PROGRAMプログラム

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2013-

東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.4《ニュルンベルクのマイスタージンガー》(演奏会形式・字幕映像付)

東京春祭ワーグナー・シリーズ第4弾は、数あるワーグナー作品の中でも珍しく、人気も高い喜劇作品を。バイロイト音楽祭で同作品を指揮し喝采を浴びたヴァイグ レ、人気の歌手陣、N響、オペラシンガーズという最高の組み合わせで贈ります。

プログラム詳細

2013:04:07:15:00:00

© 青柳 聡
■日時・会場
2013.
4.4 [木] 15:00開演(14:00開場)
4.7 [日] 15:00開演(14:00開場)
東京文化会館 大ホール

■出演
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
ハンス・ザックス:アラン・ヘルド
ポークナー:ギュンター・グロイスベック
フォーゲルゲザング:木下紀章
ナハティガル:山下浩司
ベックメッサー:アドリアン・エレート
コートナー:甲斐栄次郎
ツォルン:大槻孝志
アイスリンガー:土崎 譲
モーザー:片寄純也
オルテル:大井哲也
シュヴァルツ:畠山 茂
フォルツ:狩野賢一
ヴァルター:クラウス・フロリアン・フォークト [メッセージ動画]
ダフィト:ヨルグ・シュナイダー
エファ:アンナ・ガブラー
マグダレーネ:ステラ・グリゴリアン
夜警:ギュンター・グロイスベック
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:トーマス・ラング、宮松重紀
音楽コーチ:イェンドリック・シュプリンガー
※当初マグダレーネ役で出演を予定しておりましたミヒャエラ・ゼリンガーおよび
エファ役ガル・ジェイムズは本人の都合により出演できなくなりました。


■曲目
ワーグナー:楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》 speaker.gif[試聴]
(全3幕/ドイツ語上演・字幕付) [上演時間:約5時間30分(休憩2回含む)]
【試聴について】
speaker.gif[試聴]をクリックすると外部のウェブサイト「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」へ移動し、
プログラム楽曲の冒頭部分を試聴いただけます。
ただし試聴音源の演奏は、「東京・春・音楽祭」の出演者および一部楽曲で編成が異なります。


~関連コラム~

出演者

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ Sebastian Weigle 1961年ベルリンに生まれ、ハンス・アイスラー音楽大学でホルン、ピアノ、指揮を学び、82年にベルリン国立歌劇場管弦楽団で第1ソロ・ホルン奏者に任命された。87年には、ベルリン室内合唱団を設立、新ベルリン室内管弦楽団の芸術監督も務め、93年にブランデンブルク・ユンゲ・フィルハーモニックの首席指揮者に就任した。97~2002年まで、 ▼続きを見る ベルリン国立歌劇場管弦楽団でカペルマイスターを務めた。02/03年のシーズンに《サロメ》でフランクフルト歌劇場にデビュー、03年の《影のない女》の新作では「Opernwelt」誌で「年間最優秀指揮者」に選ばれた。その後いくつもの作品で成功を収めた後、08/09年のシーズン幕開けには、同劇場の音楽総監督に就任した。近年、フランクフルトで指揮をして大成功を収めたオペラ作品(いずれも新作)に、チャイコフスキーの《スペードの女王》、ダルベールの《低地》、R.シュトラウスの《アラベラ》、ヴェルディの《オテロ》、コルンゴルトの《死の都》、ライマンの《リア王》等がある(最後の2作品はOehms ClassicsからCDリリースされている)。また、04~09年まで音楽総監督を務めたバルセロナのリセウ大劇場では、05年に《パルジファル》の指揮で「年間最優秀指揮者賞」を、06年コルンゴルトの《死の都》では指揮者賞と併せて「年間最優秀作品賞」を受賞した。07年夏、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》の新作でバイロイト音楽祭にデビューを果たした。その後11年まで、バイロイト音楽祭での《ニュルンベルクのマイスタージンガー》の全公演を指揮した。2013年の東京・春・音楽祭では、再びこの作品を取り上げる。これまでにベルリン国立歌劇場、ドレスデンのゼンパー・オーパー、マンハイム国立歌劇場、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、ウィーン・フォルクスオーパー、シンシナティやシドニー、グラナダや日本のオペラハウス等に出演している。コンサートの舞台では著名なオーケストラを指揮しており、シュトゥットガルト放送交響楽団、ミュンヘン放送管弦楽団、バンベルク交響楽団、ベルリンとドレスデンのシュターツカペレ(国立歌劇場管弦楽団)、ウィーン放送交響楽団、また、スカンジナビアの主要なオーケストラやメルボルン、東京、シカゴのオーケストラとも共演している。

公式サイト http://www.sebastianweigle.com/

©Monika Rittershaus ▲プロフィールを閉じる

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ Sebastian Weigle

バス・バリトン:アラン・ヘルド Alan Held 今をときめくオペラ歌手の一人として世界的に認められているアメリカ人バス・バリトン歌手。メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ・オペラ、シカゴ・リリック・オペラ、シアトル・オペラ、ワシントン・ナショナル・オペラ、ロサンゼルス・オペラ、カナディアン・オペラ・カンパニー、コヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラ・ハウス、スカラ座、▼続きを見る ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、バイエルン国立歌劇場、ハンブルク国立歌劇場、ジュネーヴ大劇場、バルセロナのリセウ大劇場、セビリアのマエストランサ劇場、ネザーランド・オペラ、ベルギー王立歌劇場等、世界有数の歌劇場で主要な役を歌ってきた。ワーグナーのリング・チクルスのヴォータン、《さまよえるオランダ人》のタイトルロール、《トリスタンとイゾルデ》のクルヴェナール、《トスカ》のスカルピア男爵、《ドン・ジョヴァンニ》のレポレッロ、《ホフマン物語》の4人の悪党、《サロメ》のヨカナーン、《フィデリオ》のドン・ピツァロ、《エレクトラ》のオレステス、《ピーター・グライムズ》のボルストロード、《ヴォツェック》のタイトルロール等である。コンサートの舞台でも同様の活躍を見せており、シカゴ交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、サンフランシスコ交響楽団、ピッツバーグ交響楽団、ワシントン・ナショナル交響楽団、メトロポリタン歌劇場管弦楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、BBC交響楽団、パリ管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、キーロフ歌劇場管弦楽団、モントリオール交響楽団等と共演している。また、ザルツブルク音楽祭、タングルウッド音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本やBBCプロムスにも出演している。これまでに数多くの著名な指揮者と共演しており、その中には、サー・アンドルー・デイヴィス、サー・コリン・デイヴィス、シャルル・デュトワ、クリストフ・エッシェンバッハ、ヴァレリー・ゲルギエフ、ベルナルド・ハイティンク、マリス・ヤンソンス、ジェームズ・レヴァイン、サー・チャールズ・マッケラス、ズービン・メータ、フランツ・ウェルザー=メスト、ケント・ナガノ、サー・サイモン・ラトル、ドナルド・ラニクルズ、エサ=ペッカ・サロネン、ジェフリー・テイト等がいる。最近はHD放映されたメトロポリタン歌劇場の《ホフマン物語》に4人の悪党として出演した他、同劇場の《ラインの黄金》のDVDにもドンナー役で出演している。また、パリ・オペラ座制作による《カルディヤック》のDVDにもタイトルロールで出演。サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で《フィデリオ》のドン・ピツァロを歌った録音がEMIクラシックスからリリースされている。今シーズンの出演予定には、シカゴ・リリック・オペラにおいて《エレクトラ》の新作、セビリアのマエストランサ劇場において《ジークフリート》、東京・春・音楽祭において《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、カナディアン・オペラ・カンパニーにおいて《トリスタンとイゾルデ》《サロメ》等がある。イリノイ州、ウォッシュバーンの生まれ。ミリキン大学とウィチタ州立大学で声楽の勉強をした。ビルギット・ニルソン賞を始め、数々の賞を受賞している。有名なクリニック指導者でもあり、イェール大学で定期的に公開マスタークラスと個人指導を行っている。

