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東京・春・音楽祭 2016

アーティスト

ニルス・ムース (指揮) デンマーク人指揮者。1958年、アメリカ・ペンシルベニア州ウェストチェスター生まれ。 デンマーク王立音楽院を卒業後、ボローニャ・サン・マルティーノ音楽院、ザルツブルグ・モーツァルテウム、パリ・エコール ノルマル音楽院で学んだほか、フランコ・フェラーラ、カルロ・ゼッキ、タチアナ・ニコライエワ、ヤコップ・ギンペル等数々の巨匠に師事する。 1992年から1999年まで、オーストリア・インスブルックのチロル州立劇場の首席指揮者を務める。▼続きを見るニルス・ムース指揮によるカール・ニールセン《マスカレード》 と、ルーズ・ランゴー《反キリスト》 は、イギリスのクラシック音楽雑誌 「Gramophone」 で、批評家が選ぶ 「2000年 ベスト・オペラ収録」 に選ばれ、この時期の活動のハイライトのひとつとなる。1999年から2003年には、ウィーン・フォルクスオーパーの指揮者兼キャスティン・ディレクターを、そして2005年より現在に至るまで、オーストリア・オーバーエーステライヒ州のシュタイヤー音楽祭にて音楽監督を務める。 オペラの分野のエキスパートとして知られるニルス・ムースは、世界各地の大規模なプロダクションに指揮者として関与。注目すべき作品には、イタリアの国営放送 「RAI」 で放映されたマチェラータ・オペラ・フェスティバル上演のドニゼッティ オペラ 《愛の妙薬》 (DVD label, ARTHAUS MUSIK)、ギリシャのカルチャー・オリンピックで上演されたロッシーニ《コリントの包囲》、モスクワ並びにデンマークの国際 ハンス・クリスチャン・アンデルセン・イヤーで上演されたドヴォルザーク《ルサルカ》、中国国営放送 「CCTV」 収録のために北京工人体育場で上演されたヴェルディ《アイーダ》 などが挙げられる。 イタリア各地のオペラハウスでは、ヴェルディ《ファルスタッフ》、《マクベス》、《椿姫》、《アイーダ》 やニーノ・ロータ《フィレンツェの麦藁帽子》など数々のオペラを指揮している。 これまでニルス・ムース指揮の下で歌った歌手には、カーティア・リッチャレッリ、ルチアーナ・セッラ、アーウィン・シュロット、ダニエラ・バルチェローナ、アドリアン・エレート、マルクス・ヴェルバ、イリダール・アブドラザーコフ、アンゲラ・デノケ、ヴェルナー・ホルヴェーク、マウリツィオ・ムラーロ、グレゴリー・クンデ、カルメン・ジアンナッタッシオ、シュテッフェン・ミリング、ヴォルフガング・コッホ等が挙げられる。 交響楽団の指揮者としては、ベルリン・フィルハーモニー・ホール、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・コンサートホール、ローマ・聖チェチェーリア音楽院ホール、シカゴ・シンフォニーホール、オタワ・国立アート・センター、ロサンゼルス・ウォルト・ディズニー・コンサートホール、東京文化会館、東京オペラシティ、コペンハーゲン・チボリ・コンサートホールなど様々なコンサートホールで演奏活動を行っており、ライプツィヒ・MDR交響楽団、ベルリン交響楽団、アルトゥーロ・トスカニーニ・オーケストラ、コリアン・シンフォニーオーケストラ、東京都交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、バンクーバー・オペラ・オーケストラ、チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団、アメリカ・シュトラウス交響楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア放送交響楽団などで指揮者を務めている。 2010年には、ニューヨーク・エイブリー・フィッシャー・ホールでのデビューが全米プレスの賞賛を浴び、北米カナダでのニューイヤー・コンサートの指揮者に指名される。また、2011年には、アメリカ・オーバーリン音楽院でのモーツァルト《皇帝ティートの慈悲》 が大成功を収めたことをきかっけに、現在、アメリカより出演依頼が殺到している。 2010年には、近年設立されたウィーン・モルフィング室内管弦楽団の首席指揮者にも就任し、初シーズンにはウィーン、ポーランド、モスクワでのコンサートが予定されている。 CD は、「Wien, Stadt meiner Träume (ウィーンわが夢の街)」 (Gramola 98908) が2010年12月に新しくリリースされたほか、J.ハイドン、W.A.モーツァルト、A.イヴァンチッチ、A.M.ゼブロフスキーといった作曲家の世界初録音作品を収録した特集CD の発売も予定されている。指揮者として、またピアニストとしてのその他の録音は、DEUTSCHE GRAMMOPHON、ARTHAUS MUSIK、GRAMOLA、DANACORD、DYNAMIC、DENON、PREISSER RECORDS WIEN などのレーベルよりCDやDVDがリリースされている。 声楽家のピアノ伴奏者としては、ロンドンのウィグモア・ホール、パリのシャンゼリゼ劇場、ドイツのベルリン・フィルハーモニー・ホール、大阪のいずみホールでのリサイタルや NHKのリサイタル番組に出演している。 また、教育者としても国際的に知られるニルス・ムースは、これまで、イタリア・ボルツァーノのモンテヴェルディ音楽院、スウェーデン・ヨーテボリのオペラ大学、オランダ・アムステルダムのオペラスタジオ・ネザーランド、東京・新国立劇場オペラ研修所、韓国国立劇場オペラアカデミーで、マスタークラスの講師として後進の指導にあたっているほか、ウィーンのベルヴェデーレ・コンクール、イタリア・ロヴィーゴのトティ・ダル・モンテ・コンクール、アイルランド・ダブリンのミュージシャン・オブ・ザ・フューチャー・コンクール、スペイン交響楽団の作曲コンクールなど主要な国際コンクールの審査員も歴任している。現在、ウィーンのオットー・エーデルマン協会のアーティスティック・アドバイサー、並びに国際研究プロジェクト 「The World Opera」 の音楽監督を務める。(The World Opera:遠隔地にいる複数の演奏家がハイスピード・ネットワークを通してリアルタイムで協調して演奏を行える、相互に接続されたパフォーマンス・スペースのネットワーク構築プロイジェクト。カナダのマギル大学、ニューヨーク大学、ノルウェーのトロムソ大学、スウェーデンのストックホルム工科大学など国際的に主要な研究所と共同で進めてられている。) 1981年にはヤコブ・ゲーゼ賞を、そして2000年にはデンマーク放送賞を受賞。 2008年から現在に至るまで、マドリードのバルパライソ財団の理事メンバーを務める。▲プロフィールを閉じる

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