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東京・春・音楽祭 2016

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ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団 (オーケストラ) ケルビーニ管弦楽団は、2004年リッカルド・ムーティによって設立され、ヨーロッパ全土で活躍したイタリアの作曲家ルイージ・ケルビーニにちなんで名づけられた。この名前の選択には、強いイタリアのアイデンティティとヨーロッパの音楽・文化観へと向けられた自然な傾向を結びつけるという、この楽団の趣旨がはっきりと示されている。アカデミックな世界とプロの世界とが特権的にリンクするこの楽団は、ピアチェンツァに本拠地を構え、▼続きを見る夏の拠点はラヴェンナ音楽祭に置いている。奏者はすべて30歳以下のイタリア全土から集まった若者である。彼らは、ムーティを筆頭にヨーロッパの有名オーケストラのトップ奏者で構成された委員会が行なうオーディションによって選ばれる。そのダイナミックさと絶えざる刷新とが非常に特徴的で、団員は3年間のみ在籍が認められ、退団後は主要なプロオーケストラへの参入等が見込まれている。 近年はリッカルド・ムーティ指揮のもと、バロックから20世紀音楽までの幅広いレパートリーに取り組んでおり、イタリアの各都市を始め、ウィーン、パリ、ザルツブルク、ケルン、サンクトペテルブルク、マドリッド、バルセロナ、マスカット、マナーマ、アブダビ、ブエノスアイレス等の劇場への重要なヨーロッパツアーで披露している。また、創立者の指揮による熱い演奏にとどまらず、クラウディオ・アバド、ジョン・アクセルロッド、ルドルフ・バルシャイ、ミシェル・カンパネッラ、ジェームズ・コンロン、デニス・ラッセル・デイヴィス、ジェラール・ドパルデュー、ケビン・ファレル、パトリック・フルニエ、ハービー・ハンコック、レオニダス・カヴァコス、ラン・ラン、ウテ・レンパー、アレクサンダー・ロンクィヒ、ウェイン・マーシャル、クルト・マズア、アンネ=ゾフィー・ムター、ケント・ナガノ、クシシュトフ・ペンデレツキ、ドナート・レンゼッティ、ヴァディム・レーピン、ジョヴァンニ・ソリマ、ユーリ・テミルカーノフ、アレクサンドル・トラーゼ、ピンカス・ズッカーマン等とも共演している。 ザルツブルク聖霊降臨祭音楽祭(2007)におけるチマローザの《ドン・カランドリーノの帰郷》初演は、5年にわたるプロジェクトの第一歩を踏み出すものだった。これは18世紀ナポリ楽派が遺したものを再発見・復興するという観点から、オーストリアの評判あるイベントとラヴェンナ音楽祭が企画したもので、ケルビーニ管弦楽団はレジデンス・オーケストラとしてこのプロジェクトにおける主役を務めた。ムジークフェラインの黄金のホール(大ホール)ではウィーンの聴衆から熱烈な歓迎を受け、「この傑出した業績は、ケルビーニ管弦楽団を国内外から賞賛を受ける優秀な楽団にした」と評され、最優秀音楽ベンチャーとして名声あるアッビアーティ賞2008を受賞した。また、ヴェルディ生誕200年記念の主演目とされた「三部作」プロジェクトでは、ニコラ・パスコフスキ指揮、クリスティーナ・マッツァヴィラーニ・ムーティ(ムーティ夫人)監督のもと、意欲的かつ非常に重要な役割を担い、ヴェルディの6つのオペラをアリギエーリ劇場ですべて上演する機会を得た。2012年には、ヴェルディ《リゴレット》《イル・トロヴァトーレ》《椿姫》を3日間連続上演。13年には続いて「シェイクスピア3部作」として《マクベス》《オテロ》《ファルスタッフ》を上演した。夏季の拠点であるラヴェンナ音楽祭では2010年からムーティの指揮する「友情の道」コンサートで主役を務めている。最近では、ミラノ国際博覧会2015のシンボルにも選ばれた「生命の樹」のモザイクがあるオトラント大聖堂においても、「友情の道」コンサートが行なわれた。ケルビーニ管弦楽団の2015年夏は、リッカルド・ムーティとヴェルディ音楽による2つのコンサートで彩られた。まず《ファルスタッフ》を、国際博覧会2015のエミリア=ロマーニャ地方におけるプログラムとして、ラヴェンナのダンテ・アリギエーリ劇場で上演し大成功を収めた後、ザルツブルク音楽祭ではイタリアから招聘された唯一のオーケストラとして《エルナーニ》を披露して、観客を圧倒した。 オーケストラの運営は、ピアチェンツァとラヴェンナの自治体、トスカニーニ財団及びラヴェンナ音楽祭財団が共同で設立した「ケルビーニ財団」に委任されている。オーケストラの活動は、文化財・文化活動省、ピアチェンツァ商工会議所、ピアチェンツァとヴィジェーヴァノの財団、イタリア産業総連盟ピアチェンツァ支部、そして「ルイージ・ケルビーニ管弦楽団の友」協会の支援を受けている。▲プロフィールを閉じる

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