン、ライプツィヒにてリサイタルを行った。1995年、国際交流基金の派遣により中南米諸国にてリサイタル、またベネズエラ国立シモン・ボリバル・ユース管弦楽団と共演。1996年『華麗なるポロネーズ』でCDデビュー。2009年6月、浜離宮朝日ホールでリサイタル開催。セカンドアルバム『ガルシア・ロルカの思い出に』(フォンテック)リリース。2011年1月、韓国プサン・フィルハーモニー交響楽団と共演(釜山、福岡)。 ソリスト、室内楽奏者として活躍する他、霧島国際音楽祭マスターコース講師及び同音楽祭企画委員を務めた。東京音楽大学教授。東京藝術大学、桐朋学園大学においても後進の指導に当たっている。

©尾形正茂 ▲プロフィールを閉じる

ヴァイオリン:景山誠治 Seiji Kageyama

ヴァイオリン:川田知子 Tomoko Kawada 東京都生まれ。4歳よりヴァイオリンを始め、東京藝術大学附属高等学校を経て、東京藝術大学に入学。在学中の1989年に奨学金を得て、アスペン音楽祭に参加。同年、第36回パガニーニ国際コンクール入賞。1990年、アラスカ・アンカレッジ音楽祭に東京チェンバー・ソロイスツのメンバーとして招かれる一方、イタリア、シエナのキジアーナ音楽院室内楽サマー・コースに参加。▼続きを見る ディプロマ名誉賞受賞。 1991年、東京藝術大学を首席で卒業。同年、第5回ルートヴィヒ・シュポア国際ヴァイオリン・コンクールで優勝。1992年1月、NHK交響楽団と共演。バルセロナ市立管弦楽団、サンクトペテルブルク交響楽団、モスクワ・フィルハーモニー交響楽団等の日本公演にソリストとして起用され、好評を博す。また1999年4月には、サンクトペテルブルク交響楽団の定期演奏会に招待され、大成功を収めて絶賛される。 2002年、デビュー10周年を迎え、札幌及びトッパンホール(東京)で演奏会を開く。徹頭徹尾一時も欠かさない集中力でイザイの《無伴奏ヴァイオリン・ソナタ》全6曲を見事に弾き切り、大絶賛を浴びる。2003年4月、永野英樹のピアノでCD『オペラ座のヴァイオリン弾き』がトライエムから発売。9、10月には、平成15年度国際交流基金・日本文化紹介派遣事業でトルコ及びエジプトでリサイタルを行う。また同年、第33回エクソンモービル音楽賞・洋楽部門奨励賞を受賞。毎年、宮崎国際音楽祭に招かれており、2006年5月は武満徹の室内楽演奏会にも出演。チェンバロの中野振一郎とのデュオも好評を博している。2007年、ブダペストでピアノのイェヌー・ヤンドゥーとデュオ演奏会を行い、大成功を収めた。 マイスター・ミュージックより『小林道夫の芸術Ⅲ~モーツァルトのピアノとヴァイオリンのためのソナタ』、『ヴィターリ:シャコンヌ』(ヴァイオリン作品集)、中野振一郎とのデュオを含め4枚のCDが発売されている。 音楽的にもますます円熟味を増し、幅広い分野での活躍が注目を集めている。 これまでに、小林武史、澤和樹、田中千香士、原田幸一郎、堀正文、ヴォルフガング・マーシュナーの各氏に師事。

公式サイト http://www.tomoko-kawada.com/

©Junichi Ohno ▲プロフィールを閉じる

ヴァイオリン:川田知子 Tomoko Kawada

ヴァイオリン:小林美恵 Mie Kobayashi 東京藝術大学附属高校から東京藝術大学に学ぶ。1983年、第52回日本音楽コンクール第2位。84年、海外派遣コンクール河合賞受賞。88年にはルートヴィヒ・シュポア国際ヴァイオリン・コンクール第2位、併せてソナタ賞を受賞。また、国内でも東京藝大安宅賞を受賞した。90年ロン=ティボー国際コンクール・ヴァイオリン部門で日本人として初めて優勝し、▼続きを見る 以来、国内外で本格的な 活動を開始する。近年では、ハンガリー国立交響楽団、プラハ交響楽団の日本公演や、読売日本交響楽団の北京公演、オーケストラ・アンサンブル金沢のタイ公演のソリストを務める等、日本を代表するヴァイオリニストとして活躍。室内楽でも水戸ATMアンサンブル、静岡AOI・レジデンス・クヮルテットのメンバーとして活動する他、95年以来、パスカル・ロジェ、長谷川陽子とピアノトリオでの共演を重ね、2001年にはフランス・ディボンヌ音楽祭にも同トリオとして出演。05年イギリスにおいては、パスカル・ロジェ、ゴルティエ・カプソン等とも共演した。07年には、北京にてロン=ティボー国際コンクール入賞者によるガラコンサートに出演。CDはコロムビアより『フランス・ヴァイオリン・ソナタ集』、ヴァイオリン小品集『美しい夕暮れ』から『小林美恵プレイズ・クライスラーⅠ&Ⅱ』まで6枚と、05年EXTONレーベルよりギターの尾尻雅弘とのデュオ『カルメンファンタジー』、ONYX(輸入元:東京エムプラス)よりパスカル・ロジェ、長谷川陽子とのピアノトリオ『ラヴェル&ショーソン』がリリースされている。08年には、EXTONレーベルより、パスカル・ロジェとのデュオCD『フォーレ』(ヴァイオリン・ソナタ第1、2番等を含む)、『ラヴェル&エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ集』の2枚をリリース。さらに10年9月には《ツィゴイネルワイゼン》等を収録した『ヴァイオリン名曲集』がリリースされた。2010年はデビュー20周年に当たり、記念リサイタルを行った。11月にはロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門の審査員として招かれた。現在、昭和音楽大学の教授を務め、後進の指導にもあたっている。