©Christian Steiner ▲プロフィールを閉じる

バス・バリトン:アラン・ヘルド Alan Held

バス:ギュンター・グロイスベック Günther Groissböck オーストリア生まれ。ウィーン音楽アカデミー(現・ウィーン国立音楽大学)を卒業。在学中にはロバート・ホールのマスタークラスに参加。2005年以降は、ホセ・ファン・ダムと定期的に共演している。ヘルベルト・フォン・カラヤン・センターの会員として、02/03年シーズンはウィーン国立歌劇場合唱団のメンバーとして活躍。その後は4年間に渡り、チューリッヒ歌劇場合唱団に所属した。 ▼続きを見る 以来、ベルリン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ミュンヘン・バイエルン国立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、バルセロナ・リセウ大劇場、マドリード・王立劇場、サンフランシスコ・オペラ、シカゴ・リリック・オペラ、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、東京・新国立劇場、ザルツブルク音楽祭等、世界中の主要な歌劇場に客演している。これまでの代表的な役として、メトロポリタン歌劇場における《マクベス》のバンコー、ミラノ・スカラ座及びウィーンやミュンヘンの国立歌劇場における《魔笛》ザラストロ、パリ・オペラ座における《ワルキューレ》フンディングや《ラインの黄金》ファーフナー、バイエルン国立歌劇場における《ローエングリン》ハインリヒ国王、《エフゲニー・オネーギン》グレーミン、《ルサルカ》水の精の男(ヴォドニーク)が挙げられる。11年には《タンホイザー》の領主ヘルマン役でバイロイト音楽祭にデビューし、13年には同音楽祭にて新演出による《ラインの黄金》ファーゾルト役で出演予定となっている。また、コンサート歌手としても華々しい活躍をしており、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、ベルリン・フィルハーモニー、ロンドン・ロイヤル・フェスティバル・ホール、ボストン・シンフォニーホール、ローマ聖チェチーリア音楽院、ウィーン・コンツェルトハウス、ウィーン楽友協会で演奏している。今後の活動としては、マドリードにて《ボリス・ゴドゥノフ》、バルセロナにて《ルサルカ》、パリにて《ニーベルングの指環》、アムステルダムにて《ワルキューレ》、バイロイトにて新演出による《ニーベルングの指環》、ジュネーヴにて新演出による《ワルキューレ》、ウィーン国立歌劇場にて新演出による《ルサルカ》《ローエングリン》、メトロポリタン歌劇場にて《タンホイザー》《ばらの騎士》等の出演が予定されている。 ▲プロフィールを閉じる

バス:ギュンター・グロイスベック Günther Groissböck

テノール:木下紀章 Noriaki Kinoshita 京都市立芸術大学を卒業後、イタリア・ローマに留学。その後、拠点をオーストリア・ウィーンに移し、ウィーン国立音楽大学ポストグラデュエート声楽科で研鑽を積む。2007年トスティ歌曲国際コンクール・アジア大会第5位、第29回飯塚新人音楽コンクール入選、第23回和歌山音楽コンクール第3位、第26回摂津音楽祭・リトルカメリアコンクール奨励賞受賞。ウィーン留学中には、 ▼続きを見る ウィーン郊外にあるヒンベルク教会とマリアランツェンドルフ教会、クロスターノイブルク協会のミサのソリストを務め、ウィーン少年合唱団のメンバーとも共演し多くのコンサートに出演。7年間の留学を終え、帰国した11年には、舞台芸術共同制作公演《椿姫》でアルフレード役のカヴァーキャストを務め、新潟公演において佐野成宏氏の急病代役で鮮烈なオペラデビューを果たす。その後も日本各地で多くのコンサート出演を重ね、好評を博している。ビロードのような美しい声を持つテノールとして定評があり、今後ますますの活躍を期待されている。二期会会員。

©Shoji Ogura ▲プロフィールを閉じる

テノール:木下紀章 Noriaki Kinoshita

バス・バリトン:山下浩司 Koji Yamashita 輝かしい美声と舞台上の存在感で目下絶好調の逸材。山梨県出身。1995年、国立音楽大学大学院声楽専攻修了。96年からオーストリアのザルツブルク及びウィーン国立音楽大学にて研鑽を積む。2000年、第9回日本モーツァルト音楽コンクール第1位。03年、第7回J.S.G.国際歌曲コンクール第3位。オペラではモーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》のドン・アルフォンソ、 ▼続きを見る 《フィガロの結婚》のフィガロ、ドン・バルトロ、《ドン・ジョヴァンニ》のレポレッロ、マゼット、《魔笛》のパパゲーノ、チマローザ《秘密の結婚》のジェロニモ、ベートーヴェン《フィデリオ》ロッコ、松井和彦《泣いた赤鬼》の青鬼、木こり等。宗教曲では、モーツァルト《レクイエム》《戴冠式ミサ》、ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》、フォーレ《レクイエム》等のバス・ソロを歌う。また、ドイツ歌曲においても幅広いレパートリーを持ち、数多くのコンサートに出演している。03年、小澤征爾音楽塾ⅠⅤ《こうもり》特別演奏会では、フランク役で好評を得た。04年には小澤征爾音楽塾Ⅴ《ラ・ボエーム》コッリーネ役にカヴァーキャストとして参加した。同年7月には宮本亜門演出による東京二期会《ドン・ジョヴァンニ》マゼット役で出演。06年9月には同公演《フィガロの結婚》タイトルロールで再び宮本亜門演出に挑み、公演を成功に導いた。07年、小澤征爾指揮による《タンホイザー》に出演。また同年7月には高関 健指揮、実相寺昭雄演出による東京二期会《魔笛》パパゲーノ役にて大喝采を浴びる。08年4月、新国立劇場《魔弾の射手》キリアン役に出演、秀でた演奏で存在感を放った。09年11月、東京二期会《カプリッチョ》劇場支配人ラ・ロッシュ役で出演し、素晴らしい美声と見事なディクションで絶賛を浴び、11年4月には東京二期会《フィガロの結婚》(宮本亜門演出)のタイトルロールで再び出演し、聴衆を魅了した。11月、日生劇場《夕鶴》惣ど役で出演、12年3月、びわ湖ホール、神奈川県民ホール、4月東京・春・音楽祭《タンホイザー》ラインマルに出演。12年9月、二期会創立60周年/バルセロナ・リセウ大劇場/チューリッヒ歌劇場との共同制作《パルジファル》グルネマンツの名唱も絶賛された。13年3月、《椿姫》オビニー侯爵(びわ湖ホール・神奈川県民ホール)、二期会ゴールデンコンサート「バリトン、バスの日」、同年4月、東京・春・音楽祭《ニュルンベルクのマイスタージンガー》ナハティガル等、活躍が続く。豊麗な美声で注目の男声オペラユニット「IL DEVU」メンバー。二期会会員。 ▲プロフィールを閉じる

