HARUSAI JOURNAL春祭ジャーナル

春祭ジャーナル 2013/02/06

アーティスト・インタビュー
~金子亜未(オーボエ)

昨年の「第10回国際オーボエコンクール・軽井沢」にて、日本人女性として初の2位を獲得し注目を集める金子亜未さんに、コンクールのお話とともにプログラムの聴きどころを伺いました。


AmiKanko2013.png 《午前11時》の音楽会vol.3
金子亜未オーボエ・リサイタル ~第10回 国際オーボエコンクール・軽井沢 奨励賞受賞記念

clm_q.png  オーボエを始めたきっかけを教えてください
 小学生の時に友人に誘われて管弦楽部へ入ったのがきっかけでした。たまたまオーボエの人数が少ないからと勧められ、以来ずっと続けています。オーボエはすごく難しい楽器と言われていて、今思うと大変な楽器を選んでしまったと思いますが、その時は先入観もなく勧められるまま始めました。
 進学した中学校には管弦楽部がなかったので吹奏楽部に入りましたが、オーケストラがやりたくて部活動を辞め、地元の千葉県少年少女オーケストラに所属して週に1度だけ吹いていました。高校生になってから個人レッスンにつき始め、芸大を目指しオーボエで仕事をしたいと考えるようになりました。

clm_q.png 昨年の国際オーボエコンクールでは見事2位入賞、おめでとうございます 国際コンクールはどうでしたか
 ありがとうございます。国際コンクールはとてもレベルが高く自分ももっと頑張らなくては、と大変よい刺激になりました。昨年のコンクールは2回目のチャレンジで、1度目は大学2年の時、2次予選まで通りましたが本選には進めず「次は絶対に本選に残りたい」と強く思いました。それから3年間、先生方の支えもあって軽井沢のコンクールを目標に勉強や国内コンクールにもいくつかチャレンジしました。コンクール直前の7月からは札幌交響楽団での活動が始まり、新しい曲もたくさん勉強しなければならず、その間にコンクールの準備もあり、とても大変でしたが再チャレンジする気持ちに変わりはありませんでした。2位を頂いたことはとても嬉しく思います。

clm_q.png  コンクールの前後で変わったこと、また次の目標があれば教えてください
 これまでに比べると不安が大きくなりました。2位を頂いたからには、これからしっかり頑張っていかなくてはならないという責任を感じています。
 次の目標は、オーケストラは始めて間もないのでレパートリーを増やしていき、また室内楽が好きなのでソロや室内楽の活動も続けて行きたいと考えています。

clm_q.png  今回のリサイタルはバラエティに富んだ室内楽のプログラムですね
 はい、好きな作品ばかりを並べています。テレマンはコンサートの1曲目にふさわしい華やかな作品です。バッハはチェンバロの桒形亜樹子さんとぜひ共演したいと選びました。ミヨーは古風な雰囲気が好きで、プーランクはコンサートの締めくくりに相応しい作品です。桒形さんとピアノの寺嶋陸也さんとは、共演しながらいろいろなことを学ばせていただきたいと思っています。木管五重奏のメンバーは2年前に結成して以来、機会があれば演奏している仲間なので、今回も一緒に演奏することを楽しみにしています


~出演公演~

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