©武藤 章 ▲プロフィールを閉じる

ヴァイオリン:小林美恵 Mie Kobayashi

ヴァイオリン:島田真千子 Machiko Shimada 東京藝術大学附属音楽高等学校を経て1998年、東京藝術大学を首席で卒業、安宅賞受賞。2002年デトモルト音楽大学を最優秀の成績で卒業後、05年には同大学院にてドイツ国家演奏家資格を取得。6年間ドイツに在住し、ヨーロッパ各地で研鑽を積む。第44回全日本学生音楽コンクール全国大会中学校の部第1位、第7回日本モーツァルト音楽コンクール第1位、▼続きを見る 第66回日本音楽コンクール第2位、 第45回パガニーニ国際コンクールで特別賞、デトモルト音楽大学DAAD賞コンクール優勝、エリザベート王妃国際音楽コンクール・セミファイナリスト、第15回J.S.バッハ国際コンクール第5位。これまでに、アメリカ・アスペン音楽祭や宮崎国際室内楽音楽祭、倉敷音楽祭等に参加。1998年以来、毎年サイトウ・キネン・フェスティバル松本に参加し、2001/02年には同フェスティバルのバッハプログラムにソリストとして出演、録音CDが発売されている。2000年には東京文化会館、名古屋しらかわホールに於いて初のソロリサイタルを開催し好評を博す。01年以降は、イースト・ウエスト・バロック・アカデミーの公演でオランダ・コンセルトへボウホールを含む日蘭ツアーにソリストとして参加、ベルリン・コンツェルトハウスの室内楽シリーズ出演やドイツ・ベルギーでのリサイタル、南米チリでの室内楽ツアーに参加等、海外でも活躍。05年にドイツ留学から帰国後、国内ではソリストとして各地でのリサイタル開催や名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団等の定期演奏会での共演を重ねている。しらかわホール主催室内楽公演の企画及び出演等、特に愛知県での活躍が認められ、06年に愛知県芸術文化選奨文化賞を受賞、09年には名古屋市芸術奨励賞を受賞した。近年は上記の活動に加え、各地での室内楽公演、水戸室内管弦楽団にも参加する等、多彩な演奏活動を展開している。これまでに、久保田良作、山岡耕筰、田中千香士、マルコ・リッチの各氏に師事、室内楽をアイザック・スターン、今井信子の両氏に師事。現在NPO法人イエロー・エンジェルより、G.B.ガダニーニが1769年に製作したヴァイオリンを貸与されている。

公式サイト  http://www.machikoshimada.com

©Ai Ueda ▲プロフィールを閉じる

ヴァイオリン:島田真千子 Machiko Shimada

ヴィオラ:佐々木 亮 Ryo Sasaki 東京藝術大学附属高等学校を経て、東京藝術大学卒業。1991年、東京現代音楽祭(現音)室内楽コンクール第1位、朝日現代音楽賞受賞。92年、東京国際音楽コンクール(民音)室内楽部門第2位、ルフトハンザ賞受賞。東京藝術大学在学中、安宅賞受賞、藝大オーケストラと共演。同大学卒業後、ニューヨーク・ジュリアード音楽院に奨学生として入学。アスペン音楽祭、▼続きを見る マールボロ音楽祭に参加。同音楽院を卒業後、ソロ、室内楽奏者として全米各地で活動。これまでに内田光子、ヒラリー・ハーン、ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ、リン・ハレル等と共演し、好評を博す。また、掛谷洋三、澤 和樹、田中千香士、ドロシー・ディレイ、川崎雅夫の各氏に師事。室内楽を兎束俊之、F.ガリミア、J.ラタイナ-の各氏に師事。CDはEMI/Angelよりチャイコフスキー弦楽六重奏、ブラームス弦楽六重奏をリリース。2004年5月NHK交響楽団入団、08年1月より首席奏者。アポロ弦楽四重奏団、東京クライス・アンサンブル、室内オーケストラ「アルクス」、岡山潔弦楽四重奏団メンバー。桐朋学園大学、洗足学園音楽大学で後進の指導にもあたっている。

