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お知らせ 2015/11/25

ムーティ指揮 日伊国交樹立150周年記念オーケストラ ラヴェンナ音楽祭に出演決定

「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-
リッカルド・ムーティ指揮 日伊国交樹立150周年記念オーケストラ
~東京春祭特別オーケストラ&ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団
イタリアのラヴェンナ音楽祭に7月出演決定!

「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森2016-」のオープニングを飾る、リッカルド・ムーティ指揮日伊国交樹立150周年記念オーケストラが、このたびイタリアのラヴェンナ音楽祭に出演することが決定いたしました。

日伊国交樹立150周年を記念し、ムーティが10年以上に亘り情熱を注いで育成する「ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団」の精鋭メンバーと、日本の若手トップ奏者たちによる特別編成オーケストラ「東京春祭特別オーケストラ」が、2016年3月の東京・春・音楽祭に続き、ラヴェンナ音楽祭の"友情の道"(Le vie dell'Amicizia) プロジェクトの一環として、同プログラムで共に舞台に上がります。

ラヴェンナ音楽祭により1997年に創設された"友情の道"プロジェクトは、リッカルド・ムーティ指揮のもと、様々な対立や幾多の悲劇によって傷付いた場所で毎年コンサートを開催しており、2016年に20周年を迎えます。これまでにサラエヴォ(1997年)、ベイルート(1998年)、エルサレム(1999年)、モスクワ(2000年)、エレヴァンとイスタンブール(2001年)、ニューヨーク(2002年)、カイロ(2003年)、ダマスカス(2004年)、チュニジアのエル・ジェム(2005年)などで、ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団、フィレンツェ歌劇場管弦楽団・合唱団などが参加して行われています。日伊国交樹立150周年と"友情の道"プロジェクト20周年とが重なる2016年は、日本の音楽祭との共同制作で日本の音楽家たちが海を渡り、日本人として初参加となる"友情の道"プロジェクトにその証を届ける役割を果たすのです。日伊国交樹立150周年を飾るにふさわしい、記念碑的な催しとなる本公演に、どうぞご注目ください。

ラヴェンナ音楽祭 出演概要
■日時: 2016年7月3日(日)21:00
■会場: パラッツォ・マウロ・アンドレ Palazzo Mauro de André
(イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州 ラヴェンナ)
■出演: リッカルド・ムーティ指揮
日伊国交樹立150周年記念特別オーケストラ
東京春祭特別オーケストラ&ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団
イルダール・アブドラザコフ(バス)、他
■演奏作品: ヴェルディ:歌劇 《ナブッコ》 序曲 /歌劇 《ナブッコ》 第1幕 より 「祭りの晴着がもみくちゃに」/歌劇 《アッティラ》 第1幕 より アッティラのアリアとカバレッタ「ローマの前で私の魂が...あの境界の向こうで」/歌劇 《マクベス》 第3幕 より 舞曲 /歌劇 《運命の力》 序曲/歌劇 《第1回十字軍のロンバルディア人》 第3幕 より「エルサレムへ、エルサレムへ」/ボイト:歌劇 《メフィストフェレ》 プロローグ
■主催: ラヴェンナ音楽祭財団 Fondazione Ravenna Manifestazioni
■公式サイト: ラヴェンナ音楽祭 Ravenna Festival

ラヴェンナ音楽祭

1990年の創設以来、ラヴェンナ音楽祭は現代を代表するアーティストたちによる一流のプログラムによって、ヨーロッパの中でも最も権威のある音楽祭の一つとなっています。

音楽とパフォーミング・アーツの祭典であるラヴェンナ音楽祭は、多様なジャンルのパフォーミング・アーツ(音楽・演劇・オペラ・ダンス・民族音楽/舞踊)を包括する幅広いプログラムで、多くの人々に親しまれています。

この音楽祭の特徴として、ラヴェンナを取り巻く歴史的な建造物を含む会場の数々が挙げられます。テアトロ・アリギエーリからビザンチン建築様式の聖堂、美しい回廊や広場、松林などの自然の景観、ダルセナの産業遺産など、これらの会場は音楽祭のパフォーマンスに思いがけない魅力をもたらしています。

毎年、アート・ディレクションを務めるクリスティーナ・マッツァヴィッラーニ・ムーティ、フランコ・マゾッティ、アンジェロ・ニカストロが、文化的・芸術的に重要なテーマに沿って、豊富なイベントを熟慮しスケジュールを組んでいます。2015年は、ラヴェンナで亡くなったイタリア・ルネサンス最大の詩人、ダンテ・アリギエーリの生誕750年に捧げられ、その関連イベントは2021年の没後700年まで続きます。