バス・バリトン:山下浩司 Koji Yamashita

バリトン:アドリアン・エレート Adrian Eröd オーストリア出身の若手バリトン歌手。本拠地であるウィーン国立歌劇場でロッシーニ《セビリアの理髪師》のフィガロ、グノー《ファウスト》のヴァランティン、ブリテン《ビリー・バッド》のビリー、マスネ《マノン》のレスコー等、実に多彩な役を歌い、観客からもプレスからもすでに絶大な人気を集めている。ワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のベックメッサー役で▼続きを見る クリスティアン・ティーレマンと共演し大成功を収めたことで、バイロイト音楽祭に招かれて同役を歌うことになった。加えて、より最近になって歌ったワーグナー《ラインの黄金》のローゲ役で、国際的に注目を集める存在となる。2001年にグノー《ロメオとジュリエット》のメルキューシオでウィーン国立歌劇場にデビューして以来、グリエルモ、アルマヴィーヴァ伯爵、ファルケ博士、《ウェルテル》のアルベール、《カプリッチョ》のオリヴィエ等の役を歌ってきた。アリベルト・ライマン《メデア》の男性の主役であるイアソンはエレートのために書かれたもので、世界初演はエレートが演じた。ヴェニスのフェニーチェ劇場(ハルレキン役)、ハンブルク国立歌劇場(ペレアス役)、フランクフルト歌劇場(アデス《テンペスト》のプロスペロ役)、チューリッヒ歌劇場(ベックメッサー役)等にも出演している。ウィーン国立音楽大学でヴァルター・ベリーに師事した後、ウィーン室内歌劇場、リンツ州立劇場、ウィーン・フォルクスオーパーを経てウィーン国立歌劇場に入った。海外からの招聘を今後も受ける傍ら、ウィーン国立歌劇場はアーティストとしての活動の中心を占めるだろう。今後は、東京の新国立劇場、パリ・オペラ座、ヒューストン・グランド・オペラ等に加え、バイロイト音楽祭への再度の出演が予定されている。オペラ歌手としてのキャリアと並行して、コンサートの舞台でも大きな成功を収めている。リッカルド・ムーティ指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、サイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演、ニコラウス・アーノンクール指揮のバッハ《マタイ受難曲》、ファビオ・ルイージ指揮のオルフ《カルミナ・ブラーナ》、ライプツィヒの聖トーマス教会でのヘルムート・リリング指揮のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によるバッハ《マニフィカト》とメンデルスゾーン《エリヤ》等に出演した。また、東京のサントリーホール、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ウィーンの楽友協会とコンツェルトハウス、ルツェルン音楽祭、ザルツブルク・モーツァルト週間、グラーツ・シュティリアルテ音楽祭、ボン・ベートーヴェン音楽祭にも出演している。これまでに共演した中には、マクシミリアン・シェル、クラウス・マリア・ブランダウアー、ユリ・ケイン、トーマス・ヘンゲルブロック、マルチェッロ・ヴィオッティ、アンサンブル・モデルン等もいる。特に歌曲を好み、ウィーン楽友協会、リンツのブルックナーハウス、ライディングのリスト音楽祭を始め、数々の音楽祭でリサイタルを行っている。グラモラ・レーベルから発売されるシューベルト《冬の旅》のCDレコーディングを、つい先ごろ終えたところである。

©Nikolaus Karlinský ▲プロフィールを閉じる

バリトン:アドリアン・エレート Adrian Eröd

バリトン:甲斐栄次郎 Baritone:Eijiro Kai 熊本市生まれ。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、東京藝術大学大学院音楽研究科声楽専攻(オペラ)修了。1998年、第29回イタリア声楽コンコルソ・シエナ部門第1位・シエナ大賞受賞。99年、第4回藤沢オペラコンクールにて第3位入賞。2002年6月イタリア、リーヴァ・デル・ガルダで開催された第8回リッカルド・ザンドナイ国際声楽コンクールにて第3位入賞、 ▼続きを見る 同年11月プーリア州レッチェで開催された第10回ティト・スキーパ国際コンクール第1位入賞。平成14年度五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。1996年、二期会オペラスタジオ第39期マスタークラス修了、修了時に最優秀賞ならびに川崎静子賞を受賞。98年オペラ研修所第11期修了。99年、文化庁派遣芸術家在外研修員として、アメリカ合衆国・ニューヨーク市へ留学。2002年、五島記念文化財団の助成により、イタリア・ボローニャへ留学。2000年夏、テル・アビブ(イスラエル)で開催された“International Vocal Arts Institute(IVAI)”、キアーリ(イタリア)にて開催された“International Institute of Vocal Arts(IIVA)”の両オペラプログラムに参加。テル・アビブでは、パイジエッロ作曲《セヴィリアの理髪師》のタイトルロールを務める。文化庁派遣芸術家在外研修員としての研修後も、ニューヨークでの研鑽を続け、01年夏、カザルマッジョーレ(イタリア)で開催された“IVAI”プログラムに参加、《フィガロの結婚》のタイトルロールを務める。02年、二期会創立50周年記念公演《フィガロの結婚》のタイトルロール、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》夜警役で出演。小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅢ《ドン・ジョヴァンニ》公演において、タイトルロールのカヴァーを務め、特別演奏会に出演。03年、小澤征爾オペラ・プロジェクト/パリ・オペラ座共同制作《ジャンニ・スキッキ》にベット役で出演。04年1月、オペラ《鳴神》鳴神上人役で新国立劇場デビュー、11年6月、同劇場においてシャープレス役で出演。11年11月、東京文化会館50周年記念公演《古事記》にイザナギ役で出演。その他のオペラ出演歴には、《フィガロの結婚》アルマヴィーヴァ伯爵、《ドン・ジョヴァンニ》タイトルロール、《コジ・ファン・トゥッテ》グリエルモ、《ラ・ボエーム》マルチェッロ、《泥棒とオールドミス》ボブ、《魔笛》弁者、《シモン・ボッカネグラ》パオロ等がある。コンサートにおいては、ベートーヴェン《第九》、ヘンデル《メサイア》、ヤナーチェク《グラゴル・ミサ》、ブラームス《ドイツ・レクイエム》等のソリストを務めている。08年NHKニューイヤーオペラコンサートに出演。同年、NHK交響楽団ベートーヴェン《第九》のソリストを務める。03年9月、ウィーン国立歌劇場において《セヴィリアの理髪師》フィオレッロ役でデビューし、これまでに《ラ・ボエーム》ショナール、マルチェッロ、《シモン・ボッカネグラ》パオロ、《椿姫》ドビニー侯爵、《ホフマン物語》シュレミル、ヘルマン、《トスカ》シャッローネ、アンジェロッティ、《ビリー・バッド》ファーストメイト、《ロベルト・デヴルー》グアルティエーロ、《エルサレム》トゥールーズ伯爵、《愛の妙薬》ベルコーレ、《カルメン》モラレス、《ロメオとジュリエット》グレゴリオ、メルキューシオ、《リゴレット》マルッロ、《ダフネ》羊飼1、《ユダヤの女》ルッジェーロ、《アンドレア・シェニエ》ルシェ、《フェドーラ》ボロフ、《マノン・レスコー》レスコー、《フィガロの結婚》アントニオ、《ランメルモールのルチア》エンリーコ、《ドン・ジョヴァンニ》マゼット、《仮面舞踏会》クリスティアーノ、《シチリア島の夕べの祈り》ロベルト、《ピーター・グライムズ》ネド・キーン、《ファヴォリータ(仏語版)》アルフォンソ11世、《モーゼとアロン》エフライミット、《ボリス・ゴドゥノフ》シェルカロフ、《道化師》シルヴィオ、《夢遊病の女》アレッシオ、《蝶々夫人》シャープレス、《ムツェンスク郡のマクベス夫人》警察署長、《サロメ》ナザレ人2、《ビリー・バッド》ドナルド、《オテッロ》モンターノ、《ロベルト・デヴルー》ノッティンガム公爵等、300回以上の公演に出演。二期会会員、ウィーン国立歌劇場専属ソリスト、ウィーン在住。 ▲プロフィールを閉じる