©尾崎 誠 ▲プロフィールを閉じる

ヴィオラ:佐々木 亮 Ryo Sasaki

ヴィオラ:篠﨑友美 Tomomi Shinozaki 桐朋女子高等学校音楽科を経て、1995年、桐朋学園大学を首席で卒業。92年、東京国際音楽コンクール室内楽部門で齋藤秀雄賞を受賞。94年ライオネル・ターティス国際ヴィオラ・コンクールで特別賞を受賞。97年ミュンヘン国際音楽コンクール第3位入賞。ソリスト、室内楽奏者として幅広く活躍し、霧島国際音楽祭、宮崎国際音楽祭、木曽音楽祭、北九州国際音楽祭等、▼続きを見る 国内外のフェスティバルに数多く出演。紀尾井シンフォニエッタ東京、サイトウ・キネン・オーケストラ、ジャパン・チェンバー・オーケストラ等のメンバーとしても活躍している。 新日本フィルハーモニー交響楽団首席ヴィオラ奏者。 ▲プロフィールを閉じる

ヴィオラ:篠﨑友美 Tomomi Shinozaki

ヴィオラ:柳瀬省太 Shota Yanase 東京藝術大学音楽学部、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースに学ぶ。1996年、第52回ジュネーヴ国際音楽コンクールディプロマ賞。97年、第1回淡路島しづかホールヴィオラコンクール第1位。2002年、文化庁派遣芸術家在外研修生としてイタリア・パドヴァに留学。マリオ・ブルネロ主宰のオーケストラ・ダルキ・イタリアーナで活躍。▼続きを見る 04~09年までシュトゥットガルト州立歌劇場管弦楽団、 09年より神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席ヴィオラ奏者。東京藝術大学非常勤講師。ストリング・クヮルテットARCO、トッパンホールアンサンブル、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバー。また、さいたまアーツシアターカルテットではベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会を行った。宮崎国際音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本、北九州国際音楽祭等、各地の音楽祭へ参加、室内楽シリーズ、リサイタル等で活躍。第1回松方ホール音楽賞、大阪文化祭賞を受賞。ヴィオラを店村眞積、岡田伸夫の各氏に師事。 ▲プロフィールを閉じる

ヴィオラ:柳瀬省太 Shota Yanase

チェロ:藤森亮一 Ryoichi Fujimori 1963年、京都生まれ。11歳よりチェロを始め、京都市立堀川高等学校音楽科を経て、82年、東京音楽大学に入学。同年、第29回文化放送音楽賞を受賞。翌83年、第52回日本音楽コンクール・チェロ部門第1位。86年、第21回東京国際音楽コンクール弦楽四重奏部門において齋藤秀雄賞を受賞。87年NHK交響楽団に入団。「若い芽のコンサート」では同交響楽団と▼続きを見る ハイドンの協奏曲を共演し絶賛される。 90年ミュンヘンに留学、ワルター・ノータスに師事。NHK交響楽団首席チェロ奏者を務めながらも、アイザック・スターン、ダヴィド・ゲリンガスを始めとする世界の一流演奏家との共演や、東京オペラシティ、カザルスホール他でのリサイタル等、いずれも好評を博している。最近ではNHK交響楽団ともサン=サーンスの協奏曲を共演する等、ソリストとしても大きな活躍をしている。これまでに徳永兼一郎、上村 昇、河野文昭の各氏に師事。現在、モルゴーア・クァルテット、ボア・ヴェール・トリオ、チェロ・クァルテットであるラ・クァルティーナの他、数多くのアンサンブルでも活躍、モルゴーア・クァルテットとして、98年に村松賞を、2011年にはアリオン賞を受賞した。08年には京都府文化賞功労賞を受賞。また、東邦音楽大学特任教授、国立音楽大学客員教授、東京藝術大学非常勤講師を務め、後進の指導にもあたっている。CDは1998年マイスター・ミュージックよりコダーイ、ヒンデミット、リゲティの無伴奏チェロ・ソナタをリリース、「レコード芸術」誌で特選盤として最高の評価を受け、第36回レコード・アカデミー賞器楽部門にノミネートされた。99年には小品集『メディテーション』、2000年のバッハ没後250年には『無伴奏チェロ組曲(全曲)』、その他『ラルゴ』『パストラル』『フランク:ソナタ』『ララバイ』『ショパン・フォー・チェロ』『アルペジョーネ・ソナタ』『美しい夕べ』『エレジー』、オクタヴィア・レコードから『ショパン』『パッショナート』『ブラームス:チェロ・ソナタ』と、全部で14枚のソロ・アルバムが発売されている他、ラ・クァルティーナによる10枚のアルバム『シャコンヌ』『タンゴ・クァルティーナ』『アダージョ』『アンダンテ・カンタービレ』『シンフォニック・クァルティーナ』『リベルタンゴ』『パッサカリア』『15シーンズ』『皇帝円舞曲』『バキアーナス・ブラジレイラス』、コントラバスの吉田秀とのデュオ・アルバム『バッソ・ドルチェ』、NHK交響楽団と『サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番』といずれも好評を博している。その他、モルゴーア・クァルテットの6枚のCDが発売され、プログレッシブ・ロックを取り上げる等、かなりの話題となっている。ソロに室内楽にと多彩な演奏活動を繰り広げており、今後目を離せないチェリストである。

