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お知らせ 2018/03/17

クシシュトフ・ペンデレツキ氏よりメッセージ

本日の「シンフォニエッタ・クラコヴィア with トマス・コニエチュニー (バス・バリトン) II ~スラヴィック・メロディ――ペンデレツキ生誕85年に寄せて」公演を前に、作曲家のクシシュトフ・ペンデレツキ氏よりメッセージが届きました。

音楽を愛する皆様へ

この著名なイベントである東京・春・音楽祭の期間中、私とも縁の深いシンフォニエッタ・クラコヴィアが私の85歳の誕生日を祝ってくれると聞き、非常に嬉しく思いました。また私は「シンフォニエッタ第3番《書かれなかった日記のページ》」が同団の総監督・首席指揮者、ユレク・ディバウ氏によって恐らく日本初演されることを特に喜ばしく思います。
「広島の犠牲者に捧げる哀歌」の作曲を通じ、私は日本の聴衆との特別な結びつきを感じており、彼らが持つクラシック音楽に対する並々ならぬ愛情に対し、心からの称賛を送ります。
また同様に、私の「3つのチェロとオーケストラのためのコンチェルト・グロッソ」はNHK交響楽団から委嘱を受け、東京でシャルル・デュトワ指揮、ボリス・ペルガメンシコフ、トルルス・モルク、ハンナ・チャンをソリストに迎え、初演されました。私にとって最高の栄誉は、2004年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したことです。
残念なことに、芸術上の責務のため、本日は皆様と時間を共有することができません。しかし、私の音楽を通じて皆様と会話ができることはどことなく慰めとなります。
すべての方が素晴らしい音楽経験をされますようお祈り申し上げます。

クシシュトフ・ペンデレツキ

Krzysztof-Penderecki-Bruno-Fidrych-jpg.jpg Penderecki to Spring Festival.jpg

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