バリトン:甲斐栄次郎 Baritone:Eijiro Kai

テノール:大槻孝志 Takashi Otsuki 埼玉県出身。東京藝術大学卒業、同大学院ソロ科修了。ドイツ及びイタリアに留学。二期会オペラ研修所第47期マスタークラス修了。修了時に優秀賞並びに奨励賞を受賞。2004年10月、ノルトハウゼン歌劇場管弦楽団来日公演《アイーダ》に伝令役で出演、名歌手のF.コソットを始めとする外国人歌手に混じり、本格オペラデビューを果たす。同年11月、日生劇場オペラ公演《後宮からの逃走》▼続きを見る (モーツァルト作曲)ペドリロ役で出演。05年3月、新国立劇場小劇場オペラ《ザザ》(レオンカヴァッロ作曲)にアウグスト&マルコ役で出演。同年10月メキシコ・グアナファト市で開催された国際セルバンテス音楽祭において開幕オペラ《夕鶴》与ひょう役で主演し、地元の新聞各紙に絶賛される。06年1月、新国立劇場小劇場オペラ《セルセ》にタイトルロールのセルセ役で出演。同年2月、クリスティアン・アルミンク指揮:新日本フィルハーモニー交響楽団定期公演《火刑台上のジャンヌ・ダルク》に伝令役を始め4役で出演。同年9月、小澤征爾指揮:サイトウ・キネン・フェスティバル松本において、メンデルスゾーン作曲《エリヤ》(オペラ形式)でアハブ王等に出演。同年11月、日生劇場オペラ公演《利口な女狐の物語》にラパーク役で出演。07年2月、新国立劇場小劇場オペラ公演《フラ・ディアボロ》にロレンツォ役で出演。新国立劇場オペラ劇場では、同年4月に《西部の娘》郵便屋役、続けて7月《ファルスタッフ》バルドルフォ役に出演。同年9月、サイトウ・キネン・フェスティバル松本オペラ公演《スペードの女王》に式部官とチャプリツキーの2役で出演。恵まれた美声と歌唱力、堅実な役作りで次世代を担う歌手として大いに期待されている。08年9月には東京二期会《エフゲニー・オネーギン》(ペーター・コンヴィチュニー演出)レンスキー役に抜擢されて出演、その美声を聴衆に強く印象づけた。09年1月、新国立劇場《こうもり》(ドイツ語上演)アルフレードで好評を博し、3月には《トゥーランドット》ポン役(びわ湖ホール・神奈川県民ホール)に出演。10~11月には新国立劇場《魔笛》僧侶役等、引く手あまたの活躍で、益々の飛躍が期待される逸材である。また08年12月、ストラヴィンスキーのオラトリオ《エディプス王》(シャルル・デュトワ指揮:NHK交響楽団)羊飼い役は「最も心に残ったN響コンサート&ソリスト2008」第1位に選ばれた他、同年N響《第九》では、外国人歌手の降板により急きょ代役を頼まれて歌い窮地を救う等、目覚ましい活躍を続けている。《第九》、モーツァルト《レクイエム》等のソリストとしても高い評価を得て、恵まれた美声と堅実な役作りは、小澤征爾を始め、国内外の指揮者やオーケストラから信頼を得ている。10年6月~7月、新国立劇場《カルメン》レメンダードでは外国人勢の中でも傑出した演唱が音楽雑誌等でも絶賛された。同8月、サイトウ・キネン・フェスティバル松本にてオペラ《サロメ》、11年11月、日生劇場《夕鶴》与ひょう出演等、活躍を続けている。12年10月、新国立劇場・高校生のためのオペラ鑑賞教室《愛の妙薬》ネモリーノ、13年3月《椿姫》ガストン子爵(びわ湖・神奈川)、同3月、東京・春・音楽祭《ニュルンベルクのマイスタージンガー》等、引く手あまたの活躍。豊麗な美声で注目の男声オペラユニット「IL DEVU」メンバーとしても注目を集めている。二期会会員。

公式サイト http://ameblo.jp/taka-singen/ ▲プロフィールを閉じる

テノール:大槻孝志 Takashi Otsuki

テノール:土崎 譲 Joe Tsuchizaki 東京藝術大学卒業。同大学院修士課程修了。第17回奏楽堂日本歌曲コンクール第1位。第76回日本音楽コンクール入選。文化庁派遣芸術家在外研修員としてウィーンに留学。《ウィンザーの陽気な女房たち》《魔笛》《こうもり》《愛の妙薬》《リタ》等に出演した他、《黒船》で新国立劇場にもデビュー、《修禅寺物語》《ばらの騎士》で同劇場に出演を重ねる。▼続きを見る チロル音楽祭ERL、アルト・アディジェ音楽祭に招かれる等、さらに海外にも活躍の場を広げている。

©Yoshi Kato ▲プロフィールを閉じる

テノール:土崎 譲 Joe Tsuchizaki

テノール:片寄純也 Junya Katayose 島根県出身。国立音楽大学卒業。二期会オペラスタジオ修了。1997年オーチャードホールで行われた《椿姫》アルフレードに抜擢され、外国人キャストと共演し好評を博す。オペラでは、二期会オペラスタジオ修了公演《ラ・チェッキーナ》、二期会新進オペラ《魔笛》、二期会オペラソリスティ公演《ラ・ボエーム》《椿姫》《ドン・ジョヴァンニ》、横浜シティオペラ《魔笛》、 ▼続きを見る 横浜市芸術文化振興財団《カルメン》《椿姫》、Le Stelle公演《コジ・ファン・トゥッテ》、Bella Voce《運命の力》、首都オペラ《さまよえるオランダ人》等に出演。またコンサートでは《第九》や《レクイエム》等でテノールソロを務める他、「二期会オペラスタジオコンサート」「二期会新進声楽家の夕べ」「二期会オペラ振興会オペラ講座」等に出演。99年、二期会公演《タンホイザー》タイトルロールのアンダースタディ、2000年、二期会・新国立劇場共催公演《サロメ》のヘロデ役アンダースタディで参加。信頼を勝ち取り、ドイツオペラでも新境地を開く。02年、二期会創立50周年記念公演《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、05年、二期会《椿姫》に出演する等、着実にキャリアを築いている。09年5月、ワーグナー作曲オペラ《パルジファル》パルジファル役、ビゼー作曲《カルメン》ドン・ホセ役等で活躍。11年2月、東京二期会《サロメ》(P.コンヴィチュニー演出)では大役ヘロデに出演。12年6月、飯守泰次郎指揮:東京アカデミッシェカペレ《さまよえるオランダ人》エリック、同年7月、二期会創立60周年記念《パリアッチ》カニオ、9月バルセロナ・リセウ大劇場/チューリッヒ歌劇場との共同制作《パルジファル》に主演し絶賛を浴びた。わが国ではもとより世界的にも貴重なスピントの魅力に恵まれ、今後の活躍が大いに期待されるテノール。二期会会員。 ▲プロフィールを閉じる

テノール:片寄純也 Junya Katayose

バリトン:大井哲也 Tetsuya Oi 東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院修士課程オペラ専攻修了。二期会オペラ研修所第47期マスタークラス修了。修了時に優秀賞受賞。同研修所プロフェッショナルコース第7期修了。バッハ・カンタータクラブにおいて小林道夫氏のもと、多くのバッハ・カンタータを演奏する。バッハ・コレギウム・ジャパンの国内外の演奏とレコーディングに参加。原田茂生、 ▼続きを見る ジャンニコラ・ピリウッチ、寺澤直樹の各師に師事。オペラでは《コジ・ファン・トゥッテ》のグリエルモ(藝大定期)、《チェネレントラ》のドン・マニフィコ、《フィガロの結婚》のフィガロ(文化庁新進芸術家育成事業)とアルマヴィーヴァ伯爵、《魔笛》のパパゲーノ、《ナクソス島のアリアドネ》のハルレキンとかつら職人。《カヴァレリア・ルスティカーナ》のアルフィオ、《カルメン》の闘牛士エスカミーリョとモラレス、《ジュリアス・シーザー》のクーリオ(二期会ニューウェーブ・オペラ)、《ヘンゼルとグレーテル》のペーター(新国立劇場・中劇場)、《夢遊病の女》のロドルフォ伯爵他を演じる。宗教曲ではバッハ《ロ短調ミサ》、ヘンデル《メサイア》、モーツァルト《レクイエム》他、数多くのレパートリーを持つ。東京バロック・ゾリステン合唱団、混声合唱団「海」、女声合唱団「ティアラ」常任指揮者。宗教音楽研究会ヴォイストレーナー。桐朋学園大学嘱託演奏員。日本声楽家協会、東京声楽教育センター講師。二期会会員。 ▲プロフィールを閉じる