公式サイト http://www.vc-fujimori.jp/

©林 喜代種 ▲プロフィールを閉じる

チェロ:藤森亮一 Ryoichi Fujimori

チェロ:藤村俊介 Syunsuke Fujimura 1963年、東京生まれ。86年、桐朋学園大学卒業。この間、チェロを安田謙一郎に師事。日本演奏連盟賞受賞。第21回東京国際室内楽コンクール入選。第58回日本音楽コンクールチェロ部門第2位。桐朋学園オーケストラ、九州交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団等と共演。89年、NHK交響楽団入団。90年、東京文化会館で初リサイタルを開く。▼続きを見る 93年、アフィニス文化財団の研修員としてドイツに留学し、メロス・カルテットのペーター・ブックに師事。現在、NHK交響楽団フォアシュピーラー、フェリス女学院大学講師。ソロや室内楽でも活躍中。チェロ四重奏「ラ・クァルティーナ」メンバー。▲プロフィールを閉じる

チェロ:藤村俊介 Syunsuke Fujimura

チェロ:辻本 玲 Rei Tsujimoto 1982年生まれ。7歳よりチェロを始める。11歳まで米国フィラデルフィアで過ごし、東京藝術大学音楽学部器楽科を首席で卒業(アカンサス音楽賞受賞)。2003年、第72回日本音楽コンクール第2位、併せて聴衆賞受賞。07年度青山音楽賞新人賞受賞。06/07年ヴァイオリニスト五嶋みどり氏が主催する「Community Engagement Program」に参加し、世界各地で共演。▼続きを見る みどり氏より「彼の演奏は、その音色が自然体でのびのびしており、音楽の大切な要素であるLOVEが伝わってきます。これは、彼のパーソナリティそのものであり、それを伝達する技術を彼が持ち合わせているという他ありません」と賞賛された。ロームミュージックファンデーションより奨学金を得て、シベリウス音楽院(フィンランド)、ベルン芸術大学(スイス)に留学し卒業。09年7月サントリーホールにおいてチャイコフスキー《ロココの主題による変奏曲》を演奏(秋山和慶指揮:東京交響楽団)。8月「Rencontres de Violoncelle de Bélaye 2009」(フランス)に招待された。12月、第2回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール第3位入賞(日本人最高位)、併せて日本人作品最優秀演奏賞を受賞(その模様はNHK-BSにてドキュメンタリー番組「チェロ・エスプレッシーボ!~国際コンクールに懸ける青春~」としてオンエアされた)。10年8月キジアーナ音楽院において、アントニオ・メネセス、サルヴァトーレ・アッカルド等と共演。11月NHK-FM「気ままにクラシック」にゲスト出演。11年3月から京都コンサートホールを皮切りに札幌コンサートホールKitara、名古屋・宗次ホール、兵庫県立芸術文化センター、東京・サントリーホールでリサイタル・ツアーを実施。7月にアルカスSASEBOのレジデンス・カルテットの一員として活動開始、また8月にはサイトウ・キネン・オーケストラにも参加した。12年2月、大阪・ザ・シンフォニーホールにてドヴォルザーク「チェロ協奏曲」を演奏(山下一史指揮:日本センチュリー交響楽団)、名古屋・宗次ホールと東京・白寿ホールにてリサイタルを開催。3月からは「及川浩治トリオBee」へも参加する等、実力派として注目を集め、今後の活躍が期待される若手チェリストである。これまでに、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、関西フィルハ−モニ−管弦楽団、日本センチュリー交響楽団等と共演。メタ・ワッツ、オーランド・コール、川元適益、上村 昇、山崎伸子、アルト・ノラス、アントニオ・メネセスの各氏に師事。使用楽器は、NPO法人イエロー・エンジェルより1724年製作のアントニオ・ストラディヴァリウスを貸与されている。