ラヴェンナ音楽祭のプログラムは、毎年人々の友好を称える特別なイベント"友情の道"プロジェクトを開催し、文化と芸術が人々の心を平和と相互理解へと促す力を持つことを称えています。

http://www.ravennafestival.org/

「ラヴェンナ音楽祭」 これまでの主な出演者

指揮者:ピエール・ブーレーズ、クラウディオ・アバド、ユーリ・テミルカーノフ、ズービン・メータ、ジョルジュ・プレートル、ワレリー・ゲルギエフ

作曲家:スティーヴ・ライヒ、マイケル・ナイマン、アルヴォ・ペルト、エンニオ・モリコーネ、フィリップ・グラス

ソリスト:マルタ・アルゲリッチ、ヨーヨー・マ、ラン・ラン、マウリツィオ・ポリーニ

バレエ:アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレ、スヴェトラーナ・ザハーロワ

ダンス・カンパニー:マリインスキー・バレエ、ハンブルク・バレエ、ビル・T.ジョーンズのカンパニー、マーサ・グラハム・ダンスカンパニー、マシュー・ボーンのニュー・アドヴェンチャーズ

演出等:ロバート・ウィルソン、ピーター・ステイン、ミケランジェロ・アントニオーニ、ルカ・ロンコーニ

ジャズ奏者:キース・ジャレット、ハービー・ハンコック、エンリコ・ラヴァ

ポピュラー音楽:バート・バカラック、ルー・リード、ボブ・ディラン

"友情の道"プロジェクト

"友情の道"プロジェクトは、1997年7月14日に、ラヴェンナと海を隔てたアドリア海沿岸との架け橋として始まりました。この年はムーティ指揮によるベートーヴェン《エロイカ》とシューベルト《水上の精霊の歌》が、ボスニアの苦難の都市のプライドと生命力を目覚めさせる火付け役となりました。翌年からベイルート、エルサレム、モスクワへ、2002年には大西洋を渡り、9.11直後のニューヨークでヴェルディ《行け、我が想いよ、黄金の翼にのって》を演奏、グラウンド・ゼロに哀悼の想いを捧げています。現在でも、様々な困難に立ち向かう都市において、音楽とそれを奏でる音楽家たちが架け橋となり、感動と勇気をもって、友情の証を届け続けています。

マエストロ・ムーティはこう述べています。「ヴェルディは深い感動を呼びます。彼は、最も奥深い部分の感情に直接鋭く切り込むことで、文化、人種、宗教の違いを取り除くのです。」

"友情の道"これまでの軌跡
1997年 サラエヴォ、スケンデリヤ・センター(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
1998年 ベイルート、ベイルート・フォーラム(レバノン)
1999年 エルサレム、スルタンのプール(イスラエル)
2000年 モスクワ、ボリショイ劇場(ロシア)
2001年 エレヴァン(アルメニア)─イスタンブール(トルコ)、コンベンション&エキシビション・センター
2002年 ニューヨーク、グラウンド・ゼロ─エイヴリー・フィッシャー・ホール(リンカーン・センター)(アメリカ)
2003年 カイロ、ギザ台地(エジプト)
2004年 ダマスカス、ボスラのローマ劇場(シリア)
2005年 エル・ジェム、エル・ジェムのローマ劇場(チュニジア)
2006年 メクネス、エディム広場(モロッコ)
2007年 レバノンのためのコンサート、ローマ、クイリナーレ宮殿(イタリア)
2008年 マツァーラ・デル・ヴァッロ、地中海アリーナ(イタリア)
2009年 サラエヴォ、ゼトラ・オリンピック・ホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
2010年 イタリア─スロベニア─クロアチアの和解を祈念するコンサート、トリエステのグランド広場(イタリア)
2011年 ナイロビ、ウフル・パーク(ケニア)
2012年 同胞のためのコンサート、パラッツォ・マウロ・アンドレ、ラヴェンナ(イタリア)
2013年 エミリア=ロマーニャ地震被災地支援のためのコンサート、ミランドラ(イタリア)
2014年 レディプーリア、軍事墓地(イタリア)
2015年 オトラント、オトラント大聖堂(イタリア)

これまでの主な参加出演者

指揮:リッカルド・ムーティ(すべての公演)

演奏:ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団、フィレンツェ歌劇場管弦楽団・合唱団、ニューヨーク・フィルのメンバー ヨーロッパの主要オーケストラのトップ・プレイヤーたちで構成された"ミュージシャンズ・オブ・ヨーロッパ・ユナイテッド"、 ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団、他



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