バリトン:大井哲也 Tetsuya Oi

バス・バリトン:畠山 茂 Shigeru Hatakeyama 東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。二期会オペラスタジオ・マスタークラス修了。2005年度文化庁派遣芸術家在外研修員としてミラノにて研鑽を積む。《ピンピノーネ》ピンピノーネ(日本初演)、《水車小屋の娘》ピストフォロ、《フィガロの結婚》バルトロ、アントニオ、《ドン・ジョヴァンニ》レポレッロ、騎士長、《コジ・ファン・トゥッテ》ドン・アルフォンソ、 ▼続きを見る 《魔笛》ザラストロ、《セビリアの理髪師》バルトロ、《愛の妙薬》ドゥルカマーラ、《カルメン》スニガ、《ウィンザーの陽気な女房たち》フォルスタッフ、《ラ・ボエーム》コッリーネ、ベノア、アルチンドロ、《ナクソス島のアリアドネ》トルファルディン、下僕等、オペラを中心に活動。02年、二期会創立50周年記念公演《フィガロの結婚》《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、03年《蝶々夫人》、05年《魔笛》(実相寺昭雄演出)、《ジャンニ・スキッキ》、07年、京王オペレッタフェスタ《メリー・ウィドウ》、東京二期会《仮面舞踏会》等に次々と出演し好評を博す。最近では08年、北とぴあ国際音楽祭にてハイドン《騎士オルランド》、東京二期会《エフゲニー・オネーギン》(P.コンヴィチュニー演出)ザレツキー、《サロメ》(同コンヴィチュニー演出)ユダヤ人等で存在感を示し、京王オペレッタフェスタ《メリー・ウィドウ》ボグダノヴィッチに出演。いずれも歌唱力とともに確かな役作りが高く評価される。13年、東京二期会《こうもり》(新制作)ブリントに出演予定。コンサートでも東京フィルハーモニー交響楽団《アルファとオメガ》等にも出演している。美声と確かな技術に裏付けされた歌唱により、今後の活躍が大いに期待されている。二期会会員。

公式サイト  http://homepage3.nifty.com/hacci/ ▲プロフィールを閉じる

バス・バリトン:畠山 茂 Shigeru Hatakeyama

バス・バリトン:狩野賢一 Ken-ichi Kanou 群馬県出身。国立音楽大学音楽学部声楽学科卒業、同大学院音楽研究科修士課程声楽専攻ドイツ歌曲コース首席修了。卒業時に卒業演奏会、修了時に新人演奏会出演の他、サントリーホール主催デビューコンサート「レインボウ21」、国立音楽大学シューベルトシリーズ、同大学レクチャーコンサート《ドン・ジョヴァンニ》(大野和士指揮、騎士長役)等に出演。声楽を秋葉京子、山下浩司、 ▼続きを見る 吉澤哲夫、山田祥雄、長井則文、島田和昭の各氏に師事。J.S.バッハ《マニフィカート》、モーツァルト《雀のミサ》《戴冠ミサ》《レクイエム》、ベートーヴェン《第九》、ラインベルガー《レクイエム》、ドヴォルザーク《スターバト・マーテル》、フォーレ《レクイエム》等のソリストを務める。2009年度国立音楽大学大学院オペラ公演・モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》レポレッロでオペラデビュー。以後、モーツァルト《魔笛》ザラストロ、《フィガロの結婚》バルトロ、アントニオ、《ドン・ジョヴァンニ》騎士長、モンテヴェルディ《ポッペアの戴冠》セネカ、ヴェルディ《椿姫》グランヴィル医師、プッチーニ《ジャンニ・スキッキ》ベット、メノッティ《アマールと夜の訪問者たち》バルタザール等を演ずる。11年3月に公演予定だった小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅩⅠモーツァルト《フィガロの結婚》キャストオーディションにおいて、フィガロ役カヴァーキャストに抜擢される。また12年3月、同プロジェクト《蝶々夫人》に参加、特別演奏会においてボンゾを演ずる。平成23年度文化庁委託事業・人材育成オペラ公演《魔笛》にザラストロで出演、好評を得る。2012年5月、二期会ニューウェーブ・オペラ劇場公演・ラヴェル《スペイン時間》ドン・イニーゴ・ゴメスで二期会デビュー、好評を博す。続いて12年9月、二期会ワーグナー《パルジファル》聖杯騎士で出演。存在感ある演唱で今後の活躍に期待される逸材。サントリーホール・オペラ・アカデミーのプロフェッショナル・コースメンバー、国立音楽大学大学院授業補助員。二期会準会員。 ▲プロフィールを閉じる