公式サイト http://rei-tsujimoto.com/

©Yuji Hori ▲プロフィールを閉じる

チェロ:辻本 玲 Rei Tsujimoto

コントラバス:吉田 秀 Shu Yoshida 1986年、東京藝術大学音楽学部卒業。同大学管弦楽研究部首席奏者を経て、1991年NHK交響楽団に入団。現在、首席奏者を務める。室内楽の分野ではオーギュスタン・デュメイ、ピンカス・ズッカーマン、ライナー・キュッヒル、マリア・ジョアン・ピリス、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、カルミナ弦楽四重奏団、ベルリン・フィルハーモニー・ピアノ四重奏団、ターリッヒ弦楽四重奏団、▼続きを見る メロス弦楽四重奏団、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団、ウィーン弦楽トリオ等と共演。またオイロスアンサンブル、アール・レスピラン、東京シンフォニエッタ、いずみシンフォニエッタ大阪、紀尾井シンフォニエッタ東京、鎌倉ゾリステン等のメンバーとしても活動。霧島国際音楽祭、宮崎国際音楽祭等にも参加。東京音楽大学客員教授、京都市立芸術大学非常勤講師を務める。 ▲プロフィールを閉じる

コントラバス:吉田 秀 Shu Yoshida

フルート:高木綾子 Ayako Takagi 確かなテクニックと、個性溢れる音色、ジャンルを超えた音楽性で、今最も注目を集める実力派フルート奏者である。テレビ・ラジオへの出演やCM出演等、従来のクラシック演奏家の枠にとらわれない幅広い活動とレパートリーで各方面から注目を集めている。愛知県豊田市生まれ。3歳よりピアノ、8歳よりフルートを始める。東京藝術大学附属高校、東京藝術大学を経て、同大学院修了。▼続きを見る これまでにフルートを西村智江、橋本量至、G.ノアック、小坂哲也、村上成美、金昌国、P.マイゼンの各氏に、室内楽を岡崎耕治に師事。高校、大学在学中よりその実力は高く評価されており、毎日新聞社主催全日本学生音楽コンクール東京大会第1位(1995)、神戸国際フルートコンクール奨励賞(1997)、大学内にてNTTドコモ奨学金を受け、安宅賞(1997)、宝塚ベガ音楽コンクール優勝(1999)、日本フルートコンベンションコンクール優勝、併せてオーディエンス賞(1999)、第17回日本管打楽器コンクール・フルート部門第1位及び特別賞(2000)、第70回日本音楽コンクール・フルート部門第1位(2001)、第12回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞(2001)、ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール第3位(2005)、神戸国際フルートコンクール第3位(2005)等、多数の受賞歴を誇る。一方で、大学在学中より本格的な演奏活動を開始。これまでに国内主要オーケストラとの共演はもとより、新イタリア合奏団、シュトゥットガルト室内管弦楽団、ミラノ弦楽合奏団、サンクトペテルブルク交響楽団、フランツ・リスト室内管弦楽団等と共演。04年秋にはパリ室内管弦楽団との共演でパリ・デビュー。それに続く日本ツアーにも同行し好評を博した。同時に各地でのリサイタルや室内楽等、活発な演奏活動を行っている。2010年には、デビュー10周年を迎え、秋に記念リサイタルを行った。CD録音も活発に行っており、2000年3月には『シシリエンヌ~フルート名曲集』『卒業写真~プレイズ・ユーミン・オン・フルート』を同時リリースしてCDデビュー。その後、『ジェントル・ドリームズ~20世紀のフルート音楽』『青春の輝き~プレイズ・カーペンターズ』を同時リリース、クラシックからボサノバまでラテンアメリカの作品を集めた『南の想い』、17世紀から現代までのフルート・ソロ曲を集めた『エール・ブルー~青の余白』、イタリアで収録した新イタリア合奏団との共演による初めての協奏曲アルバム『イタリア』、大地、自然、生命の息吹をテーマにしたフルート名曲集『EARTH』、ギターの福田進一とのデュオアルバム『海へ』をリリースしてそのすべてが高い評価とセールス実績を残している。2010年には、デビュー10周年を記念して、ベスト盤(日本コロムビア)とモーツァルト:フルート協奏曲集(エイべックス・クラシックス)をリリース。最新CDは、モーツァルトのフルート四重奏曲全曲集(エイベックス・クラシックス)。現在、東京藝術大学准教授、及び洗足学園音楽大学客員教授、日本大学藝術学部、武蔵野音楽大学の非常勤講師として後進の指導にもあたっている。

