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東京・春・音楽祭-東京のオペラの森 2018 -

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エリーザベト・レオンスカヤ (ピアノ) 長年、エリーザベト・レオンスカヤは現代における優れたピアニストの一人に数えられている。メディアに支配されたこの世界においても、彼女は自分自身と音楽に対しての誠実さを持ち続けており、困難な政治的状況にもかかわらず音楽の真髄から決して外れることがなかったダヴィッド・オイストラフ、スヴャトスラフ・リヒテル、エミール・ギレリス等、ソビエト時代の偉大なロシア音楽家の志を継いでいる。▼続きを見るレオンスカヤはその慎み深さゆえにメディアから遠ざかっているが、彼女が舞台に登場すると、聴衆は迫力のようなものを感じる。それは彼女が音楽を自身のライフワークと考えていることによるものだ。 ジョージアのトビリシでロシア人家庭に生まれ、わずか11歳で初めてコンサートに出演。モスクワ音楽院在学中に、名高いジョルジェ・エネスク国際コンクール、ロン=ティボー国際コンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクール等で入賞した。レオンスカヤの音楽面での成長には、リヒテルとの共演が深く影響している。リヒテルは彼女に非凡な才能を認め、指導や助言を通してだけでなく、数多くの共演を通して、音楽家としての成長を育んだのである。それは記念すべき音楽上の出来事だった。この音楽的な結束と親密な友情は、1997年にリヒテルが亡くなるまで続いた。レオンスカヤは78年にソビエト連邦を離れ、それまでに数回演奏で訪れていたウィーンに移り住んでいる。 レオンスカヤはソリストとして、世界一流のオーケストラほぼすべてに招かれている。これまでにニューヨーク・フィルハーモニック、ロサンゼルス・フィルハーモニック、クリーヴランド管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、ケルン放送交響楽団、バイエルン放送交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団等と共演。指揮者では、クルト・マズア、サー・コリン・デイヴィス、クリストフ・エッシェンバッハ、クリストフ・フォン・ドホナーニ、クルト・ザンデルリンク、マリス・ヤンソンス、ユーリ・テミルカーノフ、トゥガン・ソヒエフ、イルジー・ビエロフラーヴェク、イヴァン・フィッシャー等と共演している。また、ウィーン芸術週間、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、ホーエネムスとシュヴァルツェンベルクで開催されるシューベルティアーデ等、名だたる夏の音楽祭にしばしば客演し、パリ、マドリード、バルセロナ、ロンドン、ウィーン、ブカレスト、東京等、世界の主要な音楽都市におけるピアノ・シリーズでもリサイタルを行なっている。 ソリストとして多忙なスケジュールのなかでも、室内楽はレオンスカヤの活動においてつねに重要な役割を果たしており、アルテミス、ベルチャ、ボロディン、エマーソン等の弦楽四重奏団と頻繁に共演している。アルバン・ベルク四重奏団とは定期的に演奏をともにし、そのピアノ五重奏のディスクは、伝説的な室内楽録音となっている。数えきれぬほどの録音は、彼女のピアニストとしての卓抜した芸術性の証左であり、それらはいくつもの賞を受けている。重要なものでは、クルト・マズア指揮ニューヨーク・フィルハーモニックとのチャイコフスキーのピアノ協奏曲、ウラディーミル・アシュケナージ指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団とのショパンのピアノ協奏曲、セントポール室内管弦楽団とのショスタコーヴィチのピアノ協奏曲等が挙げられる。ベルリンを拠点としたレーベルeaSonusからリリースされたCD「パリ」には、ラヴェル、ドビュッシー、エネスクの作品が収録され、ICMA(国際クラシック音楽賞)の2014年ソロ部門に選出された。16年2月には、同レーベルからシューベルトの後期ソナタ集がリリース。17年11月にはチャイコフスキー、ショスタコーヴィチ、ラフマニノフのソロ作品集がリリースされ、18年の初めには、初期のピアノ・ソナタを収録したシューベルトの第2弾がリリースの予定である。 第二の故郷であるオーストリアでは、その優れた業績が大いに認められており、ウィーン・コンツェルトハウスの名誉会員となっている。06年には、オーストリア文化への格別な貢献に対し、最高位の勲章である科学・芸術名誉十字章勲一等を受賞した。また、ジョージアのトビリシからは、芸術家に対して贈られる最高の栄誉である「芸術の司祭」賞が15年に授与されている。▲プロフィールを閉じる

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