バス・バリトン:狩野賢一 Ken-ichi Kanou

テノール:クラウス・フロリアン・フォークト Klaus Florian Vogt シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のハイデ生まれ。ハノーファーとハンブルクの音楽学校で最初はホルンを学び、ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の第1ホルン奏者として音楽家の道を歩み始める。オーケストラでの仕事と併行して、リューベック音楽大学でギュンター・ビンゲに師事して声楽を学んだ。学業を終えた後、1997/98年のシーズンよりフレンスブルク歌劇場に入る。 ▼続きを見る 98年ドレスデン・ゼンパー・オーパーに移り、ジュゼッペ・シノーポリやサー・コリン・デイヴィス等の指揮者と仕事をする。この時期に、《魔笛》のタミーノ、《売られた花嫁》のイェニーク、《アラベラ》のマッテオ等、レパートリーを大幅に増やした。《ローエングリン》のタイトルロールでのデビューで華々しい成功を収めて以来、ドレスデン、マドリード、その他の歌劇場でこの役を客演してきた。2003年からはフリーランスの歌手として活躍しており、ハンブルク、ドレスデン、ブリュッセル、アントワープ、アムステルダム、ケルン等で客演している。04~05年には、ハンブルクにおいて《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のヴァルター、《パルジファル》、《さまよえるオランダ人》のエリック、ドレスデンにおいて《ラインの黄金》のローゲという四つの役でのデビューを果たし、さらにレパートリーを広げた。05年にはアムステルダムで《死の都》のパウル、ケルンで《フィデリオ》のフロレスタン、ドレスデンでは《ローエングリン》のタイトルロールと《アラベラ》のマッテオを歌った。10月にはカールスルーエで《ワルキューレ》のジークムント役でデビューした後、東京において《ホフマン物語》のタイトルロールで日本へデビューした。06年の5月、《ローエングリン》を歌ってニューヨーク・メトロポリタン歌劇場でアメリカへのデビューを果たし大成功を収めた。この役は二つの新作でも歌っている。バーデン=バーデンにてケント・ナガノの指揮によるニコラス・レーンホフ演出の作品(テレビで放映され、DVDもリリースされた)と、ケルン歌劇場でクラウス・マリア・ブランダウアーが演出し、マルクス・ステンツが指揮した作品である。06/07年の冬にはジュネーヴにて《ニュルンベルクのマイスタージンガー》の新作でヴァルターを歌い、また《ローエングリン》を歌ってスカラ座にデビューした。07年3月、ミュンヘンにおいて《ホヴァンシチーナ》の新作にアンドレイ役で出演し、ドイツ舞台芸術大賞「Der Faust」の2007年ドイツ歌劇場最優秀歌手/俳優賞にノミネートされた。07年の夏、バイロイト音楽祭にデビュー。カタリーナ・ワーグナーの演出した《ニュルンベルクのマイスタージンガー》の新作で演じたヴァルター・フォン・シュトルツィング役で大成功を収めた。また、ミュンヘン・オペラ・フェスティバルでもヴァルター役を歌った。同年秋にはナポリで《パルジファル》の新作に出演、その後、《フィデリオ》(ジェイムズ・コンロン指揮による新作でのフロレスタン役)でロサンゼルスに初めて登場した。08年春、《さまよえるオランダ人》のエリック、《ローエングリン》、《死の都》のパウル役でウィーン国立歌劇場にデビュー。秋にはアムステルダムで新作《影のない女》の皇帝を歌い、続いてビルバオにて《ナクソス島のアリアドネ》にも出演した。その後、ケルンとドレスデンにて《ローエングリン》の再演で歌い、ドレスデンでは《オイリアンテ》のアドラーも歌った。09年4月、《ローエングリン》の新作でベルリン国立歌劇場にデビュー(バレンボイム指揮、ヘアハイム演出)。09年のバイロイト音楽祭では《ニュルンベルクのマイスタージンガー》にヴァルター役で出演。9月にはハンブルクにて《ローエングリン》の再演で歌い、11/12月にはフランクフルトで《死の都》の新作に出演した。10年には、ベルリン・ドイツ・オペラにて《ニュルンベルクのマイスタージンガー》(2月)、ジュネーヴにて《パルジファル》の新作(3月/4月)、マドリードにて《死の都》の新作(6月)、夏には再びバイロイト音楽祭にて《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、パリ・オペラ・バスティーユにて《さまよえるオランダ人》(9/10月)、バイエルン国立歌劇場にて《ルサルカ》の新作での王子(10/11月)、ドレスデン・ゼンパー・オーパーにてリサイタル(11月)等をこなした。11年には、バイロイト音楽祭にて《ローエングリン》、バルセロナ・リセウ大劇場にて《パルジファル》の新作、ウィーン国立歌劇場にて《カーチャ・カバノヴァ》の新作、トゥールーズにて《オベロン》の新作、ドレスデンとベルリンにて《トスカ》のカヴァラドッシ役でのデビュー、パリ・オペラ・バスティーユにて《皇帝ティートの慈悲》のタイトルロール等を歌った。最近の出演及びこれからの出演予定としては、12年3月ミュンヘン・バイエルン国立歌劇場にて《ワルキューレ》のジークムント(新作)、6月、東京にて《ローエングリン》(新作)、8月/9月バイロイト音楽祭《ローエングリン》、10月/11月ベルリン・ドイツ・オペラ《パルジファル》(新作)、11月ミュンヘン・バイエルン国立歌劇場《ローエングリン》、12月からバルセロナのリセウ大劇場にて《ルサルカ》(新作)、13年には、ミラノ・スカラ座《さまよえるオランダ人》(新作)、東京にて《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、ハンブルクにて《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、バイロイト音楽祭にて《ローエングリン》、ヘルシンキにて《死の都》パウル役等がある。コンサート歌手としても大活躍しており、ウィーン(マリス・ヤンソンスやダニエル・バレンボイムとともにウィーン楽友教会)からアテネ(《ミサ・ソレムニス》ヘルムート・リリング指揮)等で何度もコンサートに出演。ライプツィヒではベートーヴェンの交響曲第9番でライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と共演した。10年にはザルツブルク音楽祭に出演(ダニエル・バレンボイム)、コヴェント・ガーデンには《大地の歌》(アントニオ・パッパーノ指揮)で出演した。その他にも数多くのコンサートに出演している。ソニーミュージックの専属歌手。初めてのソロ・アルバム『Helden』が12年2月にソニー・クラシカルからリリースされた。年間最優秀歌手としてエコー・クラシック2012を受賞。

公式サイト http://www.klaus-florian-vogt.de/

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テノール:クラウス・フロリアン・フォークト Klaus Florian Vogt

テノール:ヨルグ・シュナイダー Jörg Schneider オーストリア出身のテノール歌手ヨルグ・シュナイダーは2007年からウィーン・フォルクスオーパーのメンバーとして活躍している。12年9月には《ウリッセの帰還》イーロ役でアン・デア・ウィーン劇場にデビュー(指揮:クリストフ・ルセ、演出:クラウス・グート)。今後の予定としては、バーデン=バーデンとシャンゼリゼ劇場でイーロ役、 ▼続きを見る 東京文化会館で《ニュルンベルクのマイスタージンガー》ダヴィッド役、デュッセルドルフのライン・ドイツ・オペラで《後宮からの逃走》ベルモンテ役や《ドン・ジョヴァンニ》ドン・オッターヴィオ役、ブダペスト・オペラでは《カプリッチョ》等がある。コンサート出演ではウィーン楽友協会やミュンヘン・フィルハーモニー(ズービン・メータ指揮)等も予定されている。ヴェルス生まれのヨルグ・シュナイダーはウィーン少年合唱団で音楽の勉強を始め、エルフリーデ・オプロウスキー教授のもとで声楽を学んだ。そして1995年にヴィースバーデンのヘッセン州立劇場アンサンブルのメンバーとなり、97~2000年にはデュッセルドルフのライン・ドイツ・オペラのアンサンブルメンバーとして活躍した。近年で最も重要なデビュー作品としてはバルセロナ・リセウ大劇場での《ダフネ》ロイキッポス役、ウィーン国立歌劇場での《サロメ》ナラボート役、フィレンツェ5月音楽祭でのズービン・メータ指揮《後宮からの逃走》ベルモンテ役等がある。その他、彼の輝かしい経歴における客演には、ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、マドリード・テアトロ・レアル、ドレスデン・ゼンパー・オーパー、シュトゥットガルト州立歌劇場、ブリュッセル・モネ劇場、チューリッヒ歌劇場、カターニア・ベッリーニ劇場、パルマ・レージョ劇場、フィレンツェ・コムナーレ劇場、トリノ・レージョ劇場、ヴェローナ・フィラルモニコ劇場、カリアリ・リリコ劇場、パレルモ・マッシモ劇場、ローマ・オペラ座、フェラーラ・コムナーレ劇場、メルビッシュ湖上音楽祭、バーデン=バーデン祝祭劇場、さらに東京や香港等がある。また、コンサートでは次のような劇場に客演している。ロイヤル・アルバート・ホール、カーネギー・ホール、ウィーン楽友協会、ウィーン・コンツェルトハウス、リンツ・ブルックナーハウス、ドレスデン・フィルハーモニー、ラジオ・フランス、アムステルダム・コンセルトヘボウ等。レパートリーとしては、例えばハイドン《天地創造》、シューマン《詩人の恋》、バッハ《ヨハネ受難曲》、モーツァルト《レクエイム》、ヴェルディ《レクイエム》、ベルリオーズ《テ・デウム》、メンデルスゾーン《最初のワルプルギスの夜》等がある。共演した指揮者にはクリスティアン・ティーレマン、リッカルド・ムーティ、クラウディオ・アバド、デニス・ラッセル・デイヴィス、エド・デ・ワールト、ペーター・シュナイダー、ベルトラン・ド・ビリー、ピンカス・スタインバーグ、テオドール・グシュルバウアー、クリストフ・プリック、グスタフ・クーン、セミヨン・ビシュコフ等がいる。CD録音としては、《こうもり》アルフレッド役を「Nightingale Classics」にレコーディング(エディタ・グルベローヴァと共演)。その他にはメルビッシュ湖上音楽祭の《小鳥売り》スタニスラウス役や《愉快な戦争》マルケーゼ・セバスティアーニ役等がある。2012年8月には「Capriccio」からオペレッタ・アリアの新作CDをリリース。 ▲プロフィールを閉じる