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フルート:高木綾子 Ayako Takagi

オーボエ:古部賢一 Kenichi furube 東京藝術大学在学中の1991年、小澤征爾率いる新日本フィルハーモニー交響楽団首席オーボエ奏者に就任。95~96年にかけて、アフィニス文化財団海外研修員としてドイツ国立ミュンヘン音楽大学大学院に留学。これまでにオーボエを中山和彦、北島 章、小畑善昭、小島葉子、ランダル・ヴォルフガング、ギュンター・ パッシンに、また室内楽を村井祐児、中川良平の各氏に師事。 ▼続きを見る 小澤征爾指揮:新日本フィルハーモニー交響楽団定期公演を始め、ジャパン・チェンバー・オーケストラ、イタリア合奏団、ミラノ・スカラ弦楽合奏団、ザルツブルク室内管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、N響室内合奏団等、国内外の数多くのオーケストラのソリストとして、また、ジャパン・チェンバー・ オーケストラ、オイロス・アンサンブル、いずみシンフォニエッタ大阪等のメンバーとしても活躍している。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(東京)、宮崎国際音楽祭、木曽音楽祭等にも定期的に出演。ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、シュトゥットガルト室内管弦楽団等にも客演首席奏者としてしばしば招かれている。リサイタルや室内楽にも積極的に取り組み、ドイツを代表するチェンバロ奏者、クリスティーネ・ショルンスハイムとのデュオを国内及びライプツィヒ・バッハ博物館で行う等、バロック演奏でも高い評価を得ている。現代作品の演奏も数多く手がけ、メシアンの遺作《4のコンセール》やシュニトケ《オーボエとハープのための協奏曲》等を日本初演している。2006年には東京オペラシティコンサートホールで開催された武満 徹没後10年特別企画公演で、大作《ジェモー》を若杉 弘・高関 健指揮:東京フィルハーモニー交響楽団らと共演、絶賛を浴びた。07年には、東京国立科学博物館講堂にてオーボエの進化をたどるレクチャーコンサートを行い、チャルメラからコール・アングレ、オーボエ・ダモーレ等、オーボエ属の楽器を総動員した「オーボエ講座」が絶賛を博した。近年には古楽器奏者としても活動し、また、現代作品においても日本を代表する作曲家、林 光のソナタを自ら委嘱・初演した。また、クラシックにとらわれず多彩な共演者とのコラボレーションも展開している。第10回出光音楽賞をオーボエ奏者として国内で初めて受賞。東京音楽大学、昭和音楽大学、相愛大学音楽学部非常勤講師他、ソニー国際オーボエコンクール・軽井沢、日本音楽コンクールの審査員を務める等、後進の指導にもあたっており、12年夏にはミュンヘン音楽大学に招かれてマスタークラスを行った。

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オーボエ:古部賢一 Kenichi furube

オーボエ:森枝繭子 Mayuko Morieda 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学音楽学部を卒業。在学中に安宅賞を受賞する。これまでに、宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、倉敷音楽祭、木曽福島音楽祭、サイトウ・キネン・オーケストラ等に出演する。オーボエを鈴木 繁、井口博之、小畑善昭、小島葉子の各氏に師事する。現在、紀尾井シンフォニエッタ東京メンバー。上野学園大学非常勤講師。

オーボエ:森枝繭子 Mayuko Morieda

クラリネット:松本健司 Kenji Matsumoto 1972年、神奈川県横須賀市に生まれる。11歳よりクラリネットを始め、東京都立芸術高校を経て、91年に国立音楽大学に入学。93年、国立音楽大学を退学し、パリ国立高等音楽院に入学。97年パリ国立高等音楽院クラリネット科を「レオン・ルブラン特別賞」を得て卒業。98年、同音楽院室内楽科を卒業し、本格的な演奏活動を始める。クラリネットを角田 晃、浜中浩一、二宮和子、▼続きを見る 竹森かほり、ミシェル・アリニョン、アラン・ダミアン、ジェローム・ジュリアン=ラフェリエールの各氏に、室内楽をピエール=ローラン・エマール、ジャン=ギアン・ケラス、ダリア・オヴォラの各氏に師事。95年、第6回日本木管コンクール第2位。96年、第4回日本クラリネットコンクール最高位。97年、第22回トゥーロン国際音楽コンクール第3位、SPEDIDAM賞受賞。第53回ジュネーヴ国際音楽コンクール・セミファイナリストディプロマ受賞。2002年NHK交響楽団に入団。11年より同団首席クラリネット奏者を務める。また、トリオ・サンクァンシュ、室内オーケストラ「ARCUS」のメンバーとして活動する他、洗足学園音楽大学、東京音楽大学、上野学園大学、国立音楽大学、沖縄県立芸術大学で後進の指導にあたっている。 ▲プロフィールを閉じる

クラリネット:松本健司 Kenji Matsumoto

クラリネット:加藤明久 Akihisa Kato 国立音楽大学在学中、東京クラリネット・アンサンブルに入団、音楽活動を始める。同大学を首席で卒業。矢田部賞受賞。民音室内楽コンクール第1位。第1回/第2回日本クラリネットコンクール入賞。ミュンヘン国際音楽コンクール木管五重奏部門ファイナリスト。洗足学園音楽大学、武蔵野音楽大学非常勤講師。NHK交響楽団クラリネット奏者。

