ARTISTアーティスト

東京・春・音楽祭 2019

アーティスト

リカルダ・メルベート (ソプラノ) ドイツのソプラノ歌手リカルダ・メルベートは、オペラ界を率いる歌手のひとりである。聴衆や評論家は、ワーグナーとR.シュトラウス作品において現在最も抜きんでた表現力を持つ歌手のひとりとも見なしている。ライプツィヒのフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学で学び、マクデブルクとワイマールでキャリアをスタートさせた。1999年《フィデリオ》マルツェリーネでウィーン国立歌劇場にデビューし、▼続きを見る2005年まで同劇場のアンサンブル・メンバーとして残った。ウィーン国立歌劇場では、コンテッサ、ドンナ・アンナ、パミーナ、フィオルディリージ、クリュソテミス、エリーザベト、エファ、イレーネ、エルザ、マルシャリン、ジークリンデを演じた。04年ウィーン国立歌劇場で演じた新制作のR.シュトラウス《ダフネ》タイトルロールは、これまでのキャリアの中でも特筆すべきもので、国際的なオペラ歌手としての地歩を固めたものとなった。01年エバーハルト・ヴェヒター・メダルを受章、10年にウィーン国立歌劇場より「オーストリア宮廷歌手」に任命された。ウィーン国立歌劇場とは、現在に至るまで客演歌手として親密な関係を保っている。一方、バイロイト音楽祭も彼女のキャリアの中では多くの画期的な事が起こった場所で、01年にユルゲン・フリム演出の『リング・チクルス』でフライアとグートルーネを演じた他、02~05/07年には《タンホイザー》エリーザベト、13~18年には現行の演出で《さまよえるオランダ人》ゼンタを演じている。 06年よりフリーランスで活動しており、《エジプトのヘレナ》ヘレナ、《ワルキューレ》ジークリンデ、《ナクソス島のアリアドネ》アリアドネ、《死の都》マリエッタ、《ばらの騎士》マルシャリン、《さまよえるオランダ人》ゼンタ、《フィデリオ》レオノーレ、《マクロプロス事件》エミリア・マルティ、《ローエングリン》エルザ、《ヴォツェック》マリー、《トリスタンとイゾルデ》イゾルデ、《リア王》ゴネリル、《エレクトラ》クリュソテミス、《タンホイザー》エリーザベトとヴェーヌス、《ジークフリート》ブリュンヒルデ等、主要なオペラハウスの新制作やレパートリー作品で、重要な役どころを演じている。 これまでに、多くの主要オペラハウスや音楽文化の拠点に招聘されており、ハンブルク州立歌劇場、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、東京の新国立劇場、パリ・オペラ座、マドリードのテアトロ・レアル、オペラ・アムステルダム、トゥールーズ、マルセイユ、バルセロナ、ヘルシンキ、ストックホルム、チューリヒ、シドニー、ウィーン(楽友協会)、ニューヨーク等が挙げられる。また、ピエール・ブーレーズ、セミヨン・ビシュコフ、リッカルド・シャイー、チョン・ミョンフン、ダニエレ・ガッティ、マレク・ヤノフスキ、マリス・ヤンソンス、フィリップ・ジョルダン、ファビオ・ルイージ、インゴ・メッツマッハー、ケント・ナガノ、ヤニック・ネゼ=セガン、小澤征爾、ドナルド・ラニクルズ、ピンカス・スタインバーグ、クリスティアン・ティーレマン、コンスタンティン・トリンクス等、数多くの著名な指揮者と共演している。コンサートでは、ヴェーゼンドンク歌曲集、ブリテン《戦争レクイエム》、ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》、ウィーン楽友協会で《スターバト・マーテル》、ウィーン・コンツェルトハウスでフィリップ・ジョルダン指揮によるヤナーチェク《グラゴル・ミサ》、R.シュトラウス《4つの最後の歌》《ブレンターノ歌曲集》、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンのリヒャルト・シュトラウス音楽祭2013でアリアドネ、オペラ・バスティーユの円形劇場でベルク、シュトラウス、シューベルト作品の歌曲リサイタル、マーラーの交響曲第8番等を、これまでに歌ってきている。 19年には、東京で《ジークフリート》ブリュンヒルデ、《ばらの騎士》マルシャリン、アムステルダムとトリノでイゾルデ、コペンハーゲンでマーラーの交響曲 第8番、ウィーン国立歌劇場で《フィデリオ》レオノーレ、ミラノ・スカラ座で《エレクトラ》及び《エジプトのヘレナ》のタイトルロール、ベルリン・ドイツ・オペラで《トゥーランドット》タイトルロールが予定されている。これらの演目では、飯守泰次郎、ジャナンドレア・ノセダ、ファビオ・ルイージ、アダム・フィッシャー、クリストフ・フォン・ドホナーニ、アレクサンドル・ヴェデルニコフ、フランツ・ウェルザー=メスト等の著名な指揮者と共演する。▲プロフィールを閉じる

出演公演

ページの先頭へ戻る