テノール:ヨルグ・シュナイダー Jörg Schneider

ソプラノ:アンナ・ガブラー Anna Gabler ミュンヘン生まれ。ミュンヘン音楽大学でヤン=ヘンドリック・ロータリングから声楽を学び、歌曲解釈のマスタークラスではヘルムート・ドイチュやフリッツ・シュヴァイングハマーに師事する。さらに、セーナ・ユリナッチ、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウに師事して修士課程を修了。同大学在学中にバイエルン国立歌劇場のヤング・アーティスト・プログラムである▼続きを見る ヤング・アンサンブルのメンバーに選ばれた。 ライン・ドイツ・オペラでプロとしての仕事を開始。2001~05年までの4シーズン、同歌劇場に籍を置き、デュッセルドルフ、デュイスブルクの歌劇場でアンサンブルのメンバーとして歌っていた。レパートリーは、《魔笛》パミーナと侍女、《魔弾の射手》アガーテ、《カルメン》ミカエラ、《ラ・ボエーム》ムゼッタ、《ラインの黄金》フライア、《神々の黄昏》グートルーネ等。 デュッセルドルフを離れた後、ニュルンベルク歌劇場で4シーズン歌う。同歌劇場へのデビューは、05年の《メリー・ウィドウ》で初めて歌ったハンナ・グラヴァリ役だった。06年にルカ・ロンバルディのオペラ《プロスペロ》の世界初演で、女性の主役ミランダを見事に演じた。この他のレパートリーには、《偽の女庭師》アルミンダ、《魔弾の射手》アガーテ、《道化師》ネッダ、《ラ・ボエーム》ミミ、《ほほえみの国》リーザ、《ラインの黄金》フライア、《神々の黄昏》グートルーネと第3のノルン等がある。ニュルンベルクとの契約は《ローエングリン》のエルザ役でロール・デビューをした08年に終了した。 デュッセルドルフとニュルンベルクでの仕事と並行して、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場にも繰り返し招かれ、アイヴァー・ボルトン指揮の《魔笛》侍女、ファビオ・ルイージ指揮の《ヘンゼルとグレーテル》グレーテル、ペーター・シュナイダー指揮の《影のない女》敷居の護衛者、下女、鷹の声、《エレクトラ》第4の侍女等を歌った。また、06年12月にはドレスデンに招かれ、カタリーナ・タールバッハによる新作《ヘンゼルとグレーテル》のグレーテル役でゼンパー・オーパーにデビューした(ZDF/Arteでテレビ放映)。 07年の夏からは、バイロイト音楽祭に4シーズンに渡って出演し、クリスティアン・ティーレマン指揮の《ワルキューレ》でオルトリンデ役を歌った。さらに09年にはバイロイト音楽祭初の子供向けのオペラ公演《さまよえるオランダ人》のゼンタ役に抜擢される。08年12月にペーター・シュナイダーとのアガーテ役でドレスデンに戻り、09年3月にファビオ・ルイージとの共演で、パウル・ヒンデミット《カルディヤック》の1927年オリジナル版の新演出作品に、カルディヤックの娘役でロール・デビューした。2008年11月には、パリ・シャトレ座でスティーヴ・ナイーヴの《Welcome to the Voice》(ノルマの亡霊役)に出演、09年4月にはゴルトマルク《マーリン》の初のレコーディングでヴィヴィアンという重要な役を歌っている(Edition Hänssler)。09年9月、ミンデン・リヒャルト・ワーグナー協会のためにジョン・デュウが演出し、フランク・ベールマンが指揮した一連の公演にエルザ役で出演した。 10/11年のシーズンのプロジェクトは、10年1月に《エレクトラ》第5の侍女役でブリュッセルのモネ劇場へのデビュー、ハンブルク国立歌劇場でシモーネ・ヤング指揮による《神々の黄昏》(グートルーネ役)の再演、5月、6月のウラディーミル・ユロフスキ指揮《ニュルンベルクのマイスタージンガー》エファ役でのロール・デビュー及びグラインドボーン音楽祭へのデビュー、ワイマール芸術祭でヨス・ファン・インマゼールが指揮するアニマ・エテルナとの共演、モデスタス・ピトレナス指揮のザンクト・ガレン交響楽団と共演した『イゾルデの愛の死』のコンサート等、多岐に渡る。11年の締めくくりは、東京の新国立劇場での《こうもり》ロザリンデ役でのロール・デビューで、これは東アジアへのデビューでもあった。 11/12年のシーズンには、ハンブルクとミュンヘンでの《神々の黄昏》グートルーネ、フランクフルトでの《恋愛禁制》マリアンナ、佐渡裕指揮ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団と共演したヴェルディ《レクイエム》、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演した《ワルキューレ》のコンサートでのオルトリンデ等を歌った。さらに最近では、《さまよえるオランダ人》ゼンタでボローニャ歌劇場にデビューし、《ラインの黄金》フライアでネザーランド・オペラへのデビュー、さらにバイエルン国立歌劇場での《神々の黄昏》グートルーネ、ノルンや、東京の新国立劇場でリヒャルト・シュトラウスの《アラベラ》等も歌っている。 13年のザルツブルク音楽祭では、シュテファン・ヘアハイム演出による《ニュルンベルクのマイスタージンガー》の新作でエファ役を歌うことになっている。 これまでに共演したことのある指揮者には、フランク・ベールマン、アイヴァー・ボルトン、ジョン・フィオーレ、アレクサンダー・ジョエル、ウラディーミル・ユロフスキ、ローター・ケーニヒス、ファビオ・ルイージ、クリストフ・ペリック、ペーター・シュナイダー、クリスティアン・ティーレマン、シモーネ・ヤング等がいる。共演したことのある演出家は、ジョン・デュウ、タンクレート・ドルスト、クラウス・グート、ギイ・ヨーステン、クリストフ・ロイ、デイヴィッド・マクヴィカー、カタリーナ・タールバッハ等である。