クラリネット:加藤明久 Akihisa Kato

ファゴット:吉田 将 Masaru Yoshida 1964年、東京生まれ。武蔵野音楽大学卒業後、89年、西ドイツ国立ハノーファー音楽大学ソロクラス卒業。岡崎耕治、クラウス・トゥーネマン各氏に師事。87年B.S.O.ユンゲ・ドイチェ・フィルハーモニー管弦楽団に首席奏者として入団。89年ベルギー王立フレミッシュオペラ首席奏者を経て、同年より読売日本交響楽団へ首席奏者として就任。武蔵野音楽大学、日本大学藝術学部、 ▼続きを見る 洗足学園音楽大学、国立音楽大学、各講師。小澤征爾音楽塾講師。サイトウ・キネン・オーケストラ首席奏者。木曽福島音楽祭、宮崎国際室内楽音楽祭等レギュラーメンバー。

©読売日本交響楽団▲プロフィールを閉じる

ファゴット:吉田 将 Masaru Yoshida

ファゴット:佐藤由起 Yuki Sato 桐朋学園大学卒業、シドニー大学大学院修士課程修了。これまでに、浅野高瑛、武井俊樹、吉田 将、マシュー・ウィルキーの各氏に師事。大学院在学中にシドニー交響楽団契約団員として活動。PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)2006、2007、宮崎国際音楽祭、軽井沢国際音楽祭等に参加。またメルボルン交響楽団、ヨーロッパ室内管弦楽団に客演する等、 ▼続きを見る 国内外での活動の幅は広い。第21回日本管打楽器コンクール第2位入賞。洗足学園音楽大学非常勤講師。NHK交響楽団ファゴット奏者。 ▲プロフィールを閉じる

ファゴット:佐藤由起 Yuki Sato

ホルン:猶井正幸 Masayuki Naoi 桐朋学園大学で学ぶ。1973年、東京交響楽団に入団の後、75年よりドイツ国立ケルン音楽大学に留学。ニーダーライン交響楽団、ビーレフェルト・フィルハーモニー管弦楽団を経て、81年からボン・ベートーヴェンハレ管弦楽団のホルン奏者を務める。88年の帰国を機に、99年まで大阪フィルハーモニー交響楽団の首席ホルン奏者を務め、▼続きを見る 現在、桐朋学園大学教授として後進の指導にあたる。また、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団、いずみシンフォニエッタ大阪等のメンバーとして活動を続けている。 ▲プロフィールを閉じる

ホルン:猶井正幸 Masayuki Naoi

ホルン:日橋辰朗 Tatsuo Nippashi 東京都出身。12歳からホルンを始める。2010年、東京音楽大学卒業。第8回東京音楽大学コンクール管打楽器部門第1位。第26回日本管打楽器コンクールホルン部門第1位、併せて特別大賞、審査員特別賞、東京都知事賞、文部科学大臣奨励賞を受賞。第80回日本音楽コンクールホルン部門第1位、併せて岩谷賞(聴衆賞)、E.ナカミチ賞を受賞。▼続きを見る 07~11年、小澤征爾音楽塾オーケストラメンバー。水戸室内管弦楽団、JT主催「JTが育てるアンサンブルシリーズ」、10年ヤマハ管楽器新人演奏会、アレキサンダーホルンアンサンブルジャパン演奏会、NHK-FMラジオ番組「リサイタル・ノヴァ」、12年、木曽音楽祭にそれぞれ出演。これまでにホルンを後藤照久、井手詩朗、水野信行の各氏に師事。 ▲プロフィールを閉じる

