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東京・春・音楽祭 2019

アーティスト

エリーザベト・クールマン (メゾ・ソプラノ) エリーザベト・クールマンは、国際的なクラシック音楽界で現在最も引く手あまた、かつ牽引力のあるメゾ・ソプラノのひとりである。彼女の豊かで色彩あふれる声質は、舞台上でのカリスマ的な存在感や多様な音楽性と相まって、聴衆や評論家に強い印象を与える。ウィーン国立音楽大学でヘレナ・ラザルスカに声楽を学び、2001年ウィーン・フォルクスオーパーにパミーナ役でデビュー、▼続きを見るソプラノ歌手として早々と成功を収めた。05年からは、メゾ・ソプラノやアルトのレパートリーの主要な役も歌い、聴衆の人気を集める。彼女のオペラ・レパートリーは、大部分がウィーン国立歌劇場のアンサンブル・メンバーとして活動している間に築かれたもので、グルックからワーグナー、ヴェルディ、ヴァイルにまでわたる。交響曲のレパートリーは、バッハの受難曲から、ベートヴェン《ミサ・ソレムニス》、ワーグナー《ヴェーゼンドンク歌曲集》、ドヴォルザーク《スターバト・マーテル》、マーラーのオーケストラ歌曲、シュニトケ《ファウスト・カンタータ》までカバーしている。10年からはフリーランスとして活動し、ウィーン、パリ、ロンドン、ミュンヘン、ベルリン、東京、ザルツブルク、モスクワ等、音楽界の中心地で引っ張りだこのソリストとなっている。世界的なオーケストラや指揮者と定期的に共演しており、ズービン・メータ、キリル・ペトレンコ、クリスティアン・ティーレマン、フィリップ・ジョルダン、ヘルベルト・ブロムシュテット、マリス・ヤンソンス、ケント・ナガノ、マレク・ヤノフスキ等の名が挙げられるが、なかでも特にニコラウス・アーノンクールとは、頻繁に共演している。 15年から演奏活動の場を、リサイタル(長年の伴奏者エドゥアルド・クトロヴァッツと)や、コンサート、演奏会形式のオペラ等に集中させている。特に、型にはまらないプロジェクトに熱意を抱いており、世界的なジャズ・カルテットとの「ムソルグスキー・ディスカバード」、アンサンブル・アマルコルド・ウィーンとの「マーラーの歌曲」「私をあざけるのは誰?」、そして交響楽団やジャズのソリストと共演した「ハンガリー・チューン」等が挙げられる。最近のソロ活動である音楽ショー"La Femme C'est Moi"では、異なるジャンルをかなり独自のやり方で関連させて常に水準の高い芸術性を生み出しており、チョー・タイシンの室内楽編曲により、有名なオペラのアリア(メゾ・ソプラノのレパートリーだけでなく)や古典的な「リート」、また、ビートルズやマイケル・ジャクソンの歌まで歌っている。 ▲プロフィールを閉じる

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