©Milena Schlösser ▲プロフィールを閉じる

ソプラノ:アンナ・ガブラー Anna Gabler

メゾ・ソプラノ:ステラ・グリゴリアン Stella Grigorian グルジアのトビリシ生まれ。トビリシ音楽アカデミー(優秀な成績で卒業)とウィーン音楽院で声楽を学び、外国語も勉強した(フランス語とスペイン語で修士号を取得)。1998年、プロとして初めての仕事でウィーン国立歌劇場の舞台に立ち、そのまま同歌劇場のメンバーとなり、2006年6月まで在籍した。脇役でスタートした後、瞬く間に《セビリアの理髪師》ロジーナ、▼続きを見る 《アルジェのイタリア女》イザベッラ(マルコ・アルミリアートと共演)、《ドン・ジョヴァンニ》ツェルリーナ、《コジ・ファン・トゥッテ》デスピーナ、《フィガロの結婚》マルチェリーナ(リッカルド・ムーティ、小澤征爾と共演)、《シャモニーのリンダ》ピエロット、《ファルスタッフ》メグ・ペイジ(ファビオ・ルイージと共演)、エネスコの《オイディプス王》アンティゴネ、《ロメオとジュリエット》ステファノ等、主要な役を演じるまでとなる。06年にヘンデルの《アグリッピーナ》ネローネでフランクフルト歌劇場にデビュー、同歌劇場とはその後も関係を密にしており、《皇帝ティートの慈悲》セスト(演出:クリストフ・ロイ)、《チェネレントラ》、《スペードの女王》ポリーナ、カヴァッリの《ジャゾーネ》メディア、《フィガロの結婚》ケルビーノ、《ランスへの旅》メリベーア侯爵夫人、《ナブッコ》フェネーナ、《ファウスト》ジーベル、《アリアーヌと青ひげ》セリゼット等を歌っている。 10/11年のシーズンで最も目立ったのは、ベルリン・ドイツ・オペラ《こうもり》の新作でのオルロフスキー公爵役、そしてリヨン歌劇場でキリル・ペトレンコが指揮をしたラ・フーラ・デルス・バウス制作の《トリスタンとイゾルデ》でのブランジァン役だった。 11/12年のシーズンには2つの作品でアン・デア・ウィーン劇場の舞台に立つ。11年11月にはウラジーミル・フェドセーエフの指揮によるレーラ・アウエルバッハ《ゴーゴリ》の世界初演で歌い、12年にはマルク・ミンコフスキが指揮する《ハムレット》の新作(演出:オリヴィエ・ピィ)でガートルードを歌った。 12/13年のシーズンは、アン・デア・ウィーン劇場で上演され、評判の高かったダミアーノ・ミキエレット演出によるプッチーニの《三部作》で幕を開けた。13年2月にはコペンハーゲンのデンマーク王立でのオペラ、ビゼー《カルメン》(演出:デイヴィッド・マクヴィカー)のタイトル・ロールを歌い、続いて東京・春・音楽祭2013でセバスティアン・ヴァイグレが指揮をするワーグナーの《ニュルンベルクのマイスタージンガー》にマクダレーネ役で出演、その後、テルアビブでズービン・メータが指揮をするヴェルディの《ファルスタッフ》と《オテロ》でメグ・ペイジとエミーリアを演じる。13年の夏には、フランスとヴェルビエ音楽祭でナタリー・デセイと共演するピアノ・リサイタルがいくつか予定されている他、ナタリー・デセイとステファーヌ・ドグーと共演するオーケストラ・コンサートにも出演する。13年9月にはブルノのヴェルディ音楽祭での『ヴェルディ・オペラ・ガラ』とヴェルディの《レクイエム》に出演することになっている。 13/14年のシーズンは、トゥーロン歌劇場でのベッリーニ《ノルマ》の新作でアダルジーザを歌い、スタートする。 これまでの主な客演には、バルセロナのリセウ大劇場でクラウス・グート演出《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、リスボンでローレンス・フォスター指揮《メデア》、ハンブルク国立歌劇場で《カルメン》、ザルツブルク音楽祭で《死の都》、チューリッヒ歌劇場でフランツ・ウェルザー=メスト指揮《ワルキューレ》、エッセン・アールト劇場で《アルジェのイタリア女》、アン・デア・ウィーン劇場でキリル・ペトレンコ指揮《カーチャ・カバノヴァ》、ファビオ・ルイージ指揮《メデア》、新イスラエル歌劇場でオメール・メイア・ヴェルバー指揮《ファウスト》、東京の新国立劇場で《カルメン》、グラーツ歌劇場で《ウェルテル》、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団とモーツァルト《レクイエム》、そしてベルトラン・ド・ビリー指揮によるデュカスの《アリアーヌと青ひげ》、ヒンデミットの《画家マティス》、マーラーの《交響曲第8番》を歌ったウィーン・コンツェルトハウスへの出演がある。ブレゲンツ音楽祭ではキリル・ペトレンコ指揮でマーラーの《交響曲第2番》を歌った。その他にもコンサートへの出演で、ズービン・メータとはフィレンツェ、ファビオ・ルイージとはバーゼルに行っている。また、ヘルムート・ドイチュの伴奏で、オブラドルス、グリンカ、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチ、ビゼー、ラヴェル、ドリーブ、マスネ、ロッシーニ、ドニゼッティ等の歌曲を収めた『I’m suddenly Spanish!』というタイトルのCDをレコーディングした。 ▲プロフィールを閉じる

管弦楽:NHK交響楽団 NHK Symphony Orchestra, Tokyo NHK交響楽団の歴史は、1926年10月5日にプロ・オーケストラとして結成された新交響楽団に遡る。その後、日本交響楽団の名称を経て、51年に日本放送協会(NHK)の支援を受けることとなり、NHK交響楽団と改称した。この間、ドイツからジョゼフ・ローゼンストックを専任指揮者として迎え、日本を代表するオーケストラとしての基礎を築く。▼続きを見る 演奏活動の根幹となる定期公演は27年2月20日の第1回予約演奏会に始まり、第2次大戦中も中断することなく続けられた。以来、今日に至るまで、ヘルベルト・フォン・カラヤン、エルネスト・アンセルメ、ヨーゼフ・カイルベルト、ロヴロ・フォン・マタチッチ等、世界一流の指揮者を次々と招聘、また、話題のソリストたちと共演し、歴史的名演を残している。近年N響は、年間54回の定期公演(NHKホール、サントリーホール)を始め、全国各地で約120回の演奏活動を行っている。その演奏は、NHKのテレビ、FM放送で全国に放送されるとともに、国際放送を通じて欧米やアジアにも紹介されている。また、1960年以来の定期的な外国公演等、その活動ぶりと演奏は国際的にも高い評価を得ている。現在N響が擁する指揮者陣は、名誉音楽監督シャルル・デュトワ、桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージ、桂冠名誉指揮者ウォルフガング・サヴァリッシュ、名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット、名誉客演指揮者アンドレ・プレヴィン、正指揮者は外山雄三、尾高忠明。

公式サイト http://www.nhkso.or.jp/ ▲プロフィールを閉じる

合唱:東京オペラシンガーズ Tokyo Opera Singers 1992年、小澤征爾指揮、蜷川幸雄演出で話題を呼んだ《さまよえるオランダ人》の公演に際して、世界的水準のコーラスをという小澤氏の要望により、東京を中心に活躍する中堅、若手の声楽家によって組織された。当公演の合唱は圧倒的な成果を上げ、各方面から絶賛を受けた。その評価により同年、第1回サイトウ・キネン・フェスティバル松本《エディプス王》、 ▼続きを見る バイエルン国立歌劇場日本公演《さまよえるオランダ人》(ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮)に招かれ、再び高い評価を得た。翌93年から活動は本格化し、サイトウ・キネン・フェスティバル松本(2009年まで連続出演)、東京フィルハーモニー交響楽団主催コンサート(出演したオペラコンチェルタンテ・シリーズ「ヒンデミット3部作:大野和士指揮」は文化庁芸術祭大賞受賞)、東京・春・音楽祭等を活動の中心に置く他、ベルリン・コーミッシェ・オーパー、キーロフ歌劇場管弦楽団(ヴァレリー・ゲルギエフ指揮)、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団(ユーリ・テミルカーノフ指揮)、イタリア国立放送交響楽団等の来日公演に出演、音楽界の活性化に大きく貢献することとなった。1998年には長野冬季オリンピック開会式において、世界6ヵ国を結ぶ《第九》合唱で、中心となる日本側の演奏を担当した。99年にはヨーロッパの代表的音楽祭の一つであるエディンバラ音楽祭に出演(東急文化村制作《トゥーランドット》)、最大級の賞賛を得た。2000/01年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共演(小澤征爾、サイモン・ラトル指揮)、同楽団からも高い評価を得た。東京・春・音楽祭には、東京のオペラの森合唱団として第1回から連続出演。06/07/10年に共演したリッカルド・ムーティ(ヴェルディ《レクイエム》、オルフ《カルミナ・ブラーナ》他)からも高い評価を得ている。10年からスタートした東京春祭ワーグナー・シリーズ《パルジファル》にも出演、好評を得た。11年には主要メンバーによる「にほんのうた」シリーズを開始。また急きょ開催されたズービン・メータ指揮《第九》(東日本大震災被災者支援チャリティーコンサート)にも出演、当公演は大きな感動を呼んだ。 ▲プロフィールを閉じる

主催:東京・春・音楽祭実行委員会 後援:日本ワーグナー協会

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