ホルン:日橋辰朗 Tatsuo Nippashi

トランペット:菊本和昭 Kazuaki Kikumoto NHK交響楽団首席トランペット奏者。国内外のコンクールに積極的に参加し、2002年、日本トランペット協会設立20周年記念トランペット・コンクール第1位。第19回日本管打楽器コンクール第1位。03年、第72回日本音楽コンクール第1位及び増沢賞、E.ナカミチ賞、聴衆賞。06年、第4回済州ブラスコンペティション第2位(済州・韓国)。 ▼続きを見る 07年、第3回リエクサ国際トランペットコンクール第3位(リエクサ・フィンランド)。08年エルスワース・スミス国際トランペット・ソロコンペティション第2位及びChosen Vale賞受賞(ボストン・アメリカ)。コンクール以外においても、2006年度青山音楽賞新人賞、第31回神戸灘ライオンズクラブ音楽賞、平成19年度坂井時忠音楽賞、第12回松方ホール音楽賞(金管楽器部門)を受賞。独奏者としてこれまでに大津、西宮、京都、神戸、東京でリサイタルを開催。07年6月には東京オペラシティ・リサイタルシリーズ「B→C バッハからコンテンポラリーへ」に出演。09年6月にアメリカで開催された「Chosen Vale 国際トランペットセミナー」においてソロコンサートを開催した。J.ハイドンの協奏曲を東京交響楽団、京都市交響楽団と、H.トマジの協奏曲を新日本フィルハーモニー交響楽団と、A.アルチュニアンの協奏曲を神奈川フィルハーモニー管弦楽団、京都市交響楽団と共演。室内楽奏者としても京都トランペットグル-プ「Summer Breeze」、きょうと金管五重奏団、ジャパンブラスコレクション、いずみシンフォニエッタ大阪各メンバーとして活動中。04年より約7年間、京都市交響楽団に在籍した。1980年、兵庫県生まれ。西宮市立今津中学校吹奏楽部にてトランペットを始める。私立洛南高等学校を経て京都市立芸術大学首席卒業及び同大学院首席修了。大学派遣によりフライブルク音楽大学に交換留学し、A.プログ教授、E.アントニー各氏に師事。第73回読売新人演奏会、第19回ヤマハ管楽器新人演奏会に出演。08年4月より(財)ロームミュージックファンデーション奨学生として、また(財)青山財団の助成を受け、カールスルーエ音楽大学に1年間留学。R.フリードリッヒ教授、Dr.E.H.タール教授、K.ブレーカー、L.ヴコブラトヴィッチ各氏にバロックトランペットからオーケストラ・スタディまでを幅広く師事。これまでにトランペットを早坂宏明、有馬純昭の両氏に、室内楽を呉 信一教授に師事。西宮音楽協会会員。関西トランペット協会理事。「バンドジャーナル」誌08年度ワンポイントレッスン担当。ソロアルバム『奏鳴曲 Sonate』リリース。ドルチェ・ミュージック・アカデミー講師。洗足学園音楽大学非常勤講師。 ▲プロフィールを閉じる

トランペット:菊本和昭 Kazuaki Kikumoto

チェンバロ:菊池百合子 Yuriko Kikuchi 上野学園大学ピアノ科首席卒。ウィーン国際音楽ゼミナールコンクール第1位。リサイタルを始めテレビラジオ録音等で、国内外の著名な演奏家、室内合奏団と多数共演。ソリストとしてソウル・KBS交響楽団と共演。11年はモンテネグロ音楽祭、イタリアのアルバ音楽祭に出演、好評を博す。現在「アンサンブルofトウキョウ」メンバー。また日本大学藝術学部講師として、後進の指導にもあたる。ピアノを萩原和子、松浦豊明、チェンバロを山田貢、I.アールグリムに師事。

チェンバロ:菊池百合子 Yuriko Kikuchi

■曲目解説

ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》
 イタリアのバロック音楽を代表する作曲家アントニオ・ヴィヴァルディ。しかし、彼の作品の多くは20世紀になってから再発見されたもので、その世界的な再評価のきっかけとなったのは、イ・ムジチ合奏団による1回目の《四季》の録音(1959年)だった。
 《四季》は《和声と創意の試み》(1725年)と題された全12曲の作品の第1集となる4曲の協奏曲形式の作品で、それぞれの楽章の最初のページに季節を表したソネットが掲げられていることから、《四季》という名がつけられた。第1楽章と第3楽章は当時の協奏曲の形式にならって、独奏楽器と合奏が同じ旋律を奏する部分と、独奏楽器がそれとは別の旋律を奏でる部分とが繰り返されるリトルネッロ形式で書かれている。

ワーグナー:《ジークフリート牧歌》
 リヒャルト・ワーグナーが、1870年、妻コジマの誕生日のお祝いに作曲した、室内オーケストラのための作品。その前年、二人のあいだにはジークフリートと名づけられた息子が生まれており、作品にはその感謝の意味も込められている。
 編成が室内オーケストラ用であるのは、トリープシェン(スイス)のワーグナーの自宅において、非公開のかたちで演奏できるようにとの意図からで、思いがけぬ贈り物に感激したコジマの要望により、初演されたその日に数回演奏されたという。
 ワーグナーの楽劇《ジークフリート》は、この翌年1871年に作曲を終えているが(初演は1876年)、その「ジークフリートとブリュンヒルデの愛の場面」には、本作の旋律が転用されている。

モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、1788年の夏の約1ヵ月半という短期間に、その年の秋に開かれる予定だった予約演奏会のために、最後の3つの交響曲(第39番、第40番、第41番)を作曲した。調性はそれぞれ、変ホ長調、ト短調、ハ長調とまったく性格を異にしており、3曲ともその調性にもとづいた独自の世界を構築している。ト短調の第40番は、第25番(K.183)とともにモーツァルトが作曲した2曲の短調の交響曲のひとつで、双方ともト短調という同じ調性で作曲されているのが興味深い。
 3つの交響曲は初演の記録が残っていないため、従来、生前には演奏されなかったとされてきたが、近年の研究では写譜が各地に残されていることなどから、何らかのかたちで演奏されたとみられている。


主催:東京・春・音楽祭